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めちゃライバル!? 新型「軽SUV」ガチンコ勝負か! スズキとホンダが投入したタフなやつ… スペーシアギア&N-BOX JOYの違いとは

くるまのニュース / 2024年10月22日 12時50分

人気の軽スーパーハイトワゴンは、標準のベースモデルに加えカスタムモデルとアウトドアユースモデルのラインナップが常識化しつつあります。2024年9月の同時期に発売したスズキ新型「スペーシアギア」とホンダ「N-BOX JOY」は、どちらもタフ感を強調したSUVテイストを盛り込んだモデルです。それぞれにはどのように違いがあるのでしょうか。

■新型スペーシアギアとN-BOX JOY…そもそもベースモデルはどんなクルマ?

 2024年9月の同時期に発売したスズキ新型「スペーシアギア」とホンダ「N-BOX JOY」は、どちらもタフ感を強調したSUVテイストを盛り込んだモデルです。
 
 それぞれにはどのように違いがあるのでしょうか。

 人気の軽スーパーハイトワゴンは、標準のベースモデルに加えカスタムモデルとアウトドアユースモデルのラインナップが常識化しつつあります。

 9月下旬のほぼ同時期に発売した新型スペーシアギアもホンダ新型N-BOX JOYも、それぞれのベースモデルの特徴を活かしたアウトドアユースモデルです。

 スペーシア、N-BOXともに2023年秋にフルモデルチェンジしており、どちらも先代の特徴を受け継ぎつつ内外装デザインがブラッシュアップされるとともに、静粛性や快適性、機能性をさらに向上させて進化しました。

 2023年10月にフルモデルチェンジした新型N-BOXの持ち味は、一際広い後席足元空間とコンパクトカーにも匹敵する上質な操作性と乗り心地。

 搭載されるエンジンはカテゴリ中で最高性能を誇り、リアシートの座面だけを跳ね上げて後席スペースを活用できるチップアップ機構もN-BOXだけが持つ機能です。

 一方、2023年11月にフルモデルチェンジした新型スペーシアの特徴は、ファニーなボディデザインと乗員に配慮した便利装備の数々。

 新型では、後席座面の前端の「マルチユースフラップ」を可動させることで、後席乗員の着座姿勢を安定させる「レッグサポートモード」、脚を伸ばしてくつろげる「オットマンモード」。

 シートに乗せた荷物がズレるのを防ぐ「ストッパーモード」の3形態を使い分けられる画期的なギミックが搭載されました。

 またエンジンにも手が加えられ、マイルドハイブリッドシステムの恩恵も手伝ってクラストップとなる最大25.1km/Lの高い燃費性能を実現。

 先進安全機能はシステムが更新され、アダプティブクルーズコントロールにはカーブ手前で自動で速度を抑制するカーブ速度抑制機能も追加されています。

■スペーシアギアとN-BOX JOYは、それぞれベース車とどう違う?

 9月20日に発売した新型スペーシアギアの外観は先代を踏襲しつつリファインされ、トレードマークとも言える丸目ヘッドライトを囲むガーニッシュや専用デザインのグリルを装備。

 ボディカラーにも専用色が用意され、内装はブラック基調とした内装色にカーキグリーンの装飾が加えられています。

 もちろん従来型と同じく撥水加工ファブリックシートや防汚タイプラゲッジフロアが備わり、後席には新型の売りであるマルチユースフラップも備わります。新型スペーシアギアは先代からの正常進化といった様相です。

 新型スペーシアギアのグレードラインナップは、自然吸気エンジンの「ハイブリッド XZ」とターボエンジングレードの「ハイブリッド XZターボ」の2種類。

「XZ」の価格は、標準スペーシアのエントリーグレードである「G」より約42万円ほど高い195万2500円〜。

 ターボエンジン「XZターボ」は、標準スペーシアカスタムXSターボよりも4万円ほど安い203万7200円〜です。

スペーシアギアにはサーキュレーターが備わっているスペーシアギアにはサーキュレーターが備わっている

 一方で9月27日発売の新型N-BOX JOYは、標準N-BOXでは黒く着色されていたヘッドライト内部がシルバーに改められました。

 前後バンパーとボディサイドにはブラックのモールディングを追加。

 ボディカラーもデザートベージュなどの専用色が用意され、SUVらしいアクティブ感が強調されています。

 もっとも目を引くのは内装と言えるでしょう。

 内装色は汚れが目立ちにくいブラウン×ブラックに変更され、シートの座面と背もたれ中央部分に加え、荷室床面までもがチェック柄です。

 しかも内装配色を変えただけでなく、チェック柄の部分は全面撥水表皮となっており、さらに荷室床面を引き上げることで標準N-BOXにある段差をなくし、よりフルフラットに近い荷室空間となっています。

 かさ上げした荷室床面の下には着脱可能なフタ付きのフロアアンダーボックスも追加され、標準N-BOXよりもアウトドアユース向けの調整が加えられています。

 用意されるグレードは自然吸気エンジングレードとターボエンジングレードの2種類。

 価格は、自然吸気エンジングレードが標準N-BOXのより約16万円高い184万4700円〜。

 ターボグレードが、N-BOXカスタムターボより4万円ほど安い204万4900円〜となっています。

■スペーシアギアとN-BOX JOYの違いは?

 最後にスペーシアギアとN-BOX JOYの違いを比較してみましょう。

 標準モデル同士の価格ではスペーシアよりもN-BOXのほうが10万円ほど高いのに対し、それぞれのアウトドアユースモデルでは、スペーシアギアよりもN-BOX JOYのほうが10万円ほど高くなっています。

 また、荷室高にも違いがあります。リアシートはどちらもダイブダウン式となっていますが、N-BOXのほうがリアシート格納時の沈み込み量がわずかに多く、天井までの高さがあるぶん車中泊などで開放感に優れるのはN-BOX JOYのほうでしょう。

チェック柄がアイコンとなるN-BOX JOYチェック柄がアイコンとなるN-BOX JOY

 一方スペーシアギアは、シートの防水処理された範囲が広く、収納も豊富で価格が高いぶんステアリングヒーターやサーキュレーターなどN-BOX JOYには備わらない快適装備が充実しています。

 それぞれの特徴を一言で表すなら、スペーシアギアはアウトドアでも汚れを気にせず使えるツール。

 それに対し、N-BOX JOYは移動可能なリラックススペースといった印象です。

 どちらも軽スーパーハイトワゴンをベースとしたアウトドアユースモデルですが、両者のキャラクターはずいぶんと異なるようです。

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