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真夏に見かける「駐車時のサンシェード」本当に意味ある? 暑い車内を「“5分”で冷やす」カンタン&効果的な方法がスゴい!

くるまのニュース / 2024年8月8日 11時50分

夏場にクルマのフロントガラスを「サンシェード」で覆っている光景をよく見かけますが、実は車内温度の上昇を防ぐ効果はないようです。一体どういうことなのでしょうか。

■「サンシェード」の本当に効果とは?

 夏の暑い時期にクルマを屋外で駐車していると、車内が高温になることがあります。
 
 直射日光に照らされたクルマの中は過酷な暑さとなっており、ハンドルやシートベルトといった金具パーツなども熱くなり、やけどの危険すらあります。

 夏の車内の暑さ対策として、「サンシェード」でフロントガラスを覆っているクルマをよく見かけます。

 サンシェードを使うことによって、車内の暑さを和らげることはできるのでしょうか。

 2012年8月にJAF(日本自動車連盟)は、複数台の同じミニバンを使用し、炎天下における車内温度を比較するという実験を行いました。

 この実験は、外気温35度の環境で、午後0時から4時間にわたってクルマを放置し、車内の温度を計測するというもの。

 暑さ対策を施していない黒いミニバンと白いミニバン、サンシェードを使用した白いミニバン、窓を3cmほど開けた白いミニバン、エアコンを作動させた白いミニバンの5台を用意し温度変化の推移を検証しました。

 まず、車内最高気温は、暑さ対策を施していない黒いミニバンが57度、白いミニバンが52度、サンシェードを使った白いミニバンも50度まで上昇したという結果が出たといいます。

 この結果から、サンシェードでフロントガラスを覆っていても、車内温度の上昇を劇的に抑えられるわけではないということがわかります。

 そんななか、この実験では、サンシェードの有無が大きく影響を与えたことも存在。それはダッシュボードの最高気温です。

 ダッシュボードの最高気温では、暑さ対策を施していない黒いミニバンは79度、同じく白いミニバンは74度まで達したのに対し、フロントガラスをサンシェードで覆った白いミニバンは52度と、未対策のミニバンよりも、ダッシュボードの温度は20度以上抑制されていることがわかります。

 サンシェードは、車内の温度の上昇を抑えるものではなく、車内を直射日光から守り、ダッシュボードやハンドル、シートなどが熱くなるのを抑える効果があるといえるでしょう。

 近年はフロントガラスにドライブレコーダーを装着することが多く、およそ80度以上の温度になると故障のリスクが高まるとされており、サンシェードを使うとドライブレコーダーを直射日光から守ることができるといえそうです。

 では、高温になった車内を瞬時に「冷やす」には、どうすれば良いのでしょうか。

 この疑問についてもJAFが実験をおこなっており、いくつかの条件で試したなか、もっとも早く車内の温度を下げることができたのは「エアコン+走行」でした。

 方法としては、エアコンを外気導入に切り替えたうえで設定温度をLo(最低)に下げて、クルマの前後の窓を全開にして走行。2分経過した後に窓を閉め、エアコンを内気循環に切り替えて3分間走行するというものです。

 JAFの実験では、スタート時に55度だった車内の温度が、わずか5分で28度まで下がったことが確認できました。

「エアコン+走行」は特別な道具を必要とせずに、短時間で大幅に温度を下げることができるほか、「燃料の消費量」や「排ガスの抑制」など環境面においてもメリットがあるとJAFはいいます。

 ただし、5分で快適な車内温度まで下がったとしても、ハンドルやダッシュボード、シートベルトの金具などは熱いままということもあります。

 触ってやけどする危険性は依然として高く、その点は十分に気を付ける必要があります。

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