アンダー90万円! イチバン“安い”「国産乗用車」どんなモデル? 「4人」乗れて「ダントツ」に安い! 超お手頃な「ベーシックモデル」とは
くるまのニュース / 2024年8月1日 16時10分
新車で購入できる国産乗用車のうち、最安のモデルはどれなのでしょうか。
■アンダー100万円の「乗用車」 いまでは貴重か
この10年ほどで新車の車両本体価格は大幅に上昇し、軽自動車であっても200万円を超えるモデルも少なくありません。
しかし、実は国産乗用車の新車でも、安価な価格で購入できるモデルが一部残っています。そのなかでも「最安」のクルマは一体どのようなものなのでしょうか。
新車の車両本体価格が上昇した理由は、低燃費・低排出ガスを目指したことによる電動化や最新技術の採用、安全基準の厳格化にともなう先進運転支援機能の標準化など、さまざまです。
こうしたクルマ自体の高性能・高機能化に加え、原材料費の高騰や輸送コストの上昇なども影響しています。
2000年代中頃までは、人気ジャンルのミニバンでは200万円を切るモデルが多数あり、軽自動車では100万円切りの価格設定が一般的でした。
しかし現在は、ミディアムクラスのミニバンでは300万円以上、軽自動車でも上級モデルでは200万円超えも珍しくなくなり、新車に手を出しづらいと感じる人も多いでしょう。
そんななかでも、ダイハツのコンパクト軽乗用車「ミライース」は100万円を切る、非常に魅力的な価格設定になっているのです。
ミライースは2011年9月に登場しました。長年ラインナップされてきたベーシックな軽コンパクト「ミラ」の派生モデルで、徹底した低燃費・低価格・省資源のクルマづくりのコンセプト「e:Sテクノロジー」を採用し、ガソリン車トップ(当時)の低燃費を実現。
現行型は2017年5月に発売された2代目で、新たなクルマづくり構造「DNGA」を採用し、さらなる燃費向上や低価格化を図ったほか、先進運転機能「スマートアシストIII」を設定するなど、安全性能も向上させています。
ボディサイズは全長3395mm×全幅1475mm×全高1500-1510mm、ホイールベース2455mmです。
エクステリアはシンプルで無駄のない形を追求。安価なモデルでありながら、立体的なバンパー造形やキャラクターラインなどを配すことで、上質感も演出しています。インテリアも同様に、水平・黒基調でシンプルにまとめ、スッキリとした空間としました。
パワーユニットは49馬力・57Nmを発揮する660cc3気筒DOHC自然吸気エンジンで、全車CVTを搭載。燃費性能は現在もクラストップの35.2km/L(JC08モード)をマーク。駆動方式はFFと4WDを用意しています。
ラインナップ中最安モデルが「B」で、FF車が86万200円、4WD車が99万2200円と極めて安価に設定されています。
そのぶん一部の機能装備や加飾などが省かれており、電動格納ミラー、スマートキーなどが装備されず、スマートアシストIIIも非搭載。
エクステリアもLEDヘッドランプやアルミホイールが非装着となり、ボディカラーもホワイト、シルバー、ブルーの3色のみとなり質素なものとなっています。
しかし、日常の足として活躍する用途では、エアコンやパワーウインドウ、パワーステアリングなどは標準で備わっており、割り切った使い方では必要にして十分だと捉えることもできます。
なお、このBグレードをベースにスマートアシストIIIを装着した「B“SA III”」グレードも用意され、衝突被害軽減ブレーキや車線逸脱警報、誤発進抑制機能、オートハイビームなどが備わりながら、価格は92万6200円(FF車)と低価格を維持しています。
さらに、14インチアルミホイールやLEDヘッドランプ、フルオートエアコン、サイドエアバッグ、キーフリーシステムなどが備わる最上級モデル「G“リミテッド SA III”」でも124万8500円(FF車)の設定です。
※ ※ ※
クルマの高機能・多機能化が進む一方で、衝突被害軽減ブレーキや誤発進抑制といった機能は必要でも、そのほかの先進運転支援機能は使いこなせないといった声も多くあります。
価格も高くなったことで、かつてのように手頃でシンプルなモデルを求める声も多い中、ミライースはいずれのモデルにおいても十分検討しやすい低価格、最小限の装備に設定されており、現在では少ない貴重なモデルといえます。
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