丸目が可愛すぎる! 500万円オーバーの「斬新コンパクトカー」登場! フィアット「600e」乗るとどんな感じ?
くるまのニュース / 2024年10月2日 21時25分
フィアット「500e」のお兄さん的存在と言える「600e」は、いったいどんな人に向いているのでしょうか。
フィアットの最新コンパクトカー「600e(セイチェントイー)」。
「500e」のお兄さん的存在と言えるこの電気自動車は、いったいどんな人に向いているのでしょうか。
もっとも向いているのはズバリ「子供が2人以上いて、自宅に充電設備がある(充電設備を用意できる)ファミリーの、国産コンパクトや軽自動車では満足できない人のセカンドカー」。その理由を説明しましょう。
まず「子供が2人以上いて」というのは、後席がミニマムサイズではなく、後席ドアがあって乗り降りもしやすく実用性を備えているから。
「子供がいない」とか「一人暮らしもしくは家族は2人だけ」という環境であれば、もうひとまわり小さな車体の「500e(チンクエチェントイー)」という選択肢もありますが、ファミリーとなると600eのほうがフィットします。
「自宅に充電設備がある」というのは、EV(電気自動車)を所有するにあたって、絶対ではないけれどできれば満たしたい条件。
理論的には自宅に充電環境がなくても公共の急速充電気などを活用してEVを所有することもできますが、毎回そこまで行って充電するのはちょっと不便(それに急速充電の多用はバッテリーの劣化も進めてしまいます)。
やっぱり自宅に充電環境があれば楽です。週に数回、帰宅時に充電ケーブルを挿す作業は、エンジン車でガソリンスタンドへ行くよりもわずらわしさがありません。
もし住んでいるのが一戸建てであれば、家に充電器がなくても大丈夫。10万円ほどの出費で簡単に普通充電器を設置することができます。いっぽうで集合住宅だと、あとから追加するのはなかなかハードルが高いです。
また、家に充電設備がなかったとしても、職場の駐車場などで充電できる環境がある人はラッキーでしょう。そこを活用できれば、自宅に充電設備を設けられなくても無理なくEVに乗れます。
「セカンドカー」と書いたのは、600eの1充電での航続距離がカタログ値493km(WLTC計測)あってそれなりに足が長いものの、ロングドライブ時にはやはり外出先での充電に不安があるから。
そこでロングドライブ時には充電の心配がいらないガソリン/ディーゼル車やハイブリッドカーを1台所有したうえで、EVは街乗り用のセカンドカーとして持つのがおススメです(都市部を除けば一家に2台持ちも当たり前ですから)。
セカンドカーとして考えれば(実際の航続距離がカタログ値の2割落ちとして)400キロもの航続距離で十分すぎるほど。
燃料を給油する手間がいらないだけでなく、モーターによる滑らかな加速フィール、そしてエンジンの騒音や振動がないことによる快適性は虜になるほどのベネフィット。航続距離と充電の心配さえなければ、EVってかなりいい乗り物なのです。
そして「国産コンパクトや軽自動車では満足できない人」というのは、もう趣味趣向の問題でしかありませんが、大切です。
だって、街乗り用のセカンドカーと考えると、国産のコンパクトカーや軽自動車ならもっと安く手に入ります。
正直言って利便性ならホンダ「N-BOX」などスーパーハイトワゴンのほうがずっと優れているし、日産「サクラ」のようにもっとリーズナブルで便利なEVもある。
そんななかで500万円オーバーのコンパクトEVをセカンドカーに買うとなれば、それ相応の理由が必要になるのは誰だって思うことでしょう。
では、その理由は600eのどこにあるのか。
白いエンブレムはオプションとなっている
それは「見た目がかわいい」こと。それに尽きます。
まぶたを半分閉じた目のような、眠そうなヘッドライトなんてサイコーにキュートじゃないでしょうか。
そして誰ですか「眠そうなチコちゃん」なんて言っているのは。いずれにせよ、600eはスタイルや雰囲気だけで欲しくなるモデルです。
こういうのを街乗り用のセカンドカーする生活は、ちょっと楽しそうじゃないですか。
あと、軽自動車や日本車のコンパクトハッチバックにはない電動テールゲートなどの装備も見逃せません。
運転席についている、ランバーサポートを動かして筋肉の緊張をほぐす仕掛けも国産車ではちょっと見かけません。そういった装備の充実度も、ベネフィットといえるでしょう。
ちなみに乗り味は、加速はスムーズで乗り心地も上々。そのあたりの調律はしっかりできている印象です。
昨今はどのメーカーも、EV作りにこなれてきて、乗り味がますます洗練されたという印象を強く受けます。
というわけで、見た目や雰囲気が気に入り、条件を満たすのであれば、600eは積極的に選んでいいと思えるクルマ。
せっかく愛車とするのだからコスパや道具として割り切って選ぶのではなく、一番大切なのは「このクルマがあれば人生が楽しくなりそう」というトキメキなのだと筆者は考えます。
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