スズキ新型「スイフト“スポーツ”」まもなく登場!? ターボ＋ハイブリッドで“正常進化”か！ デビュー7年目の「全面刷新」どうなるのか

スズキの「スイフト」は2023年12月に新型が登場しましたが、ホットハッチ仕様の「スイフトスポーツ」はまだ現行型のまま。はたして次期スイフトスポーツはどんなモデルになるのでしょうか。

■ベースの「スイフト」は2023年12月に刷新済み！

　2023年12月に新型が登場し、人気となっているスズキの「スイフト」。このスイフトをベースとする「スイフトスポーツ」もそろそろ次期型に切り替わるころであり、登場に期待が集まっています。
　
　はたして次期スイフトスポーツはどんなモデルになるのでしょうか。

　2023年12月にフルモデルチェンジした「スイフト」は、一目でスイフトと分かる軽やかなデザインと手頃な価格、軽やかな走りなど、先代の良さを引き継ぎながら、新開発のパワートレインも投入し、人気が集まっています。

　こうなると気になるのは、このスイフトのメカニズムをベースに、さらにスポーティで洗練された走りが楽しめるホットハッチモデル、“スイフトスポーツ”のフルモデルチェンジでしょう。

　前回スイフトスポーツが登場したのは標準モデルのフルモデルチェンジから9か月遅れ。その経緯を考えれば、今回もそろそろ新型へと切り替わってもよいタイミングです。

　はたして次期スイフトスポーツはどんなモデルになるのか、現時点で分かっている情報から考えてみましょう。

　新型スイフトは、950kgという軽量高剛性ボディと、新開発した1.2リッター 直列3気筒「Z12E」型ガソリンエンジンは多くのモデルでマイルドハイブリッドと組み合わされています。

　そして、172万7000円（消費税込み）からという圧倒的な低価格も大きな特徴です。

　デザイン面でも、シルエットは歴代のスイフトらしさが残っているものの、クラムシェル型のボンネットや立体感のあるグリル周りの造形、ボリューム感のあるフェンダーなど、斬新さと機能性を感じさせるデザインへと進化し、クオリティの高い仕上がりとなっています。

　なかでも評判なのが、内装デザインです。

　使われている素材は一般的なプラスチックなのですが、色使いや模様、メーターデザイン、スイッチなどの見せ方が素晴らしく、ぱっと見の高級感は、「小さな高級車」といわれる日産の「ノートオーラ」のよう。

　SNSでも、新型スイフトの内装を褒めるコメントが多く挙がっています。

■次期型“スイスポ”は「ハイブリッド」化!?

　そんな新型スイフトをベースとするわけですから、新型スイフトスポーツには、期待せずにはいられないというもの。

　新型スイフトスポーツにおいて、一番の関心事は、やはりパワートレインでしょう。

ハイブリッド搭載でも6速MTは継続採用か!?［写真は4代目「スイフトスポーツ」（現行型）］

　前述したように、標準モデルには1.2リッター直列3気筒ガソリンエンジンが搭載されています。

　新型スイフトスポーツでは、欧州仕様のスイフトスポーツにすでに設定されている1.4リッター直列4気筒「K14D型」ガソリンターボ＋48VのISG（インテグレーテッドスタータージェネレーター）を組み合わせたマイルドハイブリッド仕様になるのではと筆者（くるまのニュースライター 河馬 兎）は予想します。

　欧州仕様の現行スイフトスポーツは、エンジン単体では、最高出力が129ps、最大トルクは23.9kgmと、日本の現行型スイフトスポーツに搭載される1.4リッター「K14C型」ガソリンターボの140ps／23.4kgmよりも劣るものの、ISG分で最大出力13.6psがエンジン低回転域から加算されます。

　欧州よりも速度域が低い日本向けに、この欧州仕様のパワートレインがそのまま搭載されるかはわからないですが、そのまま搭載となれば、現行型よりも伸びのあるパワー、トルクフルな加速感を味わえることでしょう。

　トランスミッションは現行同様に6速ATに加え6速MTも設定され、このパワートレインのメリットを活かす加速性能、そして環境性能に貢献する仕様となると思われます。

　デザインは標準モデルをベースに、よりスポーティなフォルムとディテールを盛り込み、魅力的に仕上げてくれるのではないでしょうか。

　標準車のデザインがいいだけに、新型スイフトスポーツのエクステリアにも期待が持てます。

　SNSなどではそのデザインを予想する声も多く、なかでもデザイナー「とっきー_ジムコザ@DAMD.inc」氏も予想CGを作成し自身の動画サイトなどで公開しており、多くの反響を集めているようです。

　ただハイブリッド化されることで、スイフトスポーツの魅力の要である「軽さ」が損なわれないかは気になるところ。

　欧州仕様ではマイルドハイブリッド化によって乾燥重量が1025kgとなっており、これは現行型スイフトスポーツの970kgと比較すると55kgも重たいことになります。

　日本向けの新型スイフトスポーツに、重量を増してでもマイルドハイブリッドユニットのパフォーマンスをとるのか、それとも、軽量化を優先して現行の1.4リッターターボエンジンを流用するのか。

　この点については正直予想が難しいですが、スズキは、2024年7月に発表した「技術戦略説明会」の中において、これからも「軽量化」に注力していくと発表しているのは見逃せません。

　新型スイフトスポーツがこの戦略に基づいて開発され、その象徴としてリリースされるのであれば、現行型にかなり近い車両重量で登場する可能性は大いにあると思われ、スズキの技術力に期待したいところです。