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台風でクルマが破損、保険は使える? 重要なのは「車両保険」の有無!? 注意すべきコトとは

くるまのニュース / 2024年8月16日 9時10分

2024年8月16日に大型の台風7号が日本列島に接近するおそれがあります。台風による様々な被害が懸念されますが、例えば強風で飛来してきた物が当たったり、大雨で水没してしまうこともありますが、そのような場合に自動車保険は使えるのでしょうか。

■台風で自動車保険(車両保険)は使える?

 2024年のお盆は、複数の台風が日本列島に接近、上陸のおそれがあります。

 台風による様々な被害が懸念されますが、例えば強風で飛来してきた物が当たったり、大雨で水没してしまうこともありますが、そのような場合に自動車保険は使えるのでしょうか。

 2024年のお盆は台風が連続して日本列島にやってきています。

 8月14日現在、日本列島付近には6号、7号、8号が東日本エリアに接近する見込みです。

 なお、お盆はじめにきた5号は東北、とくに岩手県で記録的大雨となり、大きな被害となりました。

 さらに今後、強い勢力となる7号の進路は現時点で関東-北関東、東北に上陸するおそれがあり、東日本エリアでは土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水や氾濫、そして暴風や高波への注意が必要です。

 では、これらの台風による被害はどの程度、保険で補償されるのでしょうか。

 例えば一般的な住宅の場合、被害の元となる要因、ならび入っている保険内容によって補償も異なります。

 例えばA社では、火災保険に加入していれば台風などの強風による「風災」は補償対象になるとのこと(諸条件あり)。

 またB社では、台風による被害が「風災」、「雹災」、「水災」などと分けられ、基本的には補償対象となるようです。

 どの保険会社でも台風による被害にあった際にはまず加入している保険内容の確認ならびに窓口に連絡することを呼びかけています。

 では、自分のクルマが台風による被害を受けた場合、自動車保険はどの程度補償されるのでしょうか。

 まず前提として、クルマ自体の被害を補償するには自動車保険に付帯している「車両保険」に加入している必要があります。

 この車両保険とは、基本的には事故などによるトラブルで自分のクルマが破損した際の修理代を補償するもの。

 また保険会社や加入している車両保険の内容により補償範囲が異なり、基本的には「一般型」と「エコノミー型」に分けられます。

 保険料、対応できる損害の補償範囲が狭いエコノミー型のほう安くなる傾向にありますが、おおよそ台風による被害は対象となることが多いようです。

 具体的には、前述のように「強風で飛来した物が当たって破損した」、「木や電柱が倒れて破損した」、「大雨による河川の氾らんによる水没」などが該当します。

 なおこれらの原因による被害を車両保険で補償する場合には、まず修理が可能な「分損」か、修理が不可能または修理額が条件額を超える「全損」に分けられます。

 また車両保険を使うと自動車保険の等級が下がります。基本的に通常の軽微な破損などにより保険を使うと1等級ダウン、事故などになると3等級ダウンとなるようです。

 台風による被害を受けた場合には、保険会社や保険内容によるものの基本的には1等級ダウンとなります。

 台風による自動車保険(車両保険)について、とある保険代理店の担当者は次のように話しています。

「一般的に自然災害の場合、クルマが被害にあっても補償されないと思っている人が多いかもしれません。

 しかし、多くの自動車保険では地震や津波は補償対象外でも、台風は補償対象内としていることが多いです。

 またただ車両保険に加入していれば良いというわけでなく、そのクルマの年式や状態により、まず『車両保険に加入すべきか』そして『車両保険を使うべきか』という正しい判断が必要です。

 本来なら車両保険を使わない方がメリットがあるのにとりあえず使ってしまい、かえって損する可能性もありますので、保険会社の担当者とよく相談してください」

※ ※ ※

 なお自動車保険には、車両保険以外にも特約を付けることで万が一に備えることが可能です。例えば、自分のクルマが使えない場合に役立つ「レンタカー特約」や車内の荷物が被害にあった際に使える「車内手荷物特約」などです。

 これらの保険や特約内容は、1度契約するとその後はあまり確認しないものですが、被害に遭う前に確認しておきましょう。

■台風接近時には不要な外出は控える! けど…台風で運転する場合は何に気をつける?

 基本的に台風が接近している状況であれば、不要な外出は避けることが望ましいです。

 それでも運転する場合には何に気をつけるべきなのでしょうか。

 まず運転中に影響が大きいのが「風」です。

 2018年9月4日に発生した台風21号では、瞬間最大風速58.1m/sという暴風を記録。

 これにより、タンカーが関西国際空港の連絡橋に衝突し、利用者が空港内に取り残されたことが話題となりました。

 なお気象庁では風の大きさを以下のように4段階で表しています。

ーーー
「やや強い風(10m/s以上)」
道路の吹流し(緑色の風量を表す設備)の角度が水平になります。

「強い風(15m/s以上)」
高速道路の運転中に横風で流される感覚を受ける状況です。

「非常に強い風(20m/s以上)」
通常の速度で運転するのが困難になります。

「猛烈な風(30m/s以上)」
走行中のトラックが横転するレベルになると言います。
ーーー

 なお日本の高速道路では、平均風速が10m/sから15m/sで速度規制が入り、平均風速20m/sから25m/s以上で通行止めとなるようです。

 このように強風ではクルマの運転が困難になります。

 もしそのような状態で運転していたら、まずは安全に走行できる状態まで減速します。

 さらに車線をまたぐほど大きく振られる強風であれば、安全な場所に停車して風が止むのを待つなどの対応も必要です。

JAFの冠水時におけるテストでは、セダンは水深60cmから、ミニバンは水深90cmから後輪が浮き始めたというJAFの冠水時におけるテストでは、セダンは水深60cmから、ミニバンは水深90cmから後輪が浮き始めたという

 また、台風の場合は強風以外にも大雨に注意しましょう。

 運転時に大雨による影響として起こる現象には、基本的な部分ですがワイパー操作だけでは雨を拭き取りきれず視界不良となることで、運転に支障が出てきます。

 また路面の排水が追いつかない場合など、「ハイドロプレーニング現象」が起こることも。

 これは、タイヤと路面との間に水膜ができることでクルマを正常にコントロールすることが難しくなります。

 こうした状況下では、「ハンドルは両手でしっかりと握る」、「前走車との車間を空ける」、「ヘッドライトやリアフォグランプを点灯して自車をアピール」することで、万が一のトラブル回避に繋がります。

 また、雨量が増えると、河川付近や高架下や立体交差点のアンダーパスなどで冠水する場面も見受けられます。

 このような場面に遭遇した無理に通行せずに迂回をするようにしましょう。なおもし通行する場合、乗用車であればドアの下端となるクルマの床面が浸からない程度といわれています。

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