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AXCRのLEG1で136kmを走破した「FLEX SHOW AIKAWA Racing with TOYOTIRES」はクラス4位総合20位でSS1をフィニッシュ!【AXCR2024レポート Vol.4】

くるまのニュース / 2024年8月13日 20時25分

世界一過酷と言われるラリー競技、アジアクロスカントリーラリー(通称AXCR)の本番が8月12日(月)から始まりました。5年ぶりの参戦となるランドクルーザー専門店「FLEX」のチーム「FLEX SHOW AIKAWA Racing with TOYOTIRES」の戦いを追いかけます。

■今後に向け路面の特徴やロードブック精度のアップなどデータを収集

 2024年8月12日、アジアクロスカントリーラリー(通称AXCR)の本番がついに始まりました。AXCRのLEG1は、スラッタニーからスラッタニーに戻るリエゾン区間の約135kmで、SS1は約136kmのルートとなります。「FLEX SHOW AIKAWA Racing with TOYOTIRES」は5年ぶりの復帰戦ということで、チーム全体が高い士気を持って臨みました。

 レグ1は比較的短い距離であるものの、多様な地形や路面状況が含まれるため、技術と戦略が試される重要なセクションとなります。ドライバーの川畑選手とコ・ドライバーのデイチャポン選手は、D1出場コンビとしての初陣となりました。

 今回のレグ中間のサービスポイントでは、チームのフレックスメカニックや中央自動車大学校の学生が、メンテナンスやサポートを行うために準備を整えていました。炎天下での作業となり体力が削られる中、われわれの127号車が到着するまでに万全なサポートで準備をします。

 サービスポイントでは選手への食事も提供しますが、ホスピタリティの充実はドライバー2人以外にもチームクルーが休憩を取るなど待機中の時間を過ごすのに必要不可欠です。5年前のAXCR参戦時と同様に、今回もサポートしてくれているコールマンのアウトドアギアが大活躍しました。

サービスポイントでは車両のセットアップのほか、戦略を立て直したり休憩を取ったりするサービスポイントでは車両のセットアップのほか、戦略を立て直したり休憩を取ったりする

 サービスポイントで行う作業としては、ダンパーの減衰力調整や給油、そして走行によって付着した泥落としや洗車などを行いますが、これは競技中の車両トラブルを最小限に抑え、安定した走行を支えるためにとても重要なビットストップとなります。

 この初日のレグ1で、FLEX SHOW AIKAWA Racing with TOYOTIRESチームは、今後のステージに向けて路面の特徴やロードブックの精度など、重要なデータを収集していきました。

 さらにコ・ドラのロードブックおよびラリーコンピューターを多用するステージ中の練度アップ、ドライバーは車両を壊さないようにタイムを上げつつ、翌日にリグループされるスタート順の上位に食い込むことが求められます。

 上位でスタートすることで、路面コンディションが比較的良い状態で走行できるため、チームの戦略的にもとても重要になります。

■木々が生い茂る密林も大穴のある路面もハイペースで駆け抜ける!

 初日のSS1(スペシャルステージ1)は密林地帯からスタートし、川沿いのプランテーションを進むエリアです。このステージは、自然の厳しさを体感するようなコース設定が特徴で、選手たちは変化に富んだ環境でのドライビングスキルが求められます。

SS1の密林地帯はぬかるみや渡河もあり、タイヤのグリップ性能が特に試される場だSS1の密林地帯はぬかるみや渡河もあり、タイヤのグリップ性能が特に試される場だ

 SS1の前半30km区間は豪雨による冠水で前日夜に走行がキャンセルされましたが、密林地帯では木々が生い茂る狭い道が続き、湿度が高く路面がぬかるみやすい環境が待ち受けています。渡河エリアもあり、ここでは、車両の制御が非常に重要であり、特にスリッピーな路面でのタイヤのグリップ力が問われます。

 SS後半のコースは川沿いに広がるプランテーション地帯に入ります。ここでは比較的開けたエリアが続くドライコンディションのフラットダートが続きますが、それでも地形や路面の変化があり、川に沿って進むため水はけの悪い場所やコーション3級の穴もあるため気が抜けません。

 実際、他のエントラントはミスコースやスタックが多く、車両にかなりのダメージを負った車両もあり、各チームSS1からアジアクロスカントリーの洗礼を受けていました。

川沿いの道は所々にコーション3級の穴もあるためフラットダートだとしても気が抜けない川沿いの道は所々にコーション3級の穴もあるためフラットダートだとしても気が抜けない

 初日のレグ1では、川畑選手とデイチャポン選手が厳しいコースに奮闘しながら、クラス4位、総合20位という結果でフィニッシュ。密林や川沿いのプランテーションを進む過酷なSS1では、サスペンションの問題やミスコースのリスクに直面しながらも、二人は冷静に対応し、チームの持てる力を最大限に引き出しました。

 この結果は、FLEX SHOW AIKAWA Racing with TOYOTIRESチームにとってまずまずのスタートと言えるでしょう。初日の厳しいコンディションを乗り越えたことで、チーム全体が次のステージに向けて自信を深め、さらに上位を狙う意欲を高めています。

 次のステージでは、今回得られたデータと経験を生かして、さらに順位を上げるための戦略を練り直し、引き続き全力で挑むことが期待されます。川畑選手とデイチャポン選手のチームワークと技術が、今後のレグでどのように発揮されるかが注目されます。

さまざまなリスクに直面した二人はチームの力を借りながら冷静に対処しクラス4位、総合20位でフィニッシュさまざまなリスクに直面した二人はチームの力を借りながら冷静に対処しクラス4位、総合20位でフィニッシュ

 次戦となる8月13日は、長いリエゾン区間を経てバンコクの南西約200km、タイ湾を挟んでパタヤの対岸に位置するホアヒンに向かいます。リエゾンの昼間地点でSS2を走行する予定となりますが、リエゾン区間の移動もラリーの一環であり、指定のタイムで到着しなくてはなりません。

 ドライバーと車両の準備を整えるための貴重な時間でもありますが、リエゾン区間を過ぎるとその後すぐにSS2の競技が待ち構えているため、集中力を維持することが重要です。

 FLEX SHOW AIKAWA Racing with TOYOTIRESチームは、これまでの経験を生かしSS2でのさらなる好成績を狙います。引き続き応援よろしくお願いします。

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