スズキの最新「大きなワゴンR」が超スゴイ! “軽自動車”超えた「ワイドボディ」採用!? スズキの技術と“驚きの燃料”で走る「斬新モデル」とは!
くるまのニュース / 2024年9月26日 16時10分
スズキのパキスタン子会社は2024年9月19日、パキスタンのファイサラバード農業大学とバイオガスの共同研究・開発に関する覚書を締結しました。スズキが南アジア地域で行なっている取り組みの一つとして、「ワゴンR CBG車」の展開を紹介します。
■スズキの最新「大きなワゴンR」とは!
スズキのパキスタン子会社であるパックスズキモーター社(以下、スズキ)は2024年9月19日、パキスタンのファイサラバード農業大学とバイオガスの共同研究・開発に関する覚書を締結しました。
今回の取り組みは、バイオガスの技術と有機肥料の共同研究・開発、およびプロジェクトの商業可能性の検討、資源・情報の交流、先行研究など多岐に渡るもので、今後はパキスタンの社会経済の発展およびカーボンニュートラルの達成に向けて協力して行く姿勢です。
スズキは、同様の取り組みをパキスタンのみならず南アジア地域で行っており、一例として隣国インドでは、ウシのフンを原料として作られる「圧縮バイオメタンガス(CBG)」を燃料に使用するクルマ「ワゴンR CBG車」を展開しています。
インドで信仰されているヒンドゥー教では、ウシが神聖な動物とされていることから、街中でもたくさんのウシが生息しています。
そしてスズキによると、ウシ10頭が1日に排出するフンをもとにCBGを製造すれば、およそクルマ1台の1日分の燃料を得ることができるとのこと。
さらにCBGの製造過程で出る副産物は、農業用の有機肥料としても利用できるため、農場の土壌改質にも役立てることが可能です。
このように、スズキはウシのフンを地産地消型のカーボンニュートラル燃料とするCBG事業をインドにおいて2022年からスタートしており、温室効果ガスの排出抑制やエネルギー自給率の向上に加え、農村の所得向上や雇用創出、女性の社会的地位向上といった、さまざまなサスティナビリティへの貢献を図っています。
なお、ワゴンR CBG車は、国内向けに展開している軽自動車の「ワゴンR」とは異なる海外専用モデルで、内外装のデザインも全く異なるほか、ボディサイズも軽自動車規格を超えたワイドボディとなっています。
同車は日本で販売されないものの、2023年5月に開催の「G7広島サミット(主要国首脳会議)」に展示されたことで注目を集めており、その後、同年10月の「ジャパンモビリティショー2023」、2024年5月の「人とくるまのテクノロジー展 2024」など、国内で開催される自動車関連イベントでも披露されています。
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