トヨタの小型な「“5ナンバー”ミニバン」がめちゃ売れてる!? 「シエンタ」ならではの“気が利いた装備”が満載! 購入の決め手は一体何?
くるまのニュース / 2024年10月17日 9時40分
2022年8月に3代目へと進化したトヨタ「シエンタ」が売れまくっています。今では希少な5ナンバーサイズのコンパクトミニバンは、なぜここまで売れているのでしょうか。
■実質的には新車販売台数1位な「シエンタ」
2022年8月に3代目へとフルモデルチェンジしたトヨタのコンパクトミニバン「シエンタ」は、登場から2年以上経過した今でも売れまくっています。
日本自動車販売協会連合会が毎月公表している新車登録ランキングで、2024年8月期はトヨタ「カローラ」(1万541台)に次ぐ2位(9027台)を記録。
しかもカローラはセダンやワゴン、SUVといったシリーズ全体を合算した数字ですので、実質的にはシエンタが販売台数1位と言える売れ行きになっています。
今では希少な5ナンバーサイズのシエンタは、コンパクトなボディでありながら3列7人乗りまたは2列5人乗りを実現。
ミニバン人気の高い現在のトレンドもあるとはいえ、新鮮さで売れる、いわゆる「新車効果」は薄れているはずですし、居住性の面ではもっと室内空間が広いモデルもあります。
それにも関わらず、シエンタがここまで多くの人に支持されている理由は何なのでしょうか。
現行シエンタのボディサイズは全長4260mm×全幅1695mm×全高1695mm、ホイールベースは2750mm。いわゆる「5ナンバー」で、コンパクトカーらしい扱いやすいサイズといえます。
パワートレインは新しい1.5リッターダイナミックフォースエンジン、または同ハイブリッドを搭載。駆動方式は2WDに加え、ハイブリッドには4WD(E-Four)も用意されます。
外観では、初代モデルの親しみやすさを現代風にアレンジし直したかのような威圧感の少ないデザインが特徴。また、前述のようにシートも7人乗りと5人乗りが選べ、用途や予算に応じて幅広い選択を可能としています。
ここまでならライバル車とほぼ同じ内容。シエンタはハイパワーでもなければ、トレンドになっているSUV風の外装パーツが施されているワケでもありません。
しかしシエンタが選ばれる理由は、どうやら細かいところまで“気が利いた装備”の数々も大きく影響しているようです。
2代目・3代目とシエンタを乗り継いできたYさん(40代女性)に話を聞いてみました。
「家の駐車スペースが大きくないので、5ナンバーが望ましいこと、同居する家族やペットと一緒に出かけられる多人数乗車が可能なこと、安全装備が従実していることなどの条件もありましたが、最終的にはデザインと運転のしやすさで選びました」
クルマは第一印象のインスピレーションが大事で、Yさんもシエンタのデザインが気に入ったとのこと。シエンタでは女性ユーザーが多く、愛嬌のあるデザインが購入の際の決め手となっているようです。
また、トヨタの安全予防システム「トヨタセーフティセンス」が搭載されていることも購入の後押しをしてくれたそうですが、スペックシートには載らない「気が利く」装備や仕掛けが多いことも、肯定感を高めてくれたとYさんはいいます。
「たとえば、ガラスにはUVカット機能が付いていたり、後部座席にはサンシェードも装備されていますし、フロアも低いので高齢者でも乗り降りしやすいとか、収納スペースもあちこちに付いています。
細かい部分に本当に家族が使うことを想定した作りになっていると思います」(シエンタオーナーYさん)
また、ボタンひとつで自動駐車してくれる駐車支援システム「アドバンスパーク」という機能も付いており、外出先の駐車場でも駐車が楽になったそうです。
「クルマに詳しくはないのですが、走っていて不快なところもないですし、クルーズコントロールやさまざまなセンサーが付いていて危険を教えてくれるので、自然と安全運転ができているのが嬉しいですね。
あとは小回りの効きも良く(最小回転半径5.0m)、自宅で深夜に出し入れするときはEVモードも使えるので、運転が得意でない私でも安心して遠出できます」(シエンタオーナーYさん)
※ ※ ※
一般的なミニバンは、長いホイールベースなどそれなりのサイズもあって運転や特に狭い道などでは注意しなくてはならないシーンもありますが、コンパクトなシエンタの場合は、「運転に気を使わなくていい」というのが、ヒットの要因のひとつとなっているのは間違いないようです。
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