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約178万円! トヨタの「SUV“ワゴン”」がスゴイ! 「“セリカ”エンジン×MT」もアリでめちゃ楽しそう! もはや希少な「ヴォルツ」とは

くるまのニュース / 2024年9月28日 18時10分

トヨタには、かつて「ヴォルツ」というクルマが存在しました。ヴォルツとは一体どのようなクルマなのでしょうか。解説します。

■結構レアモノ? トヨタ「ヴォルツ」ってどんなクルマ?

 トヨタには、かつて短い期間ながら「ヴォルツ」というクルマが存在しました。一体どのようなクルマなのでしょうか。

 ヴォルツは、トヨタとアメリカの自動車メーカーであるゼネラルモーターズ(GM)が共同開発し、両社の合弁会社でアメリカ・カリフォルニア州にあったNUMMI(NEW UNITED MOTOR MANUFACTURING INC)で生産されていた、SUVテイストを持ったワゴンです。

 日本国内ではヴォルツの車名で、北米ではポンティアック「ヴァイブ」の車名で売られていました。

「スポーツユーティリティワゴン」と呼ばれるSUV風のハッチバックデザインは、若者をターゲットされていました。

 日本仕様のヴォルツが初公開されたのは2001年に開催された「第35回東京モーターショー」。

 9代目カローラシリーズなどに採用されていたMCプラットフォームをベースにしており、一部パーツも9代目カローラ系のものを加工して取り付けることが可能だったといいます。

 日本国内で発売されたのは2002年8月で、当時のトヨタの販売チャネルの1つであった、ネッツトヨタ店での専売でした。

 目標販売台数は月間1500台と発表していたものの、ヴォルツの発売と同じ時期に販売終了したステーションワゴンである「スプリンターカリブ」と比較して価格が高かったことや、グリルデザインが不評だったこと、海外で生産しているという事実へのマイナスイメージなどから、販売は不振。

 2004年4月にネッツトヨタ店がトヨタビスタ店と統合したことをきっかけに、わずか1年9ヶ月程度で販売終了となったのです。

 ボディサイズは、全長4365mm×全幅1775mm×全高1605mm(4輪駆動モデルは全高1615mm)、ホイールベースは2600mm。

 エクステリアは、前から見るとVラインを基調とするフロントグリル、シャープな形状のヘッドランプ、ビルトインされた丸形のフォグランプ、バンパーの下の凹凸形状が、スポーティさと幅の広さを強調しています。

 横から見るとフロントバンパーからつながるホイールアーチ、ボディの下側にある黒い樹脂パーツ、17インチの大経タイヤが、SUVらしいアクティブ感のあるデザインです。

 また、クーペをイメージさせるウインドウグラフィックスとルーフレールのコンビネーションにより、軽快感を表現しています。

 インテリアは、シャープな線と張りのある面のインストルメントパネル、独立4眼オプティトロンメーター、その左右に配したクロムメッキとメタル調装飾のクラスターによって、コックピットらしさを表現。

 円と円弧をテーマにしてメーターやドアトリムを統一することで、シンプルな美しさを出しているのも特長です。

 ラゲッジスペースの床は樹脂製のものを採用し、デッキフロアレールやフックも装備、多少の濡れたものを積んでも平気な仕様となっています。

 パワートレインは、グレードによって「1ZZ-FE」型1.8リッター直列4気筒エンジンと、スポーツクーペ「セリカ」にも搭載されていた「2ZZ-GE」型1.8リッター直列4気筒エンジンの2種類を用意。前者は最大出力132馬力/6000rpm・最大トルク170Nm/4200rpm、後者は最大出力190馬力/7600rpm・最大トルク180Nm/6800rpmを発生します。

 組み合わされるトランスミッションは、ATとMTの2種類が用意されました。

 安全装備として、電子制動力配分制御つきのABS(アンチロック・ブレーキシステム)を標準装備。

 ボディカラーは全6色から選択可能で、価格は178万8000円から205万2000円で売られていました。

※ ※ ※

 トヨタとGMの共同開発で生まれた、ヴォルツ。

 北米で販売されていたヴァイブは2代目まで売られ続けたものの、日本仕様のヴォルツはほとんど日の目を見ないまま姿を消す形となってしまいました。

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