スズキ新型「スイフト“スポーツ”」そろそろ登場!? 200万円超え? ターボ+ハイブリッド化実施? デビュー7年目の「全面刷新」どうなるか
くるまのニュース / 2024年10月23日 19時10分
スズキ「スイフトスポーツ」は、「スイフト」をベースとした“ホットハッチ”ですが、ベースモデルがフルモデルチェンジして1年経過しようとしているためまもなく新型モデルが登場するのではないかと話題です。では、仮にフルモデルチェンジするとしたらどのようなモデルとなるのでしょうか。考察します。
■新型「スイフトスポーツ」は200万円超えるか
スポーツカー・ファンが、今、最も心待ちにする1台があります。それがスズキの「新型スイフトスポーツ」。ファンには「スイスポ」の愛称で呼ばれるホットハッチバックです。
スイフトスポーツは、名前の通り、スズキのコンパクトハッチバックである「スイフト」をベースにしたスポーティバージョンです。
ただし、専用ボディや専用エンジンを搭載するなど、その走りの良さは非常に優れたものとなっています。それでいて、価格が手ごろというのも大きな特徴です。そのため、「コスパ最高のスポーツカー」として、高い評価と人気を集めています。
そんなスイフトスポーツで重要なのが、ベース車となるスイフトがフルモデルチェンジとなり2024年1月から発売されているという事実。ベース車が新しくなったのなら、その派生であるスイフトスポーツも、そろそろ次世代に替わるはずということで、次のモデルがどんな内容で、いつ登場するのかということで注目されているというわけです。
登場時期は、スズキの心ひとつのため、予想は難しいのですが、内容に関しては過去のスイフトスポーツを振り返れば、おおよその姿が見えてくるのではないでしょうか?
最初のスイフトスポーツから、今、販売中のスイフトスポーツまでをざっと振り返ってみましょう。
最初のスイフトスポーツは、2003年6月に発売されました。特徴は、ジュニア世界ラリー選手権(JWRC)参戦の技術とイメージを反映させているということです。ジュニア世界ラリー選手権(JWRC)は、世界ラリー選手権(WRC)の下のカテゴリーです。
この最初のスイフトスポーツは、言ってみればメーカーが作ったラリー競技車のレプリカのような存在でした。
その内容は、専用の3ドアボディに、ベース車よりも排気量の大きい専用チューニングの1.5リッター・エンジン、15mm車高を下げた専用サスペンションを採用。室内にはレカロのシートに本革巻きステアリング。そしてボディカラーは鮮やかなイエロー。この色はJWRCのスズキワークスカーのカラーリングでした。
ここに、今に続くスイフトスポーツのイメージが決定します。それでいて、価格は119万円…20年前とはいえ、十分にリーズナブルな価格だったのです。
次のスイフトスポーツは、わずか2年後となる2005年9月に登場します。5ドアになりましたが、前後に専用バンパーを装着し、やはりノーマルよりも大排気量の専用チューニングの1.6リッター・エンジンとサスペンションを採用。
やっぱりイメージカラーはイエロー。価格は156万4500円からと、ちょっと値上げとなりました。ただし、ベースが世界戦略車にフルモデルチェンジしたため、デザインがモダンになって、上質感もアップしています。
そして3つ目となるスイフトスポーツの登場は、2011年11月。フロントデザインが専用となっており、エンジンも大排気量の1.6リッターの専用品。サスペンションの専用チューニングが施されています。
内装には、やっぱり専用のスポーツシートに本革巻きステアリングを採用。値段は168万円からと、やっぱりアップしていますが、それでも200万円以下というのは十分にリーズナブルな設定でした。
最後に現行のスイフトスポーツ。こちらのデビューは、2017年9月。新世代プラットフォーム「HEARTECT(ハーテクト)」を採用したことで、70kgもの減量に成功。前後バンパーをはじめとした専用パーツを使った外観は、非常に精悍なものとなっています。
エンジンは、やっぱり大排気量&専用の1.4リッター・ターボ・エンジンを採用。専用のサスペンションと、専用の内装が採用されています。価格は183万6000円から。やはり、時代にあわせるように、値段も徐々にアップしてきました。
こうして過去4世代にわたるスイフトスポーツを振り返ってみれば、そこには一貫したルールを見ることができます。それが専用の「エクステリア」「インテリア」「エンジン」「サスペンション」です。
スポーティな前後バンパーと、スポーツシート&本革巻きステアリングは必須です。エンジンも、ベースとなったスイフトよりも大排気量かつパワフルな専用品が採用されます。サスペンションも当然のように、磨き上げられた専用品です。
つまり、次世代のスイフトスポーツも、当然、過去の伝統に則り、専用の「エクステリア」「インテリア」「エンジン」「サスペンション」が採用されることになるはず。また、エンジンは先代の1.4リッター・ターボ以上となることが期待できます。
排気量を拡大するのか、もしくは電動化(ハイブリッド化)で、パワーと燃費の両方をアップさせるという手法もあるでしょう。どちらにせよ、過去のモデルを鑑みれば、次世代モデルも“スポーツ”の名に恥じない熱いクルマになることは間違いありません。
唯一、心配なのは価格です。ノーマルの「スイフト」の最高価格が233万2000円にまで上がったことを考えると、次世代「スイフトスポーツ」の価格は下手をすると200万円代後半になるかも。最悪でも300万円を超えないことを祈るばかりです。
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