インフィニティ「Q50」販売終了!? 日本では「スカイライン」の名で展開も… 北米で「セダン・クーペ」姿消す理由は? 次期モデルはどうなる?
くるまのニュース / 2024年8月23日 14時35分
2024年8月20日に、日産が海外で展開する高級車ブランド「インフィニティ」が、2025年のモデルラインナップを発表しました。そのなかでこれまでラインナップされていた「Q50」と「Q60」の名がありませんでしたが、どういうことなのでしょうか。
■インフィニティ、2025年モデルラインナップ発表! SUVだけに?
2024年8月20日に、日産が海外で展開する高級車ブランド「インフィニティ」が、2025年のモデルラインナップを発表しました。
そのなかで、これまでラインナップされていた「Q50」と「Q60」の名がありませんでしたが、どういうことなのでしょうか。
インフィニティ公式ホームページを確認してみると、2024年8月22日時点では6車種が展開されています。
ラインナップは、日産「スカイライン」の海外版であるスポーティセダンの「Q50」、かつて日本で「スカイラインクーペ」として販売されていた「Q60」。
そしてミドルサイズSUVの「QX50」、クーペSUVの「QX55」、3列シートSUVの「QX60」、フルサイズSUVの「QX80」です。
そして今回発表された2025年モデルでは、QX50、QX60、QX80にアップデートが施されることが明らかになっています。(QX55は2025年モデルでも変更はなし)
2025年のモデルラインナップには「Q50」がない!
具体的にQX50では、全グレードに4WDを標準装備化され、SUVとしての悪路走破性能の向上が図られました。
また、QX60にはグロスブラックの20 インチ ホイールやルーフ レール、グリルサラウンドなどが装備されるブラックエディションパッケージを新設したほか、最高出力268馬力・最大トルク286lb・ftを発生する2.0リッター可変圧縮ターボエンジンと9速ATを組み合わせた新たなパワートレインを採用し、パフォーマンスを高めています。
一方でQX80では、インフィニティのアイコンであるダブルアーチグリルの最新デザインが採用されるほか、インビジブルフードビューや生体認証冷却、24 スピーカーの「クリプシュ リファレンス プレミアムオーディオ システム」などが新たにオプションとして設定されました。
しかし、発表された2025年モデルにはQ50、Q60の情報が記載されていません。これはどういうことなのでしょうか。
■次期型「Q50」登場の可能性もある!?
2025年モデルのラインナップに名前がないということは、2024年モデルを以ってQ50、Q60の販売終了となることを示唆していると考えられ、2025年以降のモデルラインナップはSUVのみとなることが分かります。
Q50、Q60がラインナップにないことについて、インフィニティUSAは次のように述べています。
「QX80を皮切りに4つの新商品で車種ラインナップを一新するというコミットメントに基づき、Q50は24年モデル以降アメリカ、およびカナダでは販売されません。
Q50のスピリットは、昨年10月にデビューした『ヴィジョンQeコンセプト』が予告する未来のスポーツセダンEVにも確実に受け継がれていきます」
インフィニティ「ヴィジョンQeコンセプト」
ヴィジョンQeコンセプトとは、インフィニティ初のEVとして2023年10月に世界初公開されたファストバックセダンです。
モダンなジャパニーズラグジュアリーにインスピレーションを得たエクステリアは、芸術的なディテールとフロントからリアに流れるようなスタイリングを融合し、滑らかで空力性能に優れた優雅なプロポーションを実現しています。
フロントには、EV時代に向けて再考されたダブルアーチグリルを採用しており、明るいLEDでグリルの外形を照らしているのが特徴的です。
ヴィジョンQeコンセプトは流麗なセダンであることやそのボディサイズから、Q50の次期型ではないかともいわれています。
その背景には2022年に、2025年からミシシッピ州カントンの工場で米国向けに2つの新しいEVモデルを製造すると発表しており、1つは日産、もう1つはインフィニティのバッジが付けられることが明らかになっているのです。
そして同時に公開されたティザー動画では、日産とインフィニティの両モデルとも車高の低いシルエットで、セダンか4ドアハッチバックのいずれかになることが示唆されています。
これらによって、Q50後継と予測されるインフィニティのEVセダンは、2026年までに登場する可能性が考えられます。
近年のSUVブームやEV化によって、一時的に廃止となるQ50ですが、スポーツセダンの系譜を受け継ぐ新型モデルが登場する日も、そう遠くはないのかもしれません。
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