1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. ライフ

「もう…セダンはオワコンなの?」 街中で見る機会は減った…なぜ? 「スカイライン」は次期型登場か 今後「生き残るために重要」なコトとは

くるまのニュース / 2024年10月26日 14時10分

かつては「乗用車の基本」と呼ばれ、各メーカーには大中小と数多くのセダンが用意されていましたが、現在の状況はどうなっているのでしょうか。

 クロスオーバーSUVの世界的な人気の一方でセダンはかなり厳しいビジネスを強いられています。

 かつては「乗用車の基本」と呼ばれ、各メーカーには大中小と数多くのモデルが用意されていましたが、現在の状況はどうなっているのでしょうか。

 現在の日本車はこのような状況です。

 トヨタはセンチュリー、クラウン、カローラ(アクシオ含む)、MIRAIなどがありますが、MIRAI以外は他のボディラインアップを持っており、セダンは法人ユースが主の印象です。

 レクサスはLS/ES/ISと一見頑張っているように見えますが、LSは全く売れず生産終了の噂が流れている状況、ISは2020年に大幅改良されたものの古さは隠せません。

 日産はスカイラインのみ。現行モデルは2019年に大幅改良され、ハンズフリー可能なプロパイロット2.0を搭載しましたが、現在はそのグレードは生産終了。

 日産自身は「スカイラインを諦めていません」と公言するも、その後日産としての正式なアナウンスはありません。

 しかしながら海外では、インフィニティ「Q50(日本名:スカイライン)」に関して、現行型は2024年モデルで終了することが明かされています。

 それに対してインフィニティは「Q50は24年モデル以降、アメリカ、およびカナダでは販売されません。Q50のスピリットは、2023年10月にデビューしたセダン『ヴィジョンQeコンセプト』が予告する未来のスポーツセダンEVにも確実に受け継がれていきます」とコメントするなど、グローバルでは今後、次期型が登場することが示唆されました。

 ホンダはアコードのみです。走りの実力は相当高いレベルにあるものの、地味な見た目なのは否めません。

 なおシビックは海外向けにはセダンが用意されていますが、日本向けはハッチバックのみです。

 スバルはWRX S4のみです。ちなみにレガシィは6代目、インプレッサも5代目までセダンが用意されていましたが、現行モデルは共に用意されていません。

 マツダはマツダ3セダンのみです。登場時は多彩なモデルバリエーションを持っていましたが、現在はパワートレイン/グレード共にファストバックよりも集約されています。

 参考までにフラッグシップのマツダ6のセダンは2024年4月に生産終了、後継モデルは存在しません。

 そして、三菱、スズキ、ダイハツは何とゼロ。

トヨタ「クラウン」は従来のセダン1本からボディラインナップを拡充したトヨタ「クラウン」は従来のセダン1本からボディラインナップを拡充した

 なぜ、セダンはここまで減ってしまったのでしょうか。

 それは単純明快で他の車型のモデルのほうが魅力を持っているからです。

 利便性の面で言えば、セダンは居住性/ラゲッジ性能の高さ、高いアイポイントよる運転のしやすさなどは、クロスオーバーSUVやミニバンには到底叶いません。

 走りの面ではかつては低全高/低重心、そして剛性面でも有利なセダンに強みがありましたが、現在は技術/制御の進化によりクロスオーバーSUVやミニバンでも常用域ならば、そのネガを感じさせない走りが実現できています。

■いま「あえてセダンを選ぶ理由があるか?」 唯一残ると思える要素とは

 そんな中、「あえてセダンを選ぶ理由があるか?」と問われると、悩ましいのも事実です。

 では、このままセダンは本当にオワコンになってしまうのでしょうか。

 筆者(山本シンヤ)は“普通”のセダンは淘汰される可能性が高いと思っていますが、“普通ではない”セダン、つまり「スポーツセダン」のようなモデルは残ると信じています。

 その根拠は「基本素性」の高さです。

 確かに最新のクロスオーバーSUVやミニバンはロールを上手にコントロールして常用域では十分な走りを見せますが、そこから先の領域となると、話が変わってきます。

 と言っても、最近では高性能なパワートレイン搭載のクロスオーバーSUVが各社から次々と登場、そのパフォーマンスには正直驚かされます。

 恐らくサーキット“も”走れると思いますが、サーキット“が”走れるかどうかと言われると、どうでしょう。

 残念ながら、その領域になると「物理の法則」に逆らう事はできず、基本素性の優れるセダンの強みが出てきます。

 要するにスポーツセダンの魅力はスポーツカーの「性能」とセダンの「実用性」を高い次元で両立でしょう。

 居住性はクロスオーバーSUVやミニバンと比べれば劣るものの、リアルなスポーツカーと比べると十分以上の広さで、逆に実用性は高いと言えます。

 複数のクルマを所有できれば、用途に合わせて特化したモデルを選べばOKですが、現実ではそれができる人は限られています。

 それを踏まえると「一粒で二度おいしい」マルチな性能を持ったモデルが必要であり、その選択肢の1つがスポーツセダンなのです。

「一粒で二度おいしい」マルチな性能を持ったモデルのひとつがスバル「WRX S4」「一粒で二度おいしい」マルチな性能を持ったモデルのひとつがスバル「WRX S4」

 ちなみに上記の日本車セダンの中だと、レクサスIS500、日産スカイライン400R、スバルWRX S4がそれにあたります。

 ただ、スポーツセダンはベースとなるセダンが無いと成り立ちません。

 つまり魅力あるセダンの登場こそが、未来のスポーツセダンの重要なカギだと思っています。

 ちなみに海外に目を向けると、ジャーマン3をはじめとする主要自動車メーカーは、このご時世でもセダンをシッカリとラインアップ、当然それをベースにしたスポーツセダンが用意されています。

 なぜ、海外メーカーはできて日本のメーカーはできないのか。その辺りも考えていく必要がありそうです。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください