「えっ!? もしかしてパンクしてる?」 外から見てもわからない“意外なパンク”の原因は?
くるまのニュース / 2024年10月14日 19時10分
走行中にクルマのタイヤがパンクしてしまうことがありますが、なかには外から見てもパンクしていることに気づきにくいケースもあります。パンクしたときはどのように対処すれば良いのでしょうか。
■見た目だけではわかりにくいパンクがある!?
タイヤは重要な役割を担っており、安全に走行するためにタイヤの空気圧や状態を定期的にチェックすることが必要です。
ただし、定期的にチェックをしていても突然パンクしてしまうことがあります。一体どのようなことが原因となってタイヤはパンクするのでしょうか。
パンクで一番多いのは、釘やガラス片、金属片など鋭利なものがタイヤのトレッド部に刺さって空気が抜けてしまうというものです。
この場合、タイヤ本体の交換に加え、ガソリンスタンドなどでパンクした原因物を除去して、漏れ止めゴムで穴をふさぐ処置が一般的です。
高速道路などの走行も可能ですが、あくまでも応急処置となり、空気圧点検の回数を増やしたり、修理跡から空気漏れがないか日常的に確認することが必須です。
次に多いパンク箇所は「バルブチューブ」です。
バルブチューブとは、タイヤに空気を入れる時にキャップを開けて空気を出し入れするバルブですが、ゴム製のため経年劣化でひび割れや亀裂が生じます。
バルブの根本付近が割れて空気が漏れたり、バルブ内の「ムシ」と呼ばれる、空気を入れるときに外部に空気が漏れないようにするストッパーの劣化も数多くあります。
そのため、タイヤを交換する時にバルブチューブも一緒に交換するのがオススメです。
そのほか、意外にも「ホイール」が原因となってパンクすることがあります。
通常、ホイールから空気が漏れる場合は、タイヤサイズの一致不足やホイールリム(ふち)が傷ついてタイヤビートとの接触が悪くなり、空気が抜けるケースがほとんどです。
稀なケースとして、ホイールの裏側のリムである「インナーリム」に傷がつき、そこから微量の空気が抜けて、スローパンク(スローパンクチャー)と呼ばれる状態になることがあります。
ホイールを外してタイヤの全周を確認しても問題なく、パンク修理専用の大きな水プールに沈めてみたところ、ホイールに原因があることが初めてわかるなど、外から原因を特定することが難しいものです。
この状況では修理はできず、タイヤではなくホイールそのものの交換となるのですが、4本のうち1本だけが空気の量が少し減っていると感じた時にはスローパンクチャーの疑いがあるといえるでしょう。
では、走行中にパンクした場合、どのように対処すれば良いのでしょうか。
一般道では、ハザードランプを点灯して徐々にスピードを落とし、停車できたらクルマに備えられている緊急時の三角表示板をセットし、ほかのクルマへの注意を払います。
その後スペアタイヤへ交換するか「パンク修理キット」を使って応急処置をします。
自分での交換や修理が難しいという場合は、近くのガソリンスタンドやカー用品店、ロードサービスへ相談しましょう。
高速道路でパンクした際はより一層の注意が必要です。
まず、タイヤがパンクしてから、いきなりスピードを落とすことはやめましょう。他のクルマの巡航速度も速く、追突の危険性があるためです。
パンクした場合はまずハザードランプを点灯し、非常待避帯や路肩スペースにクルマを寄せます。その後、発炎筒などを使用して、故障したことを周囲のクルマへ明示します。
高速道路でのスペアタイヤの交換などは危険です。一般道でも同じことが言えますが、特に右側のタイヤがパンクした時は走行レーンに近接して作業をおこなうことになります。
高速道路は、一般道よりさらに危険性が上昇することから、ロードサービスなどを利用したほうが良いでしょう。
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