え、知らないの? 「軽に軽油」と思っている人「免許返納した方が…」レベルです。 実は給油ノズルの『太さ』で誤給油防げる? 知れば“納得”の理由とは
くるまのニュース / 2024年10月21日 14時50分
最近は、ユーザー自らが給油するセルフ式のガソリンスタンドが普及しています。同時に自分で給油するため、クルマの油種を間違える「誤給油」もたびたび発生しています。誤給油を防ぐにはどのような対策があるのでしょうか。
■「軽自動車=軽油」は間違いです! JAFでは誤給油による出動が月100件以上とのデータも!
ガソリンスタンドの給油ノズルは、油種によって色や太さが異なります。
これは誤給油を防ぐための仕組みですが、一体どのような違いがあるのでしょうか。
最近は、ユーザー自らが給油するセルフ式のガソリンスタンドが普及しています。
2024年8月、一般財団法人日本エネルギー経済研究所石油情報センターが公表した資料「セルフSS出店状況調査結果」によると、全国のセルフスタンドは1万829店舗、セルフ化率は39.5%であり、年々増加傾向にあります。
またセルフスタンドを利用する自動車ユーザーからは「フルサービスのガソリンスタンドと比べてガソリンの値段が安い」「店員と話さなくてよい」「セールスを受けにくい」などの理由が聞かれました。
現在はガソリン価格の高騰が続いており、今後もセルフスタンドを選択する人の増加が見込まれます。
このようにユーザー自身で給油する機会が増える一方で、クルマの油種を間違える「誤給油」もたびたび発生しています。
ガソリンスタンドでは一般的にハイオクガソリン、レギュラーガソリン、軽油の3種類が同じ場所にまとめられていますが、実はこれらの給油ノズルを間違えてしまうユーザーも少なくありません。
2022年12月にJAFが公表した燃料の入れ間違い件数によると、2022年10月1日~10月31日の1か月間で燃料の入れ間違いによる出動件数が105件に上ったことが明らかになっています。
さらに詳細が判明している96件のうち、59%が「ガソリン車に軽油を給油」、41%が「ディーゼル車にガソリンを給油」している状況でした。
ディーゼル車はその名称のとおり軽油を燃料とするクルマであり、軽油関連の誤給油が多く発生しているといえるでしょう。
誤給油については「軽自動車=軽油」「バンタイプのクルマ=軽油」との勘違いや、人から借りたクルマで燃料の種類を把握していなかったことなどが原因として挙げられます。
なおガソリン車に軽油を入れた場合、エンジンの出力が下がって加速が鈍くなる上、軽油の割合が高くなれば黒い排気ガスが出てエンジンが止まってしまいます。
ディーゼル車にガソリンを給油した場合についても出力が下がり、最終的にエンジンが止まります。
また燃料噴射ポンプやノズルが故障し、部品を交換しなければならないケースもあるため、誤給油には十分な注意が必要です。
上記のような誤給油を防止するため、給油ノズルにはいくつかの工夫が施されています。
たとえば給油ノズルは法令によってハイオクガソリンが黄色、レギュラーガソリンが赤色、軽油が緑色に色分けされています。
そのほか、ガソリンスタンドによっては「ハイオク」「レギュラー」「軽油」といったシールが見やすい場所に貼付されています。
加えて、「ハイオクガソリンおよびレギュラーガソリン」と「軽油」では給油ノズルの先端の太さが異なり、軽油用の給油ノズルのほうが太くなっています。
そのため、仮にガソリン車の給油口に軽油用のノズルを入れても奥まで差し込むことはできません。
もし給油ノズルをクルマの給油口に差し込んだ際に違和感があれば、そのまま給油せず、油種を間違えていないか確認することが大切です。
■セルフスタンドでの「正しい給油方法」とは? これは必見!
そのほか友人から借りたクルマ、レンタカーなどで油種が分からない場合は、給油口やクルマの車検証、取扱説明書などをチェックしてみると良いでしょう。
最近のクルマには給油キャップ部分に油種を記載したシールが貼付されているケースもあります。
また車検証の「燃料の種類」欄にはガソリン車であれば「ガソリン」、ディーゼル車なら「軽油」、電気自動車の場合は「電気」と記載されます。
そして取扱説明書の燃料の項目にも、その車両に適した指定燃料が明記されているため参考になります。
また総務省消防庁は、次のような手順で給油をおこなうよう指導しています。
ーーー
1. 給油ノズルを、止まるところまで確実に差し込む。
2. 給油ノズルのレバーを、止まるところまで確実に引く。
3. 自動的に給油が止まったら、それ以上の給油はしない。
4. 給油後は、給油ノズルを確実に元の位置に戻す。
ーーー
また給油ノズルには検知口と呼ばれる穴があることで、満タンを感知して給油が自動的に停止する仕組みが付いています。
しかし、さらにガソリンを継ぎ足す人もいますが、ガソリンが吹きこぼれる可能性もあり、大変危険なので、停止したらそれ以上の給油はしないようにしましょう。
給油ノズルの太さが違う理由とは
※※※
SNS上では「軽自動車に軽油を入れたクルマがディーラーに入庫してきたことある」「元ガソリンスタンド店員ですが、セルフ化した後、軽自動車に軽油入れる人を散々見てきた」などの体験談が寄せられました。
まさか燃料を間違えるなんて…と思われがちですが、クルマの貸し借りをする際などは特に注意を払うべきといえるでしょう。
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
「知らないのマズい?」 クルマの「燃料凍る」って! 寒冷地でヤバいコトになる?凍結避ける方法は?凍る燃料とは
くるまのニュース / 2024年11月17日 9時10分
-
「知り合いの女の子が、軽自動車に軽油を入れて動かなくなってしまった」 ガソスタでの減らないトラブル、どうする? 元店員の「間違え」とは
くるまのニュース / 2024年11月14日 14時50分
-
「ガソリン入れたいのに…」 なぜ「給油NG」と断られる? 携行缶に入れるのダメ? 以前よりルール厳格化、購入の注意点とは
くるまのニュース / 2024年11月7日 9時10分
-
「レギュラー車」ですが、セルフで間違って「ハイオク」を給油してしまった! その後の調子が悪い気がするけど大丈夫? 故障や事故のときに“車両保険”は出るのかも解説
ファイナンシャルフィールド / 2024年11月4日 4時20分
-
安いガソリン代を求めて「3キロ」離れたガソリンスタンドまで給油しに行く夫。むしろ損していませんか?本当にお得なのでしょうか?
ファイナンシャルフィールド / 2024年11月2日 2時0分
ランキング
-
1コンビニ大手3社の「肉まん」「高級豚まん」を実食。この冬に食べるべき“コスパ圧倒的”の肉まんは
日刊SPA! / 2024年11月24日 15時52分
-
2コロッケでも餃子でもハンバーグでもない…受刑者200人が答えた「刑務所ごはん」人気No.1メニューとは
プレジデントオンライン / 2024年11月24日 16時15分
-
3品川イオンスタイル「最強フードコート」の実態 太っ腹にも程がある?自由すぎる食のスポットだ
東洋経済オンライン / 2024年11月24日 12時0分
-
4とんでもない通帳残高に妻、絶句。家族のために生きてきた65歳元会社員が老後破産まっしぐら…遅くに授かった「ひとり娘」溺愛の果て
THE GOLD ONLINE(ゴールドオンライン) / 2024年11月21日 8時45分
-
5小泉孝太郎がやっている「納豆の最高においしい食べ方」 タレ半分、“あるもの”をたっぷり
Sirabee / 2024年11月22日 16時15分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください