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街にあふれるトヨタ「ハリアー」“高額車”なのにみんなどうやって買ってるの? 実は「安く買える秘訣」存在? ほぼ半数が選ぶ「意外な購入方法」とは

くるまのニュース / 2024年8月11日 11時10分

現行モデル登場から4年が経過したトヨタ「ハリアー」ですが、設計が新しいほかのトヨタSUVよりも売れています。なぜ人気なのでしょうか。

■ハリアーが発売から4年を経ても好調に売られる理由

 トヨタ「ハリアー」は、現行モデル(4代目)が2020年6月に登場した高級SUVです。
 
 価格は、最も安い2リッター直列4気筒ガソリンエンジンを搭載する「S」が312万8000円、主力グレードの「ハイブリッドG」は411万9000円に達するなど、比較的高価格帯のモデルとして販売されます。

 そんなハリアーは販売が好調です。2023年度(2023年4月から2024年3月)の登録台数は、2022年度の1.5倍(7万554台)を達成し、発売から3年が経過したモデルですが、販売ランキングの上位に入りました。

 ハリアーが息の長い人気を保つ理由について、トヨタの販売店スタッフは次のようにいいます。

「ハリアーでは、まず高級感のある外観デザインが人気です。内装も上質に仕上げました。

 しかも従来モデルも人気車だったので、乗り替え需要も多いですし、リセールバリューが高いこともあり、大半のお客さまが5年ごとに乗り替えます」

 ハリアーの上質な外観は、歴代モデルでもセールスポイントとなっています。内装も合成皮革を多く使いながら、本革のように上質に造り込みました。

 リセールバリューは、残価設定ローンの残価率(新車価格に占める残存価値の割合)を見ると分かりやすいです。

 ハリアーの場合、3年後の残価率は59%と高く、5年後でも43%に達します。一般的には3年後が40~45%、5年後は25%前後まで下がるため、ハリアーはリセールバリューの高いクルマと判断されます。

 残価設定ローンは残価を除いた金額を分割返済するため、残価率の高い車種は返済額が抑えられ、ハリアーでも月々の返済額が安く済みます。

 販売店によると、ハリアー購入者の40%以上が残価設定ローンを使っているとのことですから、残価率の高さもハリアーが好調に売られている要因となっているようです。

■ハリアーがほかのSUVより優れているところとは

 それにしてもトヨタには、ハリアー以外にも売れ筋の価格帯が300万円を超えるSUVが数多く用意されています。

「クラウン」のSUVモデルとして登場した「クラウンクロスオーバー」は2022年7月、「クラウンスポーツ」は2023年10月と設計が新しいですが、これらのクラウンシリーズを合計した登録台数よりもハリアーの方が多く売れています。

トヨタ「ハリアー」(PHEV)トヨタ「ハリアー」(PHEV)

 この点について、前出のトヨタの販売店スタッフは次のようにコメント。

「ハリアーはボディサイズの割に荷室などを広く確保しています。

クラウンクロスオーバーはトランクスペースを備えたセダンボディですから、リアゲートを備えたハリアーの方が荷物を積みやすいです。

 クラウンスポーツならリアゲートを備えていますが、ゴルフバッグを横向きに積もうとすると収まりにくい。その点でハリアーならスッポリ入ります。価格もハリアーが安いです」

 ハリアーの全長は4740mm、全幅は1855mmで、荷室容量は409リットルです。対するクラウンスポーツは、全長が4720mm、全幅は1880mmで、荷室容量は397リットルです。大きな差はないですが、荷室形状の違いにより、ハリアーの方が荷物を積みやすいようです。

 販売店の指摘通り、価格の違いも大きいでしょう。ハリアーの主力グレードになるハイブリッドGの価格は、前述の411万9000円ですが、クラウンクロスオーバーの価格はさらに高いです。

 ハリアーと基本的に共通の2.5リッター直列4気筒ハイブリッドを搭載した最も安価な「X」でも440万円になり、中級の「G」は515万円です。

 クラウンスポーツは、グレードが2種類に限られ、安価な2.5リッター直列4気筒ハイブリッドの「Z」でも590万円に達します。

 クラウンクロスオーバーとクラウンスポーツは、すべてのグレードに4WDと後輪操舵の機能を装着したこともあって価格が高くなっているのです。

 さらにハリアーには、前述のように2リッター直列4気筒ガソリンエンジン車もあります。価格はすべて300万円以上ですが、Sは312万8000円に収まるため、クラウンクロスオーバーやクラウンスポーツの400万円から600万円に比べると大幅に安いです。

 またトヨタには、「ランドクルーザー70/250/300」という悪路向けのSUVも用意されています。

 現行モデルの発売は300が2021年、70は2023年、250は2024年と新しいですが、購入しにくいのが実情です。

 複数の販売店に問い合わせたところ「70と300は、納期が延びた結果、今は受注を停止しています。250は購入のための受注は停止していますが、(定額制カーリースの)KINTOを利用すれば、乗ることができます」と返答されました。

 ランドクルーザーを購入しにくいことも、ハリアーに目が向く理由のひとつでしょう。

 ハリアーの納期を販売店に尋ねると「プラグインハイブリッドは約5か月を要しますが、ガソリンエンジンとハイブリッドなら2~3か月で納車できます」とのこと。

 クルマ造りが価格の割に上質で、適切な納期で購入できる安心感は、トヨタ車の本質といえます。

 そのために市場の評価も高く、常に販売ランキングの上位に入るのでしょう。

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