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「最も多い」&「最も反則金が高い」交通違反って何? “速度違反”を抑えて圧倒的多数の「交通違反」とは!? 最新「“違反”動向」とは

くるまのニュース / 2024年12月29日 17時10分

2023年の交通違反の検挙件数のなかで最も多かった違反には何が挙げられるのでしょうか。また、反則金が最も高い違反は何でしょうか。

■「めちゃ捕まってる違反」ってどんな違反!?

 警察庁は毎年交通違反の検挙件数などをまとめた資料を公表しています。

 このうち、2023年中の交通違反の検挙件数も明らかとなっていますが、2023年に検挙数が最も多かった交通違反には何が挙げられるのでしょうか。今回は、最も多かった違反トップ3を見ていきます。

 警察庁の資料によると、2023年の交通違反の検挙総数は547万6654件。そのなかで最も多かった交通違反は「一時不停止」で、126万7094件でした。

 一時停止は、赤信号が点滅している交差点のほか、信号がない場面でも標識で示されている場合や、歩行者が横断歩道を横断しようとしている時なども、必ず一時停止をしなければなりません。

 一時停止をする上でのポイントについて、過去に千葉県の交通課担当者は以下のように教えてくれました。

「一時停止を行う際、何秒止まったら良いという決まりはありません。

 あくまで停止線でしっかり止まって、左右を確認し歩行者などが来ていないことが分かったら通行してもらうようお願いします。

 ドライバーのなかには、ブレーキを踏んだらすぐに止まったと思う人が多いですが、クルマも機械なのですぐに止まるわけではありません。

 必ずタイヤと車体が完全に止まったことを確認してから通行するようにしましょう」

 担当者の話にもあるように、ブレーキを踏んで一瞬だけ停止したというケース、またしっかりと停止せず車両がじりじりと動く徐行のまま道路を通行するケースなども挙げられます。

 改めて、交通違反にならないようしっかりと一時停止を行うよう心がけましょう。

 続いて、2番目に多かった交通違反は「最高速度違反」、いわゆるスピード違反で 88万8500件でした。

 超過速度別の内訳に見ると、「速度50以上」が1万2508件、「速度50未満」が12万2218件、「速度30未満」18万3204件、「速度25未満」が29万2723件、「速度20未満」が27万7769件、「速度15未満」が78件でした。

 そして3番目に多かったのは「放置違反金納付命令件数」で、64万6973件となりました。

 駐車違反をすると、クルマに「放置車両確認標章」と呼ばれるいわゆる黄色いステッカーが貼りつけられます。

 放置違反金納付命令は、この黄色いステッカーが取り付けられた日の翌日から30日以内に反則金の納付が認められない場合に、車両の使用者に対し放置違反金の納付を命じるといったものです。

 駐車が禁止されている場所に駐車することはもちろん避けるべきですが、うっかり駐車をしてクルマに黄色いステッカーが貼られた場合は、すぐに警察署に出頭し速やかに反則金を納めるようにしましょう。

 このように2023年は、「一時不停止」「最高速度違反」「放置違反金納付命令件数」が最も多かった違反トップ3で、2022年と同様の結果となりました。

■反則金が「最も高い」違反は?

 交通違反をした場合、青切符が切られ反則金を収めなければならない場合があります。

 一定の期間内に反則金を納めることで「交通反則通告制度」が適用され、刑事裁判や家庭裁判所の審判を受けないで事件が処理されます。

 では、この“青切符が切られる交通違反”の中で反則金が最も高い違反とはどのような違反なのでしょうか。

反則金が「最も高い」違反は?反則金が「最も高い」違反は?

 反則金のなかでは、大型車の「速度超過35キロ以上40キロ未満(高速道)」と「積載物重量制限超過(5割以上10割未満)」の4万円が最も高額な額でした。

 普通車の場合では3万5000円が最も高額で、「速度超過35キロ以上40キロ未満(高速道)」の速度違反、積載物超過違反については「10割以上の超過」が該当します。

 上記2つ以外では、「携帯電話使用等(保持)違反」も普通車で1万8000円に設定されています。

 携帯電話使用等(保持)違反は、運転中にスマートフォンなどの使用や画像を注視するなどを行うなどの行為を指し、2019年12月に罰則が強化されました。

 ちなみに、携帯電話等の使用によって事故を起こすなど「携帯電話使用等(交通の危険)」に該当した場合は、反則金制度は対象外となり、罰則として1年以下の懲役または30万円以下の罰金となります。

※ ※ ※

 交通ルールを遵守することはもちろんですが、改めてこれまで解説した違反について自身や周囲の運転を振り返って見るのもよいでしょう。

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