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トヨタ「小さな高級車」に反響多数! 「センチュリー」並みの“匠仕上げ”ボディに「旧車デザイン」採用! 斬新ドアがスゴい「オリジン」今でも話題に

くるまのニュース / 2024年10月9日 20時10分

トヨタの記念すべき節目で登場した「オリジン」は、デビュー24年が経過してもなお、さまざまな反響が寄せられています。

■中身は当時最新 「匠のこだわり」詰まった1台

 レトロ風なカスタムを施されたクルマに人気が集まるなか、2000年にトヨタが販売した「オリジン」はその先駆けともいえる存在です。
 
 そのオリジンについて、SNSなどではさまざまなコメントが投稿されています。

 商用バンの定番であるトヨタ「ハイエース」や、本格四輪駆動車「ランドクルーザー」などをベースに、グリルやバンパー、ヘッドライトなどを変更して旧モデルのようなスタイリングにするカスタムが流行しています。

 実際に、一部のカスタムショップなどではこうしたカスタムを施した中古車や新車が販売され、人と被らないクラシックなスタイルを手軽に購入できるとあって人気です。

 特に新型車をベースにしたコンプリートカーでは、最新の先進機能や高い安全性能はそのままにクラシックなデザインを実現でき、非常に魅力的な存在といえます。

 一部のメーカーでは、こうしたカスタムを純正の特別仕様車などとして設定することもあり、現在ではそういった選択肢は非常に豊富になってきました。

 一方で、このようなモデルの多くはフロントやリアの一部を変更した程度であり、ボディサイドなどを見ると、ベース車の雰囲気が色濃く残っていることもあります。

 しかし、トヨタ オリジンは全く違いました。

 オリジンは、トヨタの「自動車生産累計1億台達成記念車」として2000年に登場した4ドアセダン。同時期に販売されていた高級コンパクトセダン「プログレ」をベースとしています。

 外観は1955年デビューの初代「クラウン」をモチーフにし、丸目2灯ライトや独特のフロントグリルを採用したほか、丸みを帯びたルーフや曲線リアウインドウ、リアクオータ部からテールにかけての「テールフィン」など、見事に初代クラウンを再現。

 さらに、リアドアはいわゆる観音開きドアとなっており、もはやプログレの面影はありませんでした。

 また、生産方式にも非常にこだわりを持っており、トヨタの最上級モデルかつ日本における最高級車として位置する「センチュリー」の生産担当スタッフから厳選。センチュリーは手作業による工程も多いのですが、このオリジンも同様に“匠仕上げ”となっていたのです。

 インテリアはエクステリアとは違い、プログレの雰囲気は大きく残っているものの、異なるデザインの本革シートや、レザーセンターコンソール、厳選された本木目素材を採用するなど、凝ったつくりとなっています。

 パワートレインはプログレと全くの同一で、最高出力215psをマークする3リッター直列6気筒DOHCエンジン「2JZ-GE」を搭載。

 もちろん、ABSやトラクションコントロール、ブレーキアシスト、レーダークルーズコントロールなど、2000年当時の最新の機構を採用していました。

 トヨタ車1億台という記念すべき節目で登場したプログレは、その強いこだわりやハンドクラフトによる製造などによって新車販売価格は700万円に設定。

 ちなみに、当時のクラウンの中核グレード「ロイヤルサルーン」は378万円、ベースとなったプログレの同等グレード「NC300 ウォールナットパッケージ」が365万円であり、どれほどまで丹精込められたかをうかがい知ることができます。

 1000台限定で販売され、今での中古車市場では希少車として価値の高い状態を維持しています。

 登場から24年が経過した今でも、プログレの信頼性や丁寧なつくり込みがなされたことなどから、近年でも走行している姿が多く見かけられています。

 SNSなどには「先日オリジンを見かけました」「近所で見かけるけど、そこまでレアだとは知らなかった」など、目撃情報が投稿されていました。

 一方で「なかなか見かけないな」「動いているオリジンは初めて見た」など、見かける機会の少なさを報告する声もあります。

 また「観音開きドアはインパクトあるな」「欲しいなと思うけど、子どもや高齢者がいるから観音開きドアはやめておこうかな」など、オリジンの特徴である観音開きドアに対するコメントも見られました。

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