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スズキが2人乗りの「本格スポーツカー」を開発! 最速の「ハヤブサ」用“高回転エンジン”搭載した「爆速モデル」! スズキの“スポーツ魂”具現化した「GSX-R/4」とは!

くるまのニュース / 2024年10月16日 14時10分

スズキは、かつて「GSX-R/4」という魅力的なスポーツカーを公開しました。一体どのようなクルマだったのでしょうか。

■スズキの2人乗り「本格スポーツカー」!

 スズキは、2001年の「第35回 東京モーターショー」および「フランクフルトモーターショー」にて、「GSX-R/4」という魅力的なスポーツカーを公開しました。
 
 同車は一体どのようなクルマなのでしょうか。

 GSX-R/4とは、スズキの代表的なスーパースポーツバイク「GSX-R」シリーズをそのまま4輪車として再現した、本格的なスポーツカーのコンセプトモデルです。

 その迫力あふれるスタイリングは、「スイフト」「MRワゴン」「セルボ」「アルトラパン」などのデザインをまとめ上げたチーフデザイナーが担当しており、それらとは全く異なるプロポ―ションでありながら、見事にスズキ車に一貫するイメージを踏襲しています。

 またGSX-R/4は、“スズキの2輪車が持つスポーティなイメージを4輪車にも広げていく”という役割を背負うモデルでもあり、のちに登場する「CONCEPT-S」というコンセプトカーを経て2代目スイフトまで続く、一連のスポーツマインドの流れの出発点となっています。

 GSX-R/4のボディサイズは、全長3550mm×全幅1730mm×全高1000mmと、短い全長や低い全高の一方で、全幅は非常にワイドというレーシーなディメンションを採用。

 搭載されるパワーユニットは、当時世界最速を誇ったスズキのバイク「隼(GSX1300Rハヤブサ)」に搭載されている、1.3リッター直列4気筒エンジンです。

 このエンジンは、最大出力175馬力/9800rpm・最大トルク138Nm/7000rpmを発生し、レッドゾーンは11000rpmという高回転仕様で、トランスミッションは6速シーケンシャルMTを組み合わせます。

 このパワフルなエンジンに対し、GSX-R/4の車重はわずか645kgしか無いため、そのスペックを見るだけでも、とてつもなくレーシーな走行を実現するクルマであることが分かるでしょう。

 エクステリアの特徴は、フロント部分とリア部分それぞれのボディの上に、プッシュロッド式ダブルウィッシュボーンサスペンションのコイルスプリングやダンパーが剥き出しで取り付けられている点。

 さらにフロントガラスは存在せず、運転席と助手席の前には極めて小さな風防を用意。シート背後にはロールバーも設けられ、まさにバイクのようなスパルタンな構造となっています。

 インテリアもユニークで、「サーキット攻略ナビ」という風変わりなデバイスを搭載。

 これは、通常のカーナビとしての機能にくわえて、車両のセッティングを画面上で行えたり、レース中には自車と対戦相手の位置やタイムが表示されるなど、リアルなサーキット走行をゲーム感覚でできるシステムです。

 ちなみにシステムの監修は、レーシングドライバーであるモンスター田嶋氏が担当しているとのこと。

 また走行データを活用すれば、過去の自身の走行を画面に表示し、それを追いかける形で現実にタイムアタックすることも可能で、まるでレースゲームのような感覚で実車を走らせるという新しい試みも提案されていました。

 そのほか、外部との通信データのやりとりを実現する機能として、腕時計型のデバイスも組み合わされていました。

※ ※ ※

 GSX-R/4は発表直後から多くの注目を集め、半ば熱狂的にファンから市販化を求める声が殺到しましたが、残念ながら実際に発売されることはありませんでした。

 しかし、ゲームへの登場も想定してデザインされたという同車は、その願望の通りドライビングシミュレーターゲームの「グランツーリスモ」シリーズに登場を果たします。

 これにより、仮想現実の世界ではあるものの、ファンにとっては待望だったGSX-R/4を運転する機会が実現したのです。

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