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まもなく80歳の女性が免許返納で「RX-7」を手放す…!? 今後はマツダが広く活用!? 24年間乗り続けた名車とは

くるまのニュース / 2024年9月30日 21時10分

2024年12月に傘寿(80歳)を迎える女性が所有していた「RX-7(FD型)」をマツダが購入することを明かしました。今後は広報車として展開することでRX-7/ロータリーの魅力を知ってもらいたいと言います。

■傘寿を迎える女性の趣味はスポーツカー。愛車はマツダRX-7(FD型)

 2024年12月に傘寿(80歳)を迎える女性のマツダ「RX-7(FD型)」が話題となっています。
 
 マツダの名車と言えるRX-7。今回の個体にはどのような物語があるのでしょうか。

 RX-7(FD型)とは、どのようなクルマだったのでしょうか。

 RX-7は、マツダが1978年から2002年まで製造していたロータリーエンジン搭載の2ドアクーペ スポーツカーです。

 RX-7は、1978年の初代サバンナ RX-7(SA22C)以来、数度にわたりマイナーチェンジをおこないました。

 1985年には、真のスポーツカー像を求め、開発の意思統一をはかった2代目サバンナ RX-7(FC型)が登場。

 そして、1991年に3代目としてアンフィニ RX-7(FD型)が登場しました。

 登場直後はマツダの別チャネルである「アンフィニ」を冠していましたが、モデルライフの途中(1997年)で「マツダ」に変更されています。

 RX-7(FD型)は、ベスト・ピュア・スポーツカーにふさわしい運動性能を得るため、255馬力を発揮する2ローターのロータリーエンジンが搭載されボディからパーツにいたるまで徹底的な軽量化が行なわれ、パワーウェイトレシオは4.9kg/馬力(タイプRグレード)を誇ります。

 ロータリーエンジンに組み込まれたシーケンシャルツインターボは、低回転域ではプライマリータービンのみが動作し、高回転域ではセカンダリータービンが加わることで高出力を発生させる仕組みとなっています。

 ピュアスポーツをもとめた改良は生産中止となる2002年までの間に6回行われており、このうち「5型」と呼ばれるモデルでは、最高出力が280馬力(MT車)に達し、グレードによってはパワーウェイトレシオ4.5kg/psにまで向上。

 ボディサイズは、全長4295mm×全幅1760mm×全高1230mmとロー&ワイドで、大きく張り出した前後のフェンダーや、室内高を確保しながら空気抵抗を減少させるために中央を凹ませたルーフ、ロータリーエンジンのコンパクトさを活かした低いエンジンフードにより、流麗かつスポーティなフォルムを実現しました。

 そんなマツダが誇る名車のRX-7ですが、最近では2024年12月に傘寿(80歳)を迎える女性が所有していた「RX-7(FD型)」が話題となっています。

 きっかけは、2024年9月16日に放送されたとあるニュースでした。

■傘寿(80歳)を迎える女性が所有していた「RX-7(FD型)」が話題に!

 このニュースを見ていたマツダの役員が「こんな話題があるよ」と、マツダ社内関係者を周りまわって広報部員に話が伝わったようです。

 その中身は「長崎市に住む女性が今年、2024年12月に傘寿(80歳)を迎え、誕生日を機に運転免許証の自主返納と24年間丁寧に大切にメンテナンスしながら共に歩んできた愛車を手放す決心をした」というものでした。

 女性が乗っていたクルマは、銀色に輝く「マツダ RX-7(FD型)」でした。

 きっかけは、漫画・アニメ「頭文字D」を見てRX-7がバトルをしている様子に釘付けになったと話します。

 この女性は息子さんに車種を聞きすぐに県内の販売店を巡り、RX-7を購入したそうです。

 55歳の時に購入してから月曜日から土曜日まで日常的に運転をしており、「いつもいっしょの友達です」と語る愛車と共に歩んだ走行距離は25年で7万5000km。

 女性は「かけがえのない愛車は、後ろ姿までたまらなく愛おしい相棒です。後ろから見たこの形ね、全部のその形が好きですね。年齢的にいつかは手放さないといけないって、でも80歳の誕生日ということで決めました。いうならもう一緒にいてくれてありがとうですね、本当にいいクルマでした」と語ります。

マツダ「RX-7 タイプR バサーストR」のコクピット (3代目 後期)マツダ「RX-7 タイプR バサーストR」のコクピット (3代目 後期)

 そして大切な相棒RX-7を受け継いでくれる人を探しているという内容でした。

 マツダの広報担当者は、こんな素敵なストーリーがある車両との縁なのでマツダとして「ラブレター」を贈ったと言います。

 400件ほど問い合わせがきていたなかでこの女性は、マツダからの「ラブレター」を見つけました。

 金額云々というよりも、「譲った後にちゃんと大切にしてくれるかどうかが何よりも大事だった。手放したあとに、クルマの次の人生が、どんなおうちで育つのかということに不安と心配があったが、マツダであれば…“里帰り”になるよね、という安心した気持ちになった(前出の女性)」とのことでした。

 また、マツダの広報担当者は「ヘリテージのあるクルマは、その歴史を語る上でどんなオーナーさんが乗っていたかというのも大事だ」と語っています。

 続けて「もちろんミュージアム、ヘリテージという選択肢もあるわけですが、この車両としても程度は良いことに加えて、7万5000kmとある程度日常的に走らせ動いている個体という点も含めて、マツダとしてはあくまで動態保存を前提にしたいと考えています。さらにメディアさんを介して多くの人たちに、RX-7/ロータリーの魅力を知ってもらいたい、ずっと1人のオーナーに大切にされてきたというその背景含めて広報車として活躍してもらい、記事を通じていろんな人に知ってもらえたらなと考えています。」と語りました。

※ ※ ※

 なお今回のRX-7は、マツダが自社の広報車として展開することでRX-7やロータリーの魅力を知ってもらうことに活用するようです。

 なお現在、マツダが所有する赤い「ロードスター(NA)」の広報車は、1989年当時に60歳になる女性オーナーが”赤いちゃんちゃんこ”代わりに購入、以来1オーナーで乗り続けて、90歳免許返納タイミングで機会があってマツダが購入したものです。

 今回の話と同様にオーナーさんとクルマのストーリーを感じ取れる広報車となっています。

「今回のRX-7(FD型)は、現在マツダで社内手続き中となっており、購入した後には広報車としてメディア関係者に乗ってもらえるように準備予定です」と語っていました。

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