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東北に「台風上陸」へ 「線状降水帯」発生の恐れも 「クルマで避難」は“原則”NG! トヨタが解説する「避難行動」の注意点とは

くるまのニュース / 2024年8月11日 17時40分

2024年8月11日、台風5号によって東北地方の太平洋側では線状降水帯の発生の可能性が高まっています。ではクルマで避難する場合はどう注意すればいいのでしょうか。過去にトヨタは避難行動のポイントについて公式Xで紹介しています。

■避難時クルマはNG! 2人以上で避難を

 8月11日午後4時現在、台風5号は日本の東の海上を北西に向かってゆっくり進んでおり、一部地域ではすでに強風域に入っているほか、12日には東北地方に上陸するおそれがあるとみられています。
 
 気象庁は、12日の午前中にかけて、太平洋側の青森県、岩手県、宮城県を中心に、災害級の大雨をもたらす線状降水帯が発生する可能性があると発表し、豪雨災害に厳重な警戒が必要です。
 
 では、クルマでの避難はどうすればいいのでしょうか。過去にトヨタは大雨災害の発生に備え、避難行動のポイントについて公式Xで紹介しています。

 まず、水害時には原則として「クルマは使わない」ことを呼びかけています。

 水深がクルマの床面の高さを超えるとエンジンが停止するほか、電動スライドドアなどではドアのシステムも止まってしまいます。すぐにクルマから離れることが必要です。

 やむをえずクルマに乗る場合は、冠水した道路や立体交差などのガード下は通らず、低速で慎重に走行しましょう。

 万が一運転中にクルマが水没してしまったら、シートベルトを外してドアか窓を開け、即座に脱出します。

 水圧によりドアが開かない場合、車内と車外で水圧の差が少なければ開きやすいので、迫りくる水に焦らず落ち着いて、周囲の水位を目安に車内がある程度浸水するのを待ちます。ドアが開きそうであれば、力を入れて開け素早く脱出します。

 また、避難するときの注意点についても紹介しています。

 水がひざ上まで来ているときは避難することはやめ、今いる建物の高い場所へと逃げる「垂直避難」を、浸水想定区域や土砂災害警戒区域では早めに避難し、水から遠ざかる「水平避難」が必要です。

 冠水した道を歩くときは、長い棒などを持ち足元を確認します。このとき、傘はささずに長靴ではなく脱げにくい靴を履くほか、持ち物はリュックにまとめ、動きやすく両手が自由に動かせるようにします。

 そして、2人以上で避難をし、近所で声を掛け合うことが大切です。

 避難前には、大雨警戒レベルの意味を確認することも重要です。

 5段階中警戒レベル「3」「4」が出たら避難を開始します。「警戒レベル3」は、高齢者など避難に時間がかかる人が行動を開始すべきレベルで、「警戒レベル4」は危険な場所から全員避難行動を開始するレベルです。

 なお、「警戒レベル5」は命を守る最善の行動を呼びかけるもので、何らかの災害がすでに発生している可能性が極めて高い状況です。ただちに身の安全を確保しましょう。

 このほか、救急要請する際のポイントも解説しています。

 まずは119番・110番へ電話し、次に遠方の親戚や知人に連絡します。

 どうしてもつながらない場合、ツイッターなどのSNSでハッシュタグ「#救助」を活用します。このとき、具体的な救援内容とわかれば住所を記載し、状況がわかる写真と位置情報を添付します。

 そして救助を待つ間は目立つ色の布やタオルを振りましょう。

※ ※ ※

 なお、すでに岩手県久慈市や岩泉町など、一部地域では避難指示が出されているほか、気象庁によれば台風の動きが非常に遅いため、被害が長引くおそれがあるといいます。

 避難指示の有無に関わらず、早めの避難準備を心がけるとともに、最新の気象情報を確認するようにしましょう。

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