ダイハツの斬新「“4人乗り”軽トラ」に反響殺到! 「おしゃれすぎ」「これ欲しい」 “丸目”ライト×「やさしいグリーン」で屋根も開く「バスケット」は登場が早すぎたのか
くるまのニュース / 2024年10月16日 12時30分
ダイハツが2009年の東京モーターショーで公開した、斬新なスタイリングの軽トラック「バスケット」について、SNSなどではさまざまなコメントが投稿されています。
■軽トラに「自然との調和」を融合 今出せば売れるか
軽トラックは、現在でこそ移住やアウトドアレジャーの道具などとして一般ユーザーからも支持されていますが、かつては農業や商業などを目的としたクルマでした。
しかし、ダイハツは15年前に、今のような一般ユーザーに親しみやすい軽トラックを披露していました。SNSなどでは現在もなお、さまざまなコメントが投稿されています。
そのクルマが、自然と調和したスタイルが特徴の「basket(バスケット)」です。当時ダイハツは、「オープン4シーターと広々デッキで、家庭菜園等のほのぼの生活を満喫できる『スローライフビークル』」と表現しています。
ボディは全長3395mm×全幅1475mm×全高1550mm、ホイールベースは2490mmと、軽規格枠に収まるサイズ。
エクステリアは淡いライトモスグリーンで、自然な風合いを感じさせるカラーを採用。道具らしい軽トラックの質実剛健さとは異なり、非常に親しみやすいイメージを持ちます。
フロントフェイスも丸型ヘッドライトと一直線状のグリル、3本のダクトを備えるなどシンプルな構成です。
ボディサイドにはドアからリアのタイヤハウスまで3本のビードが通り、クラシカルなイメージが付与されています。
そして、バスケットの最大の特徴は便利な軽トラックでありながらも、オープンエアースタイルを実現していたことでした。
ルーフはAピラーとBピラーを残し、そのほかはデッキを含めてオープンという軽トラックとしてはかなり開放的なもので、デッキへのアクセスも良好です。
テールゲートはトラックの後部アオリのように垂直に倒れ、荷物の出し入れも容易。デッキはボディ同様の塗装が施され、ビードも備えることで汚れを気にせずに使えます。
インテリアは素材感を活かした仕立てとなっており、インパネやステアリング中央、シートなどは同じグレージュの麻素材で統一され、自然に寄り添った、丁寧な暮らしを印象付けます。
インパネ下部やドア内張などの一部はグリーンの外板が露出しており麻素材も相まって、優しい雰囲気が演出されています。
また、リアにもシートが設けられており、軽トラックでは類を見ない4人乗車を実現。シートは前方に倒すことでデッキスペースを拡張することも可能です。
なお、デッキおよびリアシート上部を覆う幌が用意され、アクリル製のウインドウが備えられていることから、雨天時でも気にせず乗車できそうな構造となっています。
パワートレインなどの詳細は不明ですが、駆動方式には4WDを採用して走破性を確保しながらも、フレーム構造ではなく乗用車のような佇まいであったことから、当時の乗用モデルがベースになっていると見られます。
そんなバスケットですが、奇抜なデザインや機構を採用するコンセプトカーとしては完成度が高かったことに加え、同時に出展された3台のコンセプトカーがそれぞれ市販化されたことから登場が期待されました。
しかし、公開から現在に至るまで、直接的な市販モデルの登場は一切ありませんでした。
一方で、SNSなどでは現在もなお、バスケットを話題にする人もおり、「軽トラのオープンっておもしろそう」「すごくかわいい」「おしゃれすぎる!」など、個性的な見た目やコンセプトに好意的なコメントが目立ちました。
さらに「採算度外視で販売してほしい!」「これなら買い替えたい」「これ欲しい!」と市販化を望む声もあります。
公開から15年が経過した現在、キャンプなどのアウトドアレジャーが定着し、地方への移住や田舎暮らしといった生活スタイルも一般化。
一般ユーザーが軽トラックを趣味や移住先の相棒として活用する例も多くあり、自由にカスタムして楽しむ人もいます。
それを10年以上も前に実現していたバスケットは、まさに「登場が早すぎた1台」といえますが、もし今バスケットが市販されれば、十分人気モデルになるポテンシャルを持っています。
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