まさかの“1000万円”オーバー! トヨタ「ヴェルファイア」が“新車超え”で「取引」!? 「新車」より「1年落ちの中古車」が高値で売れた理由とは
くるまのニュース / 2024年9月16日 17時10分
トヨタの高級ミニバン「ヴェルファイア」は現在、中古車の値動きがかなり高騰しているといいます。中古車市場ではいま、何が起きているのでしょう。
■ハイブリッドより「2.4ターボ」が指名買い!?
兄弟車「アルファード」とともに高い人気を誇るトヨタの高級ミニバン「ヴェルファイア」。
その中古車相場が、ここ数か月は特に高値で推移しているといいます。いったい何が起きているのでしょうか。
2023年6月にフルモデルチェンジした現行型ヴェルファイア(3代目・40系)は、デビューするや注文が殺到し、現在は受注停止になるほどの人気ぶりとなっています。
「中古車でもいいから欲しい」と考えても、中古車サイトに出ている個体はどれも車両本体価格以上のプレミア価格となっています。
しかもここ2、3か月は、この価格高騰にさらに拍車がかかり、業者向け中古車オークションでは1000万円オーバーの取引が続出しているといいます。
ヴェルファイアの新車価格(消費税込み)は、2.4リッターガソリンターボの「Zプレミア」が655万円から674万円、ハイブリッドのZプレミアが690万円から712万円、最上級「エグゼクティブラウンジ」は870万円から892万円と、いずれも非常に高価な設定です。
このうちいま中古車市場でもっとも価格が高騰しているのは、ハイブリッドではなくガソリンターボモデルです。
業者向けオークションに精通する中古車買い取り専門店の担当者は、次のように話します。
「業者向け中古車オークションに出品される40系ヴェルファイアのうち、落札相場が特に高いのが新車登録から1年前後が経過した個体です」
冒頭で触れたように落札相場は1000万円を軽く超えるといい、新車価格が600万円台後半であることを考えれば、400万円近く利益がでてしまうという、異常な状況にあります。
「しかし、(年数の浅い)納車直後で走行距離が極めて少ない“ほぼ新車”のようなヴェルファイアのほうが、逆に落札相場は低いのです」
いったいどういうことでしょうか。
■新車ではなく「1年落ち」の中古車のほうが支持される理由があった
その理由には、マレーシアへの輸出が大きく関係しています。
マレーシアでも、新車でアルファード/ヴェルファイアが販売されています。
ただ現地で販売されるグレードは一部に限られるうえ、価格もヴェルファイア(2.5リッター)が43万8000リンギット(約1440万円)、アルファード(2.4リッターターボ)が53万6845.6リンギット(約1760万円)に及びます。
「アルファード」よりも「ヴェルファイア」が人気な理由とは[画像はイメージです]
そのため、欲しいグレードが手に入るうえに、はるかに安く購入できる日本の中古車は、ヴェルファイアに限らず人気があるといいます。
ただマレーシアには「初度登録から12ヵ月以上経過したクルマでなければ輸入ができない」という規制があります。
これをクリアするものでないと、日本からマレーシアへ輸出をすることはできないのです。
前述の通り、40系ヴェルファイアは2023年6月にデビューしました。
つまり2024年夏は、この規制をクリアする個体がようやく登場し始めたところにあり、いまマレーシアで大注目されているという訳です。
突如として需要が急激に高まったことで、日本のヴェルファイアの中古車相場高騰につながりました。
なお1000万円を超える落札価格となった40系ヴェルファイアは、初度登録からの経過11か月から13か月、走行距離1万キロ未満、ツインムーンルーフ/エアロパーツ付き、ボディカラーはブラックもしくはパールホワイトというスペックでした。
※ ※ ※
ちなみにアルファードもマレーシアへ多く輸出されていますが、こちらの相場はどうなっているのでしょうか。
「マレーシアの人は派手好きな人が多いようで、ヴェルファイアのド派手なエクステリアが好まれています。
また日本のヴェルファイアには現地に設定がないパワフルなターボ仕様もあり、これらの理由でアルファードよりも需要が集中しているのです」(前出の中古車買い取り店担当者)
マレーシアは石油と天然ガス生産国であることから、燃料は潤沢で安価。そのためハイブリッド車よりもガソリン車の人気が高いといいます。
ちなみにF1で有名になったペトロナスもマレーシアの大手国営企業です。
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