150万円以下! スズキ「軽商用バン」は“オトナ2人”「寝られる」!? “車中泊女子”が実際に「寝て」みた
くるまのニュース / 2024年8月12日 8時10分
スズキの軽商用バン「スペーシア ベース」で「車中泊」は可能なのでしょうか。車中泊「95日連泊」で日本一周をしたことのある筆者が、実際に使い勝手を試してみました。
■軽商用バンが「遊び」にも使える存在に
スズキ「スペーシア ベース」は、軽スーパーハイトワゴン「スペーシア」(先代モデル)の広い室内空間を軽商用バンとして活用できるようにした、あたらしい発想のモデルです。
お仕事だけではなく、アウトドアレジャーでも活用できそうな軽商用バンの車内で「車中泊」は可能なのでしょうか。車中泊「95日連泊」で日本一周をしたことのある筆者(黒木美珠)が実際に試してみました。
スペーシア ベースは、軽商用バンでありながら、「遊びに仕事に空間自由自在」をコンセプトに掲げ、若者や女性からも人気を集めています。
可愛らしい外見に目を奪われがちですが、何といってもスペーシア ベースの特徴は豊富なシートレイアウトです。
数々の工夫とアイデアはどれも魅力的で、車内で過ごす時間が増えること間違いなしです。
まずはエクステリアデザインから見ていきましょう。
スペーシア ベースのエクステリアはフロントグリルやドアハンドル、ドアミラー、バックドアガーニッシュなどをブラックで統一し、重厚感を醸し出しています。
またスペーシアとの外観の違いとしては、スペーシア ベースは軽商用車バンならではの工夫として、ラゲッジルームのサイドには窓ガラスを設けず、内側に収納棚を設けるなど、使い勝手にもひと工夫しています。
いっぽうインテリアデザインは、お気に入りの道具感を意識したデザインが特徴です。
アクセントカラーにはグレーイッシュブルーを採用して、頼りになる力強さも感じさせるインテリアに仕上がっています。
フロントシート2席にはシートヒーターが設定されており、冬場でも快適にドライブを楽しめます。
また助手席の座面は開口することができ、座面を開くと深い収納があります。
収納はバスケットとして取り外しもできるうえ、そのまま持ち運ぶことも可能と、非常によく考えられた作りです。
安全面においても、スペーシア ベースは万全です。
全車に標準装備されている「スズキセーフティサポート」には、夜間の歩行者も検知するデュアルカメラブレーキサポートが搭載され、走行中の安心感が一層深まります。
■車中泊旅の達人が「実際に寝てみた」!
続いて、スペーシア ベースのシートレイアウトについて詳しくみていきましょう。
すき間や段差のないフルフラットなフロアは、多様な使い方が可能です。
スズキ 軽商用車「スペーシア ベース」[助手席フルフラット+マルチボード(下段モード)]
荷室開口地上高は低く設定され、1800mmの全高を活かした縦に広がる室内空間は、大人が中腰で作業するのも楽ちんです。
また、荷室開口部には自転車を搬入する際のガイドもつけられており、使い勝手も考慮されています。
そこで筆者も、さっそく車中泊を想定したシートレイアウトを試してみました。
筆者の身長は175cmですが、しっかりと真っ直ぐ寝ることができます。
大人2名でも就寝できる空間で、軽自動車であることを忘れてしまうほどの快適さを実感しました。
さらに、身体を起こしても頭が天井に付かないのも嬉しいポイントです。
車中泊旅では寝る前や寝起きの際に、車内でのんびりと過ごす時間もけっこうあるもの。
筆者がかつてコンパクトSUVで車中泊した際には、こうした際の室内高の低さがややネックとなっていました。
これだけの天井の高さと荷室の長さがあれば、快適に過ごせそうで、筆者も車中泊旅用に1台欲しくなりました。
■車内でテレワークも可能!? 多彩な「シートアレンジ」も試してみた
スペーシア ベースは荷物がたくさん載せられるだけでなく、車内でのテレワークもはかどる工夫が盛りだくさんです。
1つ目の方法としては、助手席の背もたれを前に倒すとテーブルが現れます。
そこを簡易的なテーブルとして利用し、作業ができます。またテーブルは樹脂パーツなので、もしお弁当などを食べこぼしたりしても、サッと拭き取ることができるので多様な使い方がかないます。
「スペーシア ベース」なら旅先でのワーケーションもできちゃう![画像はイメージです]
2つ目の方法としては、全車標準装備のマルチボードという多機能なボードを使用します。
後席の背もたれを前に倒して椅子代わりに使用し、マルチボードをセットします。
こうすることでテーブルと椅子のようなセッティングをすることができ、広い作業スペースで仕事などをすることができます。
3つ目の方法としては、後部座席を床下に収納し、荷室と後部座席の背面をフルフラットにします。
そしてマルチボードを2番目の固定位置にセットすれば、ローテーブルでの作業場のようなスペースにセッティングできます。
車中泊やキャンプなどのレジャーシーンでも、このマルチボードをテーブル代わりにして簡易的な調理を行うことができます。
自分でカスタムせずとも、純正パーツでここまで利便性が実現していることに感動しました。
※ ※ ※
このようにスペーシア ベースは、日常使いからショッピング、キャンプや車中泊といったレジャーシーンまで幅広く活躍する頼もしい一台でした。
「GF」と「XF」の2グレード展開で、車両本体価格(消費税込み)は147万1800円から174万4600円と、手頃な価格なのも魅力的です。
気になる人は、お店でシートアレンジなどをしっかりチェックしてみることをオススメします。
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