トヨタ新型「ランドクルーザー」! 超スポーティ&全長5.1m級ボディの「超静音モデル」! 7人乗り“3列シート”備える「Se」とは
くるまのニュース / 2024年9月27日 18時10分
来る2024年10月15日から18日まで「JAPAN MOBILITY SHOW Biz week 2024」が開催予定ですが、昨年に行われた「JAPAN MOBILITY SHOW 2023(ジャパン モビリティショー2023)」には、トヨタから「LAND CRUISER Se(ランドクルーザー エスイー)」が出品されていました。どのようなモデルなのでしょうか。
■未来の「ランクル」!?
トヨタが「ジャパンモビリティショー2023」にて初公開したのが、「LAND CRUISER Se(ランドクルーザー エスイー)」である。
7人乗りの3列シートを備えた、日本が誇る大型SUV「ランドクルーザー」(ランクル)シリーズの新型コンセプトモデルなのだ。
LAND CRUISER Seの“Se”とは、スポーツエレクトリックを意味する。つまり、バッテリー式EV(BEV)のことだ。とうとう、かのランクルも電動化路線に乗ってきたのだ。
LAND CRUISER Seのボディサイズは全長5150mm×全幅1990mm×全高1705mmとなっており、通常のランドクルーザーと比べてかなり低めに設定されているようだ。
ラダーフレーム構造の従来のランドクルーザーに対して、このSeはモノコック構造を採用している点が最大の注目ポイントだろう。これは、BEVの宿命である大容量バッテリーの積載に対応するための宿命かもしれないのだろう。
発表時、トヨタによればLAND CRUISER Seのコンセプトは、「オンロードではBEVならではの高い静粛性による快適な室内空間を実現し、モノコックボディとすることで意のままに操れるハンドリングを実現しながら、ラフロードを安心して走れる走破性を追求する」と説明している。
さて、ランクルの歴史は1951年にまで遡る。当時の警察予備隊の要求に応じ軍用車として開発され、時代背景とともに進化してきたのだ。
最初のモデルである「トヨタBJ型」が戦後の日本で開発された。BJ型はトヨタがジープと競合するために開発したものだった。
のちにランクルの名称を獲得し、1960年に「40シリーズ」が登場すると、その耐久性と走破性に優れた性能が評価され、世界中で販売されるようになる。
この時代、日本は高度経済成長期で、インフラが整備される過程で険しい地形での運搬や作業に適した車両として需要が高まった時代だ。
70年代に入ると多目的車としての地位を確立していく。中東やアフリカなどの過酷な環境での使用も増え、世界的に信頼性の高い車としてさらに広まった。
また、レジャーやアウトドア活動の増加に伴って一般ユーザーにも広く受け入れられるようになった。90年代には「70シリーズ」の派生として「プラド」や豪華絢爛な内外装を持つ正統フラッグシップ「80シリーズ」と「90シリーズ」などが登場する。
2000年代に入るとランクルは、アジア、中東、アフリカ、北米などでフラッグシップ四輪駆動車としての存在感をさらに強めており、「200シリーズ」ではSUV市場における世界最高峰のプレミアムブランドとしての地位を確立したのだ。
昨今は、ランクルといえども環境問題や技術革新への対応が求められる時代に突入している。持続可能な開発を意識した進化は避けられず、最新の安全技術やコネクティビティ機能も必要不可欠だ。
ランクルは、時代ごとのニーズや技術革新に対応しながら、70年以上にわたり信頼性と耐久性を象徴するモデルとして成長を続けてきた。日本の経済成長、グローバル化、技術革新など、さまざまな時代背景が影響しているのだ。
70シリーズも二度目の復活を果たし、「TNGA-F」プラットフォームを採用し、中核モデルとして正統進化した「250シリーズ」も話題を呼んでいる。従来のモデルに比べて剛性を向上させながら、オフロード性能も強化されている。
そうしたなかで、LAND CRUISER Seは、オフロード性能と環境配慮技術の両立を目指し、市街地などのオンロード走行でも妥協せず、BEVならではの高い静粛性による快適空間を実現し、スタイリッシュなデザインで高い上質感を兼ね備え、世界の多様なニーズに対応した3列シートの高級SUV化した新次元のランクルであり、さらにそのブランドの魅力を拡大してゆくことになるだろう。
市販化の登場が待ち遠しい限りだ。
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