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警察庁が「2024年上半期盗難台数」発表! 被害に遭いやすいクルマに変化? 「ランクル盗難」前年の2倍ペースで激増中!?

くるまのニュース / 2024年7月23日 12時50分

警察庁生活安全企画課は「令和6年上半期における車名別盗難台数」を発表しました。前年と比べてトヨタ車が盗難被害に遭いやすい傾向は変わりませんが、車種に変化があるようです。

■「令和6年上半期における車名別盗難台数」は発表された

 このほど、警察庁生活安全企画課が「令和6年上半期における車名別盗難台数」を発表しました。

 思わず目を疑ったのは、トヨタ「ランドクルーザー(プラド含む)」の盗難台数です。

 令和5年1-6月の256台に対して、令和6年1-6月はその2倍以上となる590台という凄まじい増え方です。

 なお、令和5年1年間のランクル盗難台数は643台でした。

 おそらく令和6年1年間では1000台を超えるのではないでしょうか。

 また、盗難台数が倍増しているのはランクルだけではありません。

 レクサス「RX」も昨年上半期に比べて34台→80台と2倍以上の台数となっています。

 RXといえば、6月に成田空港SUPER PARKINGで9台が盗まれた際、そのうちの5台がRXでした。

 急増するランクルやRXに対して、減っている車種もあります。

 その代表格がトヨタ「アルファード」です。358台→303台と50台以上の減少となりました。

 また、レクサス「LX」も152台→112台と40台減少しています。

 しかし、減少しているからといって油断禁物。実際、LXの盗難は6月に入ってから増え始めており、とくに首都圏での盗難が増えています。

 話をランクルに戻します。2024年に入ってから、三原じゅん子議員のランクル200をはじめ、ランクルの盗難台数がやたら増えている印象は確かにありました。

 また、自動車盗難情報局を見ても、2024年だけで30台以上のランドクルーザーが盗難登録されていました。

 では、なぜ、ランドクルーザーがこんなに多く盗まれているのでしょうか。またどのような手口で盗まれているのでしょうか。

 ランドクルーザーの盗難が急増しているのには、新たな窃盗ツール「GAME BOY」の普及が大きく影響しています。

 ランドクルーザー300やプラド、アルファードなどはCANインベーダーで盗まれる例が多発したため、メーカー純正のCANインベーダー対策セキュリティ「トヨタセキュリティシステム」を開発しました。

 ランドクルーザー300は2022年11月1日以降の製造モデルから、こちらを全車標準装備していますが、それ以前の同年10月製造モデルまではディーラーオプションで装着ができる設定としています。

 またプラドに関しては標準装備はなく全車ディーラーオプションの設定となり、2024年4月発売のランドクルーザー250は全車標準装備となりました。

 トヨタセキュリティはディーラーで対面にて取り付けることが原則となっていますので、安心度は高く、防盗性能も高くて価格は全車種2万円以下というコスパの良さでも知られています。

 しかしこのトヨタセキュリティを突破すべく誕生したのがGAME BOYです。

 GAME BOYはクルマから出る信号をキャッチして解析→スペアキーを作って自走で盗む手口ですが、CANインベーダーはクルマのCANバスに直接接続してドアを開けてエンジンも掛かって自走で盗む方法です。

■そもそも最近耳にする「GAME BOY」ってなに? その特徴は?

 しかしこのトヨタセキュリティを突破すべく誕生したのがGAME BOYです。

 GAME BOYはクルマから出る信号をキャッチして解析→スペアキーを作って自走で盗む手口ですが、CANインベーダーはクルマのCANバスに直接接続してドアを開けてエンジンも掛かって自走で盗む方法です。

 ここで気を付けなくてはならないことがあります。

 トヨタセキュリティは確かに防盗効果が高いセキュリティではありますが、あくまでも「CANインベーダー」という手口に対して「のみ」有効です。

 さらに、リレーアタック対策として金属のケースにスマートキーを入れる方法がありますが、これも対応できるのはリレーアタックのみなのでCANインベーダーやGAME BOYには効果がないと言われています。

 ディーラーもそれらの違いが分かっていないケースがあり、「最新の対策をしているから社外セキュリティは必要ない」という言葉を信じたオーナーがGAME BOYであっさり盗まれてしまったという例も。

 そのため、盗難の手口に応じた防盗対策を講じることが必要になってきます。

警察庁生活安全企画課が「令和6年上半期における車名別盗難台数」を発表(資料:警察庁生活安全企画課)警察庁生活安全企画課が「令和6年上半期における車名別盗難台数」を発表(資料:警察庁生活安全企画課)

 なおゴルゴ、パンテーラ、バイパー、クリフォードなどの実績ある社外セキュリティはほとんどの手口に対応しているようです。

 ただし、あまり乗る機会がなく知らないうちにバッテリーが切れていたことに気づかず、そのすきを狙って盗まれたケースも意外と多くあります。

 せっかく優れた防盗性能を持つ社外セキュリティがまさに宝の持ち腐れになってしまっては悲劇です。

 先日、SNSでついにランドクルーザー250(社外セキュリティなし)が盗難されたと投稿がありました。

 納車2日目ということで、窃盗団は納車される日を知っていて狙っていた可能性もあります。

 盗まれやすいクルマを購入した人は、「納車されましたー!」「納車まであと○日です!」などの投稿を自宅駐車場が映りこむ形で投稿することは絶対にやめましょう。

 窃盗団はSNSの投稿を探して場所を特定して盗みにいくこともあります。

 またランクル関連のイベント参加も要注意です。窃盗団は何とかして一挙に数台ランドクルーザーが盗めないかを画策しています。

 イベント会場の駐車場でGPSを仕込まれるかもしれません。

 イベントに参加したら帰宅する前に不審なGPSなどが仕込まれていないか。しっかり確認しておきましょう。

 万が一見つけたらすぐに電源を切ってください。自宅やクルマの保管場所の位置を知られたら非常に危険です。

 また、不審なクルマが後をつけてきていることに気づいたら帰り道を変えましょう。

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