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“猛暑”で「ETCカード」が“使えなくなる”ってマジ!? カード「挿しっぱなし」はダメなの? 正しいETCカードの使い方とは

くるまのニュース / 2024年8月11日 9時10分

車内が暑くなる猛暑のなか、ETC機器に「ETCカード」を挿しっぱなしにしておいても大丈夫なのでしょうか。

■「ETCカード」は車内の酷暑に耐えられるのか!?

 お盆休みの期間は、高速道路を使ってロングドライブに出かけるドライバーも増えてくるでしょう。
 
 いまや高速道路を利用するためには「ETC」は欠かすことはできませんが、猛暑のなか「ETCカード」を挿しっぱなしにしておいても大丈夫なのでしょうか。

 気象庁の発表によると、2024年7月の日本の月平均気温は、統計を開始した1898年以降の7月として最も高くなったといいます。

 7月29日には、国内観測史上2番目となる41℃を栃木県佐野市で記録するなど、例年にも増して高温となっています。

 そんな“酷暑”が続くなか、車内も極めて高温の厳しい状態が続いています。

 車内が高温となることによって、車内に放置してはいけなくなるモノはいろいろありますが、その中でもうっかり置き忘れてしまいがちなのがETCカードです。

 ちなみに、ETCの利用率は平成19年3月時点で65.9%でしたが、2024年5月時点では94.9%となっており、今やETC車載器はほとんどのクルマに装着されています。

 そんな大切なETCカードの置き忘れによるトラブルの懸念も高まっているといえるでしょう。

 果たしてETCカードは、車内の酷暑に耐えられるのでしょうか。

 一般的なプラスティック製のカードはPVCで作られている場合が多いですが、この素材の一般的な耐熱温度は約50℃となっています。

 ただし、車内で保管が想定されているガソリンスタンドの現金メンバーカードなどは耐熱性が高められているものが多く、その場合の耐熱温度は約80度程度に設定されているようです。

 ETCカードも耐熱のタイプが使われている場合がほとんどですが、最近の猛暑ではダッシュボードの温度は80℃を超えてしまう場合もあります。

 耐熱温度を超えてしまうとカードが変形してしまいカードが使えなくなったり、ETC車載器から取り出せないといった不具合が発生する恐れがあります。

■ETC車載器の位置によっても温度上昇は変わる

 ETC車載器の設置場所はクルマによってさまざまですが、純正の場合はインパネの右下付近にビルトインされていることが多いです。

 この付近は直射日光が当たりづらく、ダッシュボード上部と比べ高温になりにくいため、ETC車載器にもやさしい設置位置となっています。

ETCカードを発行しているカード会社では、使用しないときはカードを抜き取っておくよう推奨しています[画像はイメージです]ETCカードを発行しているカード会社では、使用しないときはカードを抜き取っておくよう推奨しています[画像はイメージです]

 ちなみに以前、マツダの純正オプションでETC車載器をサンバイザー裏に設置しているケースがありました。

 ただ熱対策などのためか、現在ではマツダでもインパネ右下付近などに純正機器を設置するようになっています。

 また後付けでETC機器を設置する場合、グローブボックス内やセンターコンソール内なら温度が比較的上がりにくいですが、ダッシュボード上に設置する場合は直射日光の影響を受けやすく、温度上昇への懸念があります。

 駐車中フロントガラスにサンシェードを装着したとき、サンシェードの裏側にETC車載器が来る場合はまだ良いのですが、フロントウインドウとサンシェードの内側にETC車載器が挟まった場合は、熱がこもりやすくなって、ETC車載器が高温になってしまうこともあるので注意が必要です。

 これまで挿しっぱなしでもカードが変形しなかったら大丈夫と思うかもしれませんが、利用する地域やクルマ、車載器の設置位置などによっても異なりますので油断は禁物です。

 ETCカードを発行しているカード会社では、ETCカードはクルマを降りる際に都度抜き取ることを推奨しています。

 これはETCカードが熱に強くないためカードが破損してしまう点に加え、盗難されてしまうリスクがある点などが理由として挙げられています。

 ETCカードに保険が付帯している場合、盗難の被害があっても状況に応じて保証を受けられることもあります。

 ただ、ETC車載器に挿入したままにしたことが原因で被害を受けた場合、カード保有者の過失に当たると判断される可能性もあり、補償が受けられなくなる場合も想定されます。

 いずれにしても、ETCカードの放置はしないほうが良いでしょう。

※ ※ ※

 熱による変形、破損以外にも、ETCカードが読めない要因がいくつか考えられます。

 たとえば、頻繁なETCカードの抜き差しによるICチップ部の歪み・削れが挙げられます。

 特に不特定多数のクルマでETCカードを利用すると、よりICチップの負担が増え、エラーのリスクも高まります。

 レンタカーやカーシェアを利用するドライバーは、ETCカードの抜き差しを毎回意識してていねいにおこなうよう心がけましょう。

 なお、ETCカードを発行しているカード会社によっては、突然のETCカードの破損に備えて、複数のETCカードを用意しておくことが推奨しています。

 年会費のかからないETCカードもありますので、頻繁に高速道路を利用する人はETCカードの予備も持っていると安心です。

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