マツダ新型「RX-7」まもなく登場!? ついに「新エンジン」開発へ本格始動! 次期「ロータリースポーツカー」はどうなるのか
くるまのニュース / 2024年9月17日 20時10分
マツダが世界で唯一生産を続けてきたロータリーエンジン搭載のスポーツカーは、「RX-8」の生産終了で一度途絶えました。しかしこの先、新型「ロータリースポーツカー」が再び復活しそうです。どのようなクルマになるのでしょうか。
■復活の狼煙(のろし)はコンセプトカー「RX-VISION」から始まった
マツダは、一度は消えかけた「ロータリーエンジン」の開発を、ふたたび本格的に取り組んでいるようです。
期待される「“新型”ロータリースポーツカー」はどのようなクルマになるのでしょうか。
マツダがこだわり抜く「ロータリーエンジン」を搭載する最後の市販モデルは、2013年4月に販売終了した「RX-8」でした。
その10年後、2023年9月にロータリーエンジンを発電専用にしたシリーズハイブリッド「MX-30 ロータリーEV」の予約受注が始まりましたが、直接駆動に用いるクルマは姿を消したままです。
ロータリーエンジン終了の背景には、年々厳しくなる環境規制に対応するのが困難になったということがありました。
レシプロエンジンに比べ、燃費の面で不利なロータリーエンジンの復活は難しいというのが、正直なところでしょう。
そんななかで登場したMX-30 ロータリーEVは、「RX-7」「RX-8」の後継車となるロータリースポーツの復活の期待度を高める知らせでした。
マツダは、RX-8の販売終了後もロータリーエンジンをあきらめていないことが再三伝えられていました。
RX-7からRX-8という系譜から、次期ロータリースポーツは「RX-9」だろうと予想され、幾度となくその開発や発売については噂が流れています。
RX-7は、初代が1978年にデビューした「サバンナ RX-7」で型式は「FA」、1985年にフルモデルチェンジした2代目が「FC」型、1991年にフルモデルチェンジし3代目は「FD3S」型で車名からサバンナの名称が外れました。
通称FDは、人気の米国映画「ワイルド スピード」の劇中車になるなど、今でも特に高い人気を持っています。
2003年4月のRX-7販売終了と入れ替わって、RX-8がその翌月に発売されました。
RX-8は7の後継車のようではありますが、ピュアスポーツカーでの2ドア・2シータークーペだったRX-7に対して、観音開き式の異形4ドアを持つ4人乗りのクーペというスタイルでした。
この独特なパッケージングになった背景に、当時マツダが米フォードの傘下に入っており、RX-8販売の条件にフォードが4ドアモデルを指定していたというものがあったようです。
ただロータリーファンからすれば、RX-7の純粋な後継車が待ち望まれていました。
そんな中、2015年秋に開催された第44回「東京モーターショー 2015」でマツダは、次世代ロータリーエンジン「SKYACTIV-R」を搭載したFR・2シータースポーツのコンセプトカー「RX-VISION」を披露しました。
美しいスタイリングが高く評価されましたが、何よりRX-7の純粋な後継車「RX-9」(仮称)の市販化への期待を高める1台として大注目を集めました。
■2023年登場の「アイコニックSP」でふたたび注目されるロータリースポーツカー
その後、“RX-9”の話題は噂の域を超えることはありませんでした。
しかし2023年10月、第1回「ジャパンモビリティショー 2023」でマツダは、水素を始めとするゼロエミッション燃料も使用できる新たなロータリーエンジンユニットを搭載したコンセプトカー「アイコニックSP」を出展しました。
2015年発表された「RX-VISION」の時代から、マツダはロータリースポーツカーの可能性を常に追い続けてきました
同車は、新開発の「2ローターRotary-EV(ロータリーEV)」システムをパワートレインとし、最高出力370PSを誇る2シータースポーツカーという仕様でした。
パワートレインは、時代の流れに沿った“電動車”ではありますが、ポルシェ「911」相当のパフォーマンスを秘めているとマツダ社長が語ったこともあり、RX-7の血を引く新型ロータリースポーツの復活の可能性に高い注目を集めました。
アイコニックSPのお披露目に前後して、冒頭で紹介した「MX-30 ロータリーEV」がデビュー。パワートレインは、1ローターながら「アイコニックSP」のパワートレイン要素と同じEVシステムが採用されていました。
今年2024年5月28日、マツダ、トヨタ、スバルの3社共同で開催した記者会見「電動化時代の新たなるエンジン開発を三社三様で宣言」の場で、1ローターの横置きロータリーEVシステムと、2ローターの縦置きローターEVシステムの実機が展示されました。
なかでも後者は、スポーツカーへの搭載を視野に入れたもので、展示の場には国際モータースポーツ「GT3」「GT4」で使用されるようなレーシング用タイヤが置かれていたことから、マツダの本気度が伝わってきました。
RX-VisionからアイコニックSPという2台のコンセプトカー、MX-30 ロータリーEVの市販化、2ローターEVシステムの実機展示という一連の流れは、ロータリースポーツの次期「RX-7」の市販化が近づいているという証と言えるでしょう。
往年のFDのような、純エンジン車での復活は遠のいてしまったことに残念がる方は少なくないでしょう。
しかしロータリーエンジンとモーターを直結した構造のEVシステムは、「モーターを切ったらエンジン直結になるのでは?」という期待も持てます。
マツダはEVシフトの声が高まる最中に、新型SUV商品群に新開発の直列6気筒エンジンを搭載しています。
この英断に対し、ロータリーファンならずともマツダを応援する人が数多くいました。
新型RX-7、あるいはRX-9の車名で市販化されるかどうかは不明ですが、大いに期待して待ちましょう。
外部リンク
- 【画像】めちゃカッコいい! マツダ「新型ロータリースポーツ」を画像で見る(30枚以上)
- スバルが新型「レガシィ“セダン”」発表! “精悍顔”が超カッコイイ「スポーティセダン」米で発表もなぜ日本にはないのか
- レクサスの新型「“和製”スーパーカー」公開! 超美麗ボディの「4WDスポーツ」! MT搭載もある”LFA2“こと「エレクトリファイドスポーツ」尼に登場
- 日産の新型「“R36”GT-R」まもなく登場!? 「4.1リッターV6」搭載の”和製“スーパーカー! 旧車デザインも「カッコイイ」と話題の「新たなGT-R」とは
- ホンダが新型「プレリュード」発売へ! スズキ・マツダも「新型スポーツカー」続々投入!? どんなモデルが登場する?
この記事に関連するニュース
-
マツダの「“和製”スーパーカー」! “ロータリー”エンジン&斬新ハンドル採用! 美麗ボデイが超カッコイイ「大気」とは
くるまのニュース / 2024年9月12日 22時10分
-
マツダの斬新「”4人乗り”和製スーパーカー」!? 超流麗ボディ&ガルウイング採用! 豪華ソファシートもスゴイ「リューガ」とは
くるまのニュース / 2024年9月8日 11時10分
-
マツダ「ロータリーエンジン搭載車」約11年ぶりの復活! スポーツカー「RX-8」以来の「ロータリー車」どう感じた? 熱烈ファンゆえの「悩ましい想い」とは
くるまのニュース / 2024年9月1日 16時10分
-
マツダ「ロータリー”スポーツカー”」公開! 斬新フォルムのツルツルボディがスゴイ! 幻の「RX-7」後継モデルが東京に登場
くるまのニュース / 2024年8月31日 13時10分
-
マツダの「新型2ドアスポーツカー」に期待高まる! 「次期型RX-7」なロータリーエンジン搭載×流麗デザインがカッコイイ! 「アイコニック エスピー」何が魅力なのか
くるまのニュース / 2024年8月30日 15時10分
ランキング
-
1「カレーをそのままゴミに出すな」ゴミ収集車が大変なことに!? “清掃芸人”が実体験から注意喚起「これはしんどい」
乗りものニュース / 2024年9月17日 18時12分
-
2「妊娠の話ばっかり…正直ウザいわ」 SNSで厳しい声多数の「マタニティーハイ」はどうして起こるのか【医師解説】
オトナンサー / 2024年9月17日 9時10分
-
3「まさに老人天国」“やりたい放題の高齢者”だらけの職場で働くシングルファザーの叫び
日刊SPA! / 2024年9月17日 15時53分
-
4ワークマン「エックスシェルター断熱防水防寒ジャケット」はマイナス20度でも寒さを感じない“着る断熱材”アウター 予約販売分はすでに完売
Fav-Log by ITmedia / 2024年9月16日 18時30分
-
5「驚異のドラマ」米国人語る「SHOGUN」圧倒的魅力 「今のアメリカに必要なのは虎永だ」という声も
東洋経済オンライン / 2024年9月17日 14時15分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください