突然…「ゴールド免許」剥奪? なぜ? 無事故・無違反でも「ブルー免許」格下げ!? 気をつけたい「うっかり失効」とは
くるまのニュース / 2024年9月1日 9時10分
運転免許証はその帯の色によってゴールド免許、ブルー免許、グリーン免許などと呼ばれます。ゴールド免許を取得するためには無事故・無違反が基本ですが、これを守っていても「うっかり失効」をしてしまうとゴールド免許になりません。
ゴールド免許を取得するためには無事故・無違反が基本ですが、あることをしないとゴールド免許からブルー免許になることがあります。
ゴールド免許を維持するにはどのようなことが大切なのでしょうか。
運転免許証はその帯の色によってゴールド免許、ブルー免許、グリーン免許などと呼ばれます。
特にゴールド免許の場合、免許更新時の講習時間が他と比べて短く手数料も安いほか、事故のリスクが低いとして自動車の保険料が割引されます。
このようなメリットから、ゴールド免許の取得・維持を目指すドライバーは少なくありません。
なお警察庁が公表している「運転免許統計 令和5年版」によると2023年中、ゴールド免許取得者を対象とする優良運転者講習を受講した人は893万8904人であり、受講者全体の約62.9%を占めました。
つまり免許保有者の6割程度がゴールド免許という計算になりますが、2023年2月に三井住友海上火災保険株式会社がおこなった「ペーパードライバーに関する実態調査」では、ゴールド免許保有者の3人に1人がペーパードライバーの自覚があると回答しています。
この調査結果をふまえると、日常的に車両の運転をするドライバーに限定すればゴールド免許保有者は4割程度にとどまるといえるでしょう。
そもそも運転免許証の帯の色は、原則として免許更新年の誕生日の41日前を起算日とした過去5年間に、交通違反や怪我のある事故(人身事故)を起こしたか否かによって以下の免許区分に分けられます。
ーーー
●優良運転者(ゴールド免許)
継続して免許を受けている期間が5年以上で、違反や人身事故を起こしていない人が対象
●一般運転者(ブルー免許)
継続して免許を受けている期間が5年以上で、なおかつ違反点数3点以下の軽微な違反が1回のみの人が対象
●違反運転者(ブルー免許)
違反を複数回おこなった、または人身事故を起こした人が対象
●初回更新者(ブルー免許)
継続して免許を受けている期間が5年未満、なおかつ無違反または軽微な違反が1回のみで、人身事故を起こしたことがない人が対象
ーーー
上記の「初回更新者」のように、初めて免許更新をする場合は免許を受けている期間が5年未満であるため、無事故・無違反を継続していてもゴールド免許を取得できません。
ちなみに初めて運転免許を受ける人のことを「新規取得者」といい、免許証の帯の色はグリーンになります。
このように、ゴールド免許を取得するには最低でも5年間の無事故・無違反を守らなければいけませんが、その際に気をつけたいのは「うっかり失効」です。
この「うっかり失効」とはどのようなものなのでしょうか。
■あなたは大丈夫? 気をつけたい「うっかり失効」とは
うっかり失効とは「海外旅行に行っていた」「災害を受けた」「入院していた」などのやむを得ない理由がないのに免許証の有効期限が切れ、免許を失効してしまうことをいいます。
仮に免許更新でゴールド免許を取得する予定だった人がうっかり失効をしてしまうと、その後すぐに手続きをしたとしても、ゴールド免許は引き継がれずブルー免許になってしまいます。
「仕事や介護が忙しかった」「免許更新ハガキが届かなかった」などの事情は免許更新ができないやむを得ない理由に当たらないため、注意が必要です。
また、うっかり失効の状態で車両を運転すると無免許運転に当たることにも留意しておきましょう。
SNS上においては「ハガキが来なくてうっかり失効してしまった」「若い頃、仕事が忙しくて免許更新を忘れたことがある」といった声が複数寄せられており、うっかり失効は決して珍しくない状況がうかがえました。
あなたは大丈夫? 気をつけたい「うっかり失効」とは
もしうっかり失効をしてしまった場合、その後の手続きは失効後の期間に応じて2パターンに分けられます。
たとえば免許失効後6か月以内であれば本免許の学科・技能試験が免除され、適性試験に合格するだけで免許の再取得が可能です。
次に失効後6か月を超え1年以内の場合、適性試験に合格すればもともと取得していた免許に応じた仮免許証を取得できます。
ただしあくまで仮免許であるため、その後に本免許試験を受けなければいけません。
そして、うっかり失効後1年を超えると上記のような優遇措置はなく、一から免許を取り直す必要があります。
※ ※ ※
ゴールド免許の取得を目指すならば、最低でも5年間の無事故・無違反を守ることはもちろん、免許更新手続きを忘れないことが大切です。
定期的に免許証の有効期限をチェックするほか、免許更新ハガキが自宅に届くようきちんと住所変更の手続きをしておきましょう。
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