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日産が新型「“小さな高級車”」発表! 日本仕様の「新型キックス」には「独自ハイブリッド」投入か!? 米国での登場に期待高まる

くるまのニュース / 2024年10月22日 12時30分

2024年9月10日、日産は米国で新型コンパクトSUV「キックス」を発売しました。従来型を販売中の日本への導入はいつになるのでしょうか。

■米国でワールドプレミアを果たした新型「キックス」

 日産の米国法人は2024年9月10日(現地時間)、コンパクトSUV「キックス」をフルモデルチェンジしたと発表しました。
 
 日本ではこの新型導入に関する公式情報はなく、2024年10月現在も引き続き現行型キックスが販売を継続しています。

 新型キックスのエクステリアデザインは大幅に変更されました。

 フロントグリルは「セレナ」や「ノート」に採用された日産の新しいデザイン言語を取り入れた、水平のボーダー状で構成されたダイナミックなものとなりました。

 サイドビューもダイナミックな印象を見る人に与えています。最上級グレード「SV」では19インチアルミホイールを装着、より力強さを増しています。

 リアクォーターは先代キックスのキックアップしたデザインが引き継がれています。

 リアビューもとてもダイナミックで、大地をがっちりとつかむような力強さと安定感があります。

 インテリアは現行型からは大きく異なり、質感が大幅に高められたことで、まさに「小さな高級車」といった雰囲気。

 またインパネには、「モノリス」デザインによるセンターディスプレイ一体型のメーターが採用されています。

 これは、ノートやクロスオーバーEV「アリア」などに相次いで採用されたもので、室内を先進的なイメージにまとめています。

 また助手席側インパネは、ボディサイド前方奥に向かって切れ込むような形状とし、実質的な室内空間と視覚的な広さの両方を演出しています。このデザイン手法もノートに採用されています。

 パワートレインは、2リッター直列4気筒ガソリンエンジンとCVTの組み合わせで、駆動方式は前輪駆動と4WDが設定されています。

 このエンジンは、先代「エクストレイル」にも採用された「MR20DD」型で、最高出力は141馬力、最大トルクは1540ft-lb(約190N・m)を発生します。

 ボディサイズは、全長4366mm×全幅1801mm×全高1631-1626mm、ホイールベースは2657-2664mmです。

 日本仕様の現行キックスのボディサイズは、全長4290mm×全幅1760mm×全高1605mmですので、北米向けの新型キックスはひと周り大きくなっています。

 米国における車両価格は、2万1830ドル(1ドル=142円換算で約310万円)から2万7680ドル(同約393万円)となっています。

 新型キックスは米国で発表されるや否や、日本国内でもSNSで「かっこいい!」「国内発売はいつ?」などの反響が多数ありました。

 果たして日本導入はいつになるのでしょうか。

■日本仕様は米国向けにはない「秘密兵器」を搭載か

 近年、海外市場で販売される日本車は、基本的にまず主要市場の国や地域で発売され、その1年から2年後、車種によってはそれより遅れて日本市場で導入されるケースが増えています。

 日産のSUVの例でみると、現行キックスは約3年遅れ、現行エクストレイルは2年遅れでの日本発売となっていました。

 その是非はひとまず置いておくとして、こうなると新型キックスも2年から3年後、2026年から2027年に日本市場導入と推測できます。

新型「キックス」は果たして日本へいつやってくるのか!?[画像は米国仕様の内装]新型「キックス」は果たして日本へいつやってくるのか!?[画像は米国仕様の内装]

 遅くなると推測される理由はもうひとつあります。

 日本仕様では、米国仕様にはない“秘密兵器”を搭載すると予想されるからです。

 現行キックス同様に、全車が日産独自のシリーズハイブリッド「e-POWER」となることでしょう。

 現行キックス、エクストレイルはそれぞれ海外で先行発表された際、ベーシックなガソリンモデルが発表されました。それは今回の新型キックスでも同様でした。

 いっぽうで日産は現在電動化戦略を強く推進しており、国内で販売されるノート、エクストレイルも全車e-POWERです。

 日本仕様の新型キックスも、コンパクトモデル向けのe-POWERユニットを基本に、新型キックスに最適化されたパワートレインを搭載するものとみられます。

 こうした対応もあって、導入が遅くなるであろうという読みです。

 気になるのは、北米仕様の新型キックスの全幅が1801mm(米国日産が公表したスペックシートでは、全幅70.9インチ)と、国内で販売されるコンパクトSUVとしては、やや幅広となってしまうところ。

 現行キックス(日本仕様)の全幅は1760mmと、日本の道でも扱いやすいサイズです。全幅がプラス約40m拡大することがマーケットで問題にならないかどうか、少し気になります。

 また細かいところになりますが、センターコンソールやドアパネルは、日本に合わせて小変更を加えてくるでしょう。

 センターコンソールに備えるドリンクホルダーは「30オンスのコーヒータンブラー」が2つ収まるように設計され、ドアパネルのドリンクホルダーはイエティ製の32オンスタンブラーが収まるように設計されていると米国日産は伝えていました。

 30オンスは、約850ml。日本スターバックスの最大サイズ「Venti」は590mlです。北米仕様のドリンクホルダーは、まさに「アメリカンサイズ」です。

※ ※ ※

 日本で販売中のキックスは、そろそろ基本設計の古さが目立つようになってきました。

 早くとも2026年という導入予想が、もっと早まる可能性もゼロではありません。

 新型キックス日本発売の続報を楽しみに待ちましょう。

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