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私有地の「無断駐車」は勝手に動かしてもイイ? 逆に犯罪になる可能性も! 正しい対処方法とは?

くるまのニュース / 2024年8月13日 11時10分

私有地や自分が契約している駐車場に他人の知らないクルマが無断駐車している場合、どのように対処すればいいのでしょうか。

■「無断駐車」の正しい撃退方法と対策は?

 クルマを駐車する際に、大半のユーザーは主に自分の所有する敷地に駐めるか、月極駐車場を利用しています。
 
 しかし、特に駐車場の少ないエリアなどでは、こうした私有地や自分の駐車エリアに、見ず知らずのクルマが無断で駐車されるケースが発生しています。
 
 このような場合、一体どのように対処すればいいのでしょうか。

 無断駐車の問題は全国的に見られ、SNSでは実際の無断駐車の写真が投稿されて話題になることもあります。

 一般的に公道での無断駐車は、道路交通法第44条に該当し、運転者がその場にいてすぐに運転できる場合は駐停車違反、運転者がその場を離れてすぐに運転できない場合は放置駐車違反とされ、厳正に処罰されます。

 ただし私有地に無断駐車された場合は、明確に違反として取り締まることができる道路交通法や刑法がなく、民法における不法行為として対応することになるのがほとんどです。

 もし無断駐車の現場に遭遇したら、レッカーを呼んだり、数人で押したりして、クルマをいち早く動かし、自力で解決したい人も多いことでしょう。

 ただし、いくら私有地であっても、勝手に他人のクルマを移動させるのは、逆に窃盗罪や器物損壊罪にあたる可能性があります。

 つまり、無断駐車したクルマの所有者に依存する部分が多く、仮に民法にて不法行為に該当すると認められたとしても、必ずすぐにクルマを移動させられるわけではないのです。

 また、裁判に至るまで長い期間が必要になるケースがほとんどです。

 それならば具体的にどうすればいいのでしょうか。

 まず、無断駐車を発見した場合、周囲にクルマの所有者がいるかどうかを確認します。

 もし見つからない場合は、私有地なら警察に、月極駐車場の場合は駐車場の管理会社や大家などの管理者に連絡しましょう。

 仮に同じクルマが繰り返し無断駐車する場合、張り紙をするのも1つの方法ですが、所有者とのトラブルが発生したり、クルマを傷つけたとして損害賠償を求められる可能性があります。

 張り紙には「契約している駐車枠なので駐車しないように」と明確に警告し、ワイパーに挟むか、すぐに剥がせるテープで貼り付けるなどの工夫をしましょう。

 加えて、後々のトラブルを避けるために、張り紙をした際の状況を写真や動画で記録しておくことも推奨されます。

 また、警察に通報する場合ですが、前述の通り基本は公道上での駐車違反しか取り締まることができません。

 しかし、クルマのナンバーから所有者を照会し連絡を取ってくれる場合や、その後の対応についてのアドバイスをもらえることもあります。

 特に、私有地に無断駐車された場合は、刑法第130条の住居侵入罪が適用される可能性もあるため、一度警察に相談してみるのも良いでしょう。

 これらの無断駐車問題を根本的に解決するためには、予防的対策を講じることも重要です。

 具体的な対策として、「無断駐車禁止」や「ここは契約駐車場です」などと書かれたコーンやチェーンスタンドなどの道具を駐車枠に置くと効果的です。

 ただし、地域や契約内容によってはこれらの道具の設置が禁止されている場合もあるため、事前に確認が必要です。

 また最近では駐車場トラブル解決のための新しいシステムも登場しています。

 一例として、スマートフォンアプリを使って駐車場を管理するものが挙げられます。

 このシステムでは、駐車場の利用状況をリアルタイムで確認でき、無断駐車が発生した際には自動で警告メッセージを送信することが可能です。

 これにより、駐車場の管理がより簡単になり、無断駐車を未然に防ぐことができます。

 さらに、防犯カメラの設置も有効です。

 防犯カメラを設置することで、駐車場全体を監視し、無断駐車が発生した際には録画データを証拠として提供することができます。

 防犯カメラの存在自体が無断駐車を抑止する効果も期待できます。

※ ※ ※

 無断駐車は多くの人々にとってストレスとなる問題ですが、適切な対策を講じることでその影響を最小限に抑えることができます。

 時には警察や管理者と協力しながら、最適な解決策を見つけましょう。

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