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目黒~新横浜直結!? 多摩川越える「等々力大橋」建設進行中! 橋脚ニョキニョキの現場 「開通5年遅れ」も工事どこまで進んだ?

くるまのニュース / 2024年10月7日 7時40分

東京都と神奈川県のあいだを流れる多摩川に、新たな橋梁「等々力大橋(仮)」が建設中です。完成すればどう便利になるのでしょうか。また工事はどこまで進んでいるのでしょうか。

■目黒通りの「川崎・横浜延伸」

 東京都と神奈川県のあいだを流れる多摩川に、新たな橋梁「等々力大橋(仮)」が建設中です。
 
 完成すればどう便利になるのでしょうか。また工事はどこまで進んでいるのでしょうか。

 等々力大橋は、目黒・都立大学を経て環八通りへ接続する「目黒通り」の延伸区間として、世田谷区玉堤から川崎市中原区宮内へ渡る橋です。

 第三京浜の約1km下流側に位置し、無料で通行できる橋としては「二子橋」と「丸子橋」のちょうど中間あたりに誕生します。長さ385.9mで、4車線道路となります。

 橋の構造は箱桁橋ですが、箱桁をただ橋脚へ乗せるだけではなく、高さ約17mの主塔からケーブルで吊る構造になっています。川の中に立てる橋脚は少ないほうがいいですが、橋脚の間隔が離れていると、橋桁は自重で垂れ下がってしまいます。橋桁をゴツくすれば建設費が高くなるため、代わりにケーブルで吊って支えるというわけです。

 目黒通りは等々力不動前交差点で環八通りと交差したあと、さらに多摩川へ、広い道路が中途半端に伸びています。ここからさらに川崎市内へ直結することとなります。

 川崎市内では、都市計画道路「宮内新横浜線」が多摩川沿線道路から「西下橋」交差点まで新設される予定で、そこから先は、立派な4車線道路が開通済みです。

 宮内新横浜線は最終的に新横浜駅まで直結する計画で、子母口~高田駅の約2kmが未開通のままになっています。

 すべて開通すれば、いよいよ「都心~目黒~新横浜~磯子~湾岸線」という幹線軸が誕生することになります。

 気になる進捗ですが、ついに橋脚3本が完成しました。流水部分に立つ最後の1本も、2019年の出水で一時ストップしていましたが、2023年から工事が再開。今では足場も外れて橋桁が乗っかるのを待つ段階です。川崎側でも橋台が準備完了です。

 あとは東京側の橋台です。堤防内に建造されるここが完成しないと、橋桁設置が始まりません。しかし、橋台設置箇所周辺で、堤防道路(多摩堤通り)の一時迂回路のための用地取得に困難をきたしている状況です。

 そうした状況から、当初「2025年度」とされた開通予定は、2023年8月に「5年延期」して2030年度になることが発表されました。

 東京都はまず、堤防道路の移設工事を2026年度に完了させたい意向です。まずはここの動向に注目です。

 いっぽう、川崎側では、堤防から先の取付道路の用地取得の真っ最中。2024年3月末時点で、取得率は59%となっています。一部では道路の完成形を思わせる更地が見えるようになっています。

 二子橋と丸子橋に交通集中して混雑の激しい「県境越え」区間。あらたな都心直結ルートの誕生に期待が高まっています。

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