スズキ「2階建て“軽トラ”」公開！ 屋根が“パカッ”で4人寝られる「車中泊」仕様に！ 実用性も重視の「ケー・アイ」とは

2024年7月20日から21日まで開催された「東京キャンピングカーショー2024」で、オートショップアズマは軽トラックをベースにしたキャンピングカー「K-ai（ケー・アイ）」を出展しました。どのような特徴があるのでしょうか。

■室内レイアウトは2タイプから選択可能

　2024年7月20日から21日まで東京ビッグサイト（江東区有明）で開催された「東京キャンピングカーショー2024」には、100社・220台以上の車中泊モデルが集結しました。
　
　なかでもオートショップアズマ（埼玉県越谷市）は軽トラックをベースにしたキャンピングカー「K-ai（ケー・アイ）」を出展し、注目を集めていました。

　オートショップアズマ（AZ-MAX）は1970年に創業した老舗ビルダーで、長年にわたりオリジナルのカスタムカーやキャンピングカーなどを製造。近年は小型・軽キャンパーを中心に手掛けています。

　K-aiはそんなAZ-MAXのなかでも主力となるキャンピングカーの1台です。

　スズキの軽トラック「キャリイ」（もしくはOEMモデルのマツダ「スクラムトラック」）にFRPボディを架装したものですが、特徴は上下に展開する「エレベータールーフ」（ポップアップルーフ）を備えている点にあります。

　ルーフを上げれば室内高は1700mmまで拡大でき、車内で立って移動することも可能となります。

　一方でボディサイズは全長3390mm×全幅1470mm×全高1990mm（エレベータールーフ収納時）と軽規格に収まり、ショッピングモールなどの立体駐車場で多く見られる高さ2.1mの入庫制限も余裕でクリアできる実用性も兼ね備えます。

　乗車定員は4名、就寝定員は大人2名と子ども2名の構成です。

　小さいながらもギャレーやカウンター、テーブルセット、収納スペースなどを備えるほか、サブバッテリー自動走行充電システム、AC外部入力電源などをひと通り標準装備します。

　室内レイアウトは「ベンチタイプ」と「対面タイプ」が選択可能でき、シートアレンジによりリビングとして使ったり、ベッドスペースにしたりすることができます。

　運転席上部にもマットが収納されており、展開すればルーフ上に1850mm×1050mmの就寝スペースが出来上がります。

　内装色はホワイトとブラウンの2色が設定されるほか、外装色もオプションでボディ下部を好みのカラーに変更することも可能となっています。

　さらにベース車をダイハツ「ハイゼット」とした「K-ai Type“D”」もラインナップされているのも珍しいところ。

　なおType“D”の室内レイアウトはベンチタイプのみとなっています。

　基本的な架装の仕様は同等となっており、担当者も「それぞれのブランドのファンも多いので、選べるようにしています」と話していました。

　K-aiの価格（消費税込み）は、ベンチタイプが343万8600万円から、対面タイプが355万6300円からとなっています。