全長4m切り!? スズキが新型「小型SUV」24年秋発売! 新型「フロンクス」がいろいろスゴい! 驚くべき実力が明らかに!?
くるまのニュース / 2024年7月29日 13時10分
スズキ新型「フロンクス」が2024年秋に発売されます。インドなどですでに販売されているコンパクトSUVですが、先行試乗したところ、驚くべき実力が明らかになりました。
■新型フロンクスはとにかく走りがいい!
スズキは、2024年秋に新型コンパクトSUV「フロンクス」を発売します。
そんな新型フロンクスをクローズドコースでひと足お先に試乗しました。結論から言うと、「走りもかなりいい」コンパクトSUVに仕上がっていることが実感できました。
新型フロンクスとは、一体どのようなモデルなのでしょうか。
同車はスズキの世界戦略車として開発されていて、それは言い換えれば高速道路も峠道も平均速度が日本とは比較にならないほど高いヨーロッパの道でも通用する走りに仕立てられているということです。
実際にハンドルを握ってみたところ、深く回り込んだコーナーが続きアップダウンもあって、まるで峠道のようなテストコースを安心して気持ちよく駆けぬけることができるフットワークの良さを持っていました。
SUVなのに重心の高さを感じさせないのもさすがで、いつまでも走っていたくなったほどです。
スズキの走りは、ごくフツーのコンパクトカーである「スイフト」でも芯がしっかり通ったハンドリングに定評がありますが、プラットフォームを共用する新型フロンクスもその美点をしっかりと受け継いでいることが確認できました。ここまでよく走るとは、ちょっと想定外でした。
安心感につながっているのは、狙った通りのコーナリングラインを描けるライントレース性や挙動が安定していること。
ただ、スイフトに比べると旋回開始時などのキビキビ感がやや控えめとなる一方で、コーナリング時の動きに重厚感があり、結果として新型フロンクスはどっしりと構えるひとまわり大きなクルマを運転しているような感覚でした。
ちなみに、FFから4WDに乗り換えてもハンドリング面での変化はあまり感じられず。これは4WDがビスカスカップリング式なので前輪と後輪の回転差が生じたとき以外はFFとして走ることが影響していると思われます。
ただし、4WDはFFに比べると路面の段差などで少しコツコツと突き上げが多く感じられるので、4WDを購入検討しているならそこだけでは試乗で確認したほうがいいかもしれません。
とはいえ、テストコースで乗った限りはFFの乗り心地はかなり良く、4WDも「それに比べれば少し気になる」という程度。全体像でいえば4WDの乗り心地も決して悪いものではないことはお伝えしておきます。
■日本だけに専用開発された仕様が盛りだくさん!
もうひとつ、走りについて象徴的な美点に思えたのはATの採用でした。新型フロンクスはコンパクトSUVであり、このクラスのガソリン車は燃費重視でCVTを組み合わせるのが日本車の常識。しかし新型フロンクスは6速のATとしていて、これが気持ち良く走るために大きなメリットをもたらすというわけです。
スズキのATは効率重視でロックアップ率が高いのですが、それゆえにまるでMTやDCT(デュアル・クラッチ・トランスミッション)のようなアクセル操作に対するダイレクト感をもたらしてくれるのです。
ドライバーのアクセル操作に応じてダイレクトに加速する、右足の動きと加速がシンクロする感覚が実に爽快で気持ちいいじゃないですか。街で多く見かけるコンパクトSUVとはちょっと違うのです。
スズキ新型「フロンクス」(プロトタイプ)
フロンクスはインドで先行発売されていますが、インドでのエンジンは1.2リッター自然吸気と1リッターターボ。一方、日本向けは「1リッターターボと1.5リッター自然吸気で悩んで、1.5リッター自然吸気にした」と開発者はいいます。
税制面の理由もあってエンジンを決めたインド仕様に対し、日本向けは「低速域のトルクを求めて決めた」のだそう。そして日本向けは小型モーターを組み込んだマイルドハイブリッドになっています。
日本仕様といえば、「しなやかさと路面追従性を高めている」というサスペンション&パワーステアリングの制御も日本向けの味付け。インテリアではピアノブラックを多めとして高級感を持たせた&ボルドーの配色を、他の地域向けとは変更するなど、ずいぶんと日本向けの変更が多いというのも驚きでした。
それって見方を変えれば、日本市場での販売にかなり力が入っているということの証。いちばん驚いたのは駆動方式で、4WDが選べるのは日本仕様だけというのは、「スゴい!」と感じざるを得ません。
そんな新型フロンクスのボディサイズは全長約4m(日本仕様の詳細は未公表ですがインド仕様の全長は3995mm)とかなり短い設計なのですが、リアシートに座ってみるとサプライズが。
ひざ回りはしっかりと広くて、「本当に全長約4mしかないの?」と疑ってしまうほどでした。頭上や着座姿勢も含めて、大人が快適に座れます。
このクラスのSUVのなかには「ファミリーで使うにはちょっと厳しいな」と感じるリアシートもありますが、新型フロンクスはそうではないのです。
こういうところで、スズキが軽自動車作りで培った巧みな空間設計技術が生かされているのだと思うし、新型フロンクスは「インドではそれなりの収入のある家族がファミリーカーとして使うので広さは重要」ということもあるのでしょう。
新型フロンクスに関して価格などの詳細はまだ明らかになっていませんが、もしもスイフト同様にベーシックグレードが200万円を切り、上位グレードでも250万円以内に収まるのであればコストパフォーマンスに優れたコンパクトSUVとしてスマッシュヒットを決める可能性は高そうです。
今回実車に触れて、走りと後席居住性には優れ、質感もライバルに対してリードするレベル。そういった優位性はしっかりと確認できました。あとは価格がどうなるのか、期待したいですね。
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