スバル「フォレスター」まもなく新型モデル登場も今が“買い時”!? モデル末期の完熟しきった現行型を“あえて”選ぶべき理由とは?
くるまのニュース / 2024年10月30日 17時40分
スバルのSUV「フォレスター」は、まもなく6代目の新型モデルが国内導入される予定です。現在は5代目モデルが販売中ですが、モデル末期ながら「今買う理由」があるといえそうです。
■現行「フォレスター」なにがスゴい?
このところあらゆるものが値上がりしています。クルマも同様に一部改良やモデルチェンジを機に値上げされたり、同じ車種で中身に何も変更がないのに価格だけ上がったりしています。
そんな中で注目すべきクルマがあります。それがスバル「フォレスター」です。
現行型の5代目がデビューしたのが2018年のこと。まもなく登場から6年を迎えるフォレスターですが、すでに新型となる6代目モデルが2023年11月に開催されたロサンゼルスオートショーで公開され、北米で発売されています。
日本でもそう遠くないうちにフルモデルチェンジするものと思われますが、それまでおそらく現行型が値上げされることはないでしょう。
新型モデルは中身が進化するのはもちろん、全体としてはキープコンセプトの様子ですが、最近の世の中の動向からすると、価格がかなり高くなることが予想されます。
だからこそなおのこと、2024年秋現在、モデル末期の現行フォレスターが非常に“買い得”な状況にあるといえるわけです。
クルマ自体も、これまで幅広いユーザーに大いに受け入れられてきた実績があります。
数あるクロスオーバーSUVの中でも力強くタフなイメージのあるフォレスターは、その見た目と使い勝手の良さとともに、他とは一線を画するボクサーエンジンを軸とするシンメトリカルAWDレイアウトがもたらす走行性能の高さも効いて、根強い人気を誇っています。
安全性に関しても注目すべきアワードや評価を獲得。ざっと挙げると、ユーロNCAPの「ベスト・イン・クラス賞」やJNCAP衝突安全性能評価で「大賞」を受賞したほか、米国IIHS(Insurance Institute for Highway Safety=道路安全保険協会)の安全性評価では小型SUVクラスで初めて「BestPick」を獲得しました。
また、2024年5月には、最新のIIHS前面衝突予防性能試験において、運転支援システム「アイサイト」を搭載した米国仕様車の2024年モデルが、試験車両で唯一の最高評価を獲得し、いかにアイサイトの予防安全性能が優れているかをあらためて知らしめたのです。
そんな現行フォレスターの運転席に収まると、なによりまずスバルがかねてからこだわってきた視界の良さを実感します。他のクルマから乗り換えるとなおのことそれが良くわかります。
他社に先駆けていちはやく「ドライバーモニタリングシステム」を採用したのもフォレスターでした。
あらかじめ設定しておくと、登録した人が座ったときに個人認識機能によりシートポジションやドアミラー角度、空調などを自動的に調整してくれるので、とくに1台を何人かで使うユーザーは非常に重宝します。ジェスチャーでエアコンの温度調整することもできます。
乗る人すべてが愉しく快適な空間を共有できるよう、取り回しの良さと室内の広さを両立したパッケージング、使い勝手のよい装備を採用し、SUVらしいたくましさが感じられるデザインを表現。
車内の空間を広く確保できるようにと、すべてのガラスウインドウが“立ち気味”にセッティングされているのもフォレスターならでは特徴となっており、そのおかげでどの席に座っても圧迫感がありません。後席も広く見晴らしもいいので快適です。
十分な室内と荷室の広さを確保しながらもサイズはそれほど大きくないので、不便な思いをすることもないでしょう。
走りについても、スバルならではバランスが良く、振動の少ないボクサーエンジンを軸にすべてを左右対称に配置したシンメトリカルAWDレイアウトにより、どんな路面状況でも安定して走れるのが強みです。
その優れた操縦安定性の恩恵は、乾いた舗装路を普通に走っても享受することができます。
悪路で頼もしい走りを見せる「フォレスター」
さらに「SGP(スバルグローバルプラットフォーム)」というしっかりとした骨格とストロークがたっぷり確保された足まわりにより、路面からの入力をうまくいなしてくれるので、乗り心地も快適。
悪路走破性についても、最低地上高が220mmとクラストップレベルである上に、進化した「X-MODE」を搭載するフォレスターはとても頼もしいです。
「e-BOXER」はボクサーエンジンならではのフィーリングとマイルドハイブリッドの両方の良さを味わえるのが強み。よりパワフルな走りを求める人には、扱いやすくて力強い1.8リッターターボもラインナップされています。
※ ※ ※
モデルライフの終盤ながら2024年の春以降にも新しい動きがあり、4月には「STIスポーツ」の上質さとスポーティさをさらに際立たせるべく、ナッパレザー本革シートを装備してインテリア全体を黒一色でコーディネートし、「オフショアブルー・メタリック」をフォレスターとして初めて専用に設定した特別仕様車「STIスポーツ ブラックインテリアセレクション」が登場。
7月には「アドバンス」グレードをベースに各部をアレンジして都会的な洗練されたエクステリアとし、アイサイトセイフティプラス(視界拡張)を標準装備しながらも、買い求めやすい価格設定とした特別仕様車「アーバンセレクション」が発表されました。
6代目の新型フォレスターも大いに気になりますが、最近の世の中の動向からして、価格が高くなるのは間違いありません。もちろん中身も進化することには違いありませんが、現状のフォレスターで十分に満足できる人も少なくないでしょう。
フォレスターは306万9000円からという価格で販売されており、2024年秋の時点で、この価格帯でこれほどのクルマが新車で手に入るというのは、他に心当たりがありません。
ぜひ完熟の域に達した5代目フォレスターの高い完成度とコストパフォーマンスを、いまいちど見直してみてはいかがでしょうか。
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