「えぇ!」古い「ETC」使えなくなる!? 「10年以上使用」は要注意か! “旧車載器”で「ゲート進入」したらどうなるのか
くるまのニュース / 2024年10月12日 7時10分
多くのユーザーが利用しているETCですが、機種によって今後使用不可になるケースがあるといいます。一体どういうことなのでしょうか。
■「ETC車載器」が使えなくなるってどういうこと?
利用率は9割近くと多くのユーザーが利用しているETCですが、機種によって今後使用不可になるケースがあるといいます。
では旧ETC車載器を搭載していたまま、ETCレーンに進入した場合どうなるのでしょうか。
ETCは、クルマに搭載するETC車載器と料金所ゲートとの間で、無線通信という電波を使って通行料金の支払いに必要なデータをやりとりしています。
このETCで扱う電波について、電波法関連法令の改正によって一部対象機器が使用できなくなることがアナウンスされています。
法令によって、無線設備のスプリアス発射の強度の許容値が規定されており、2005年12月1日からは新たな許容値が適用。
これにより旧スプリアス規格の無線設備については、その使用期限を2022年11月30日までとし、「一部のETC車載器は、2022年12月1日以降使用できなくなる」と発表されていました。この問題について、一部では「ETC2022年問題」と呼ばれています。
しかし新型コロナウイルス感染症などの影響から、無線設備の製造や移行作業に支障が生じていることが考慮され、移行期間が「当分の間」と改められました。
なお、使えなくなるのは「2007年以前の技術基準適合証明・工事設計認証(旧スプリアス認証)を受け、製造されたETC車載器」としています。
※ ※ ※
では仮に、旧スプリアス規格のETC車載器を搭載したまま、ETCレーンに進入した場合はどうなるのでしょうか。
これについて国土交通省のホームページでは以下のように説明しています。
「移行期限後に旧スプリアス規格に基づいて製造されたETC車載器で高速道路のETCレーンに進入した場合においても、急に料金が精算されなくなったり、ETCゲートが開かなくなるようなことはありません」
旧車載器を搭載していてもETCゲートは開き、通過することは可能とのこと。
ただし、電波法に照らし適当ではない状態となる可能性があることから、旧車載器を搭載の場合は買い替えについて引き続き呼びかけると説明しています。
ETC車載器の交換は手軽に行えるほど低価格ではないため、特に複数のクルマを所有しているユーザーにとって大幅な費用がかかる可能性があるかもしれません。
しかし、移行期間が延長されているものの、いずれ使用できなくなる可能性があるため、早めに自身のETC車載器を確認しておくのが望ましいでしょう。
■ETC車載器が使えなくなるの!? 確認方法は
古い車載器の移行期間が当分の間となりドライバーは一安心と思いきや、次に待つ「2030年問題」も差し迫っています。
国土交通省では、ETC料金所や車載器などの盗聴や改竄などの不正を防止するために、情報安全確保の規格としてセキュリティ規格を設けています。
使えなくなる車載器の見分け方もあります!
このセキュリティ規格について、昨今の情報機器の能力向上に伴うセキュリティ脅威の増大への備えとして、規格変更をおこなうことを明らかにしています。
最長2030年までにおこなわれることから、一部では「2030年問題」と呼ばれています。
ただし、現時点で現行のセキュリティ(車載器、カード)において問題が発生したわけではなく、あくまで備えとしての変更です。
従来のセキュリティ規格に対応した車載器は、セキュリティ的に大きな問題が発生しなければ最長2030年まで使える予定ですが、問題が発生すれば前倒しとなる可能性があるといいます。
では、現在利用しているETC車載器がセキュリティ規格に対応しているかどうか、どのように確認すれば良いのでしょうか。
ETC車載器には「車載器管理番号」と呼ばれる19桁の番号が車載器ごとに割り振られています。
「1」から始まる機種は新規格に対応しているため、そのまま使用可能ですが、「0」から始まる場合は旧規格のものなので買い替えが必要です。
また、車載器本体に記載された識別マークでも確認可能な場合があり、例えば新セキュリティ規格に対応した車載器は、ETCカードの差し込み口などに「●●●」というマークがありますが、旧規格ではそのマークがありません。
また、「ETC2.0」のロゴマークがついた車載器のうち、「■」のマークがついているものは旧規格の機種であるため、買い替えが必要です。
2030年問題の直前になって慌てないように、今から自身のETC車載器が新規格に対応しているものかどうか、事前にチェックしておくと良いでしょう。
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