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東京の新東西道路「新五日市街道」計画が進行中!? 謎の「ブツ切れ道路」が変化!? 「拝島直結」実現への道は

くるまのニュース / 2024年10月5日 7時10分

都内から東京西部まで伸びる「五日市街道」のバイパスとなる「新五日市街道」の整備が、少しずつ進んでいます。一体どのような道路で、どこまで工事は進んでいるのでしょうか。

■多摩の「主要東西道路」

 都内から東京西部まで伸びる「五日市街道」は、旧態依然とした狭い2車線道路で、生活道路の域を出ません。
 
 そんな五日市街道のバイパスとなる「新五日市街道」の整備が、少しずつ進んでいます。
 
 一体どのような道路で、どこまで工事は進んでいるのでしょうか。

 新五日市街道は、西東京市の新青梅街道から分岐し、西武新宿線の南側をまっすぐ西進。そのまま西武拝島線と並走する形で拝島駅まで到達する計画です。拝島からあきる野市までは開通済みです。

 実現すれば五日市街道のほか、北側を西進する青梅街道(新青梅街道に対して狭いほう)のバイパスにもなります。

 ともかくこのエリアはまともな東西軸が皆無で、延々と生活道路が続く状況です。新五日市街道は、道路の本数を増やして、何とか東西軸の交通容量を確保したい構えとなっています。

 約20kmにもおよぶ壮大な「新五日市街道」計画ですが、現時点でまともに開通している区間はほとんどありません。

 いま「完成形」があるのは、3か所のブツ切れ状態の短い工区です。

●花小金井駅南側
 平成初期に、駅南ロータリー整備と同時に開通したものです。都市計画に合わせて、完成形の中央分離帯つき広幅道路で建設されています。

●武蔵野美術大学北側
 2017年に開通。大通りから隔絶されていた同大学にとって、南北軸である「十二小通り」(国立大和線)へのアクセスが生まれ、新青梅街道まで行きやすくなりました。

●松中団地通り
 西武立川駅の北側にある松中団地のメイン道路として、約800mほどがあります。昭和時代から既に街路として完成している古い区間です。

■さらに新たな工区も進行中!?

 これに加えてさらに、今まさに事業中の区間もあります。

西武新宿線の花小金井駅(画像:写真AC)。西武新宿線の花小金井駅(画像:写真AC)。

●新小平駅南側
 JR武蔵野線の新小平駅は青梅街道に面していますが、そこから一本南側に「たかの街道」が通っていて、隣接して「鎌倉公園」が整備されようとしています。

 新五日市街道はその北側で、約440mにわたって事業化済みです。南北軸の「府中街道」「山王通り」に接続します。他の工区とはつながっておらず、しばらく「公園アクセス道路」程度の機能になりそうです。

 また、事業化の準備が整いつつあるのが、以下の区間です。

●拝島駅東側
 国道16号から分岐する五日市街道の「4車線拡幅」です。JR東側から市境までの1.1kmで、都市計画決定や環境アセスメントの手続きが進行中です。

 さらに、東京都が2026年度までに優先して事業化すべき路線を定めた「第四次事業化計画」に、以下の工区がリストアップされており、遠くない将来に事業化を果たしそうです。

●花小金井駅~鈴木街道~市境(880m)
●花小金井駅~新小金井街道(1180m)
 駅前通りにすぎなかった花小金井駅周辺が、真っ先に事業化される方針です。西側は「たかの街道」を拡幅する形になり、狭隘ですれ違いすら困難な通りが、歩道と路肩と広い車道幅を持った2車線道路に生まれ変わり、新小金井街道へ直結します。
 
※ ※ ※

 このように「新五日市街道」としてネットワーク的な機能を果たすには程遠い状況ですが、花小金井駅周辺の約2kmがつながれば、いよいよ“街道”らしくなってくるかもしれません。今後の動向に注目です。

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