謎の道路標識「静かに」の「意外な正体」って!? 見かけたら何をどうすればいい?「うるさいので逮捕」の事例はあるのか
くるまのニュース / 2024年8月23日 12時50分
一般道路や高速道路を走っていると、「静かに」と書かれた標識を見かけることがあります。この標識はいったいどのような意味があるのでしょうか。
■「お静かに坊や」って一体なにもの?
一般道路や高速道路を走っていると、「静かに」と書かれた標識をふと見かけることがあります。この標識はいったいどのような意味があり、またドライバーは何をどう対応すべきなのでしょうか。
道路上では安全に運転をするために、交通ルールを表した標識が多くありますが、なかには珍しいものもあります。
そのひとつが、青い背景に寝ている子どもの顔や星が描かれ「静かに」と書かれている標識です。
可愛らしい印象を受ける人も多いですが、いったいこの標識はなんのためのものなのでしょうか。
一般的には、病院や学校など、騒音が好まれない施設の近くに設置されています。
運転者がこの看板の近辺を通る際は「クラクションを控える」「急発進・急減速を控える」など、落ち着いた静かな走行を心がけることを目的としているようです。
国土交通省の担当者は、次のように話しています。
「そもそも、この『静かに』という標識は、標識令に記載のあるものではありません。つまり法律で定められているものではないので、道路管理者の任意で設置されています」
「静かに」標識は道路標識について定められている標識令のなかに記載はなく、法的な効力がないとのこと。
そのため、設置は各道路管理会社の任意で行われています。
そうした背景もあり、デザインも各地で微妙に異なっています。子どものイラストと「静かに」という文字があるものの他にも、「速度を落として静かに」とより細かい指示が書かれている標識もあります。
また、同じ子どものイラストが描かれていても、「夜間のアイドリングストップ」と「静かに」とは違う文言が書かれているものも。
そのほかにも、寝ている子どもではなく、寝ている月が描かれているバージョンなどもあるようです。
各地で見かけたときは、そのデザインや文言に注目してみても面白いかもしれません。
■そんな「静かに」標識、実は意外な過去があった!?
可愛らしいデザインが印象的な「静かに」標識ですが、実はかつては正式な道路標識のひとつだったのです。
「動物飛び出し注意」にもバリエーションがある(画像:写真AC)。
これについて、国土交通省の担当者は「現行の道路標識に改訂するにあたって廃止されました」と話しています。
1960年(昭和35年)以前の道路標識令では、「静かに」は正式な標識のひとつでした。
旧道路標識では、「案内」「警戒」「禁止」「指示」「指導」の5つの分類がありました。
そのなかで「静かに」は指導標識に分類されており、他にも「警笛鳴らせ」なども指導標識として組み込まれています。
当時は子どもと星のイラストではなく、青の背景に「静」の文字が大きく描かれたシンプルなデザインでした。
しかし、改訂に伴い「案内」「警戒」「規制」「指示」の4分類に変更され、他の指導標識は規制標識の一部として引き継がれていきましたが、「静かに」はそのまま撤廃されています。
法的効力はなくなったものの、現在でも各地でその役割を果たしています。
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