約300万円!? マツダが新型「高級4ドアクーペ」発売! 半円4連テールに流麗ボディ採用! 広島でも展示の「EZ-6」 中国投入、 今後は欧州も
くるまのニュース / 2024年11月1日 6時40分
2024年10月26日、マツダ初となる電動セダン「EZ-6」を中国で発売しました。いったいどのようなクルマなのでしょうか。
■マツダ初の電動セダン「EZ-6」ついに中国で発売!日本円で300万円以下から
マツダは2024年10月26日、初の電動セダン「EZ-6」を中国で発売しました。
いったいどのようなクルマなのでしょうか。
EZ-6は2024年4月に開催された北京モーターショー2024にて発表されました。
開発と製造はマツダの中国における合弁相手「長安汽車」や、その合弁会社「長安マツダ」と共同で進められ、マツダ初の電動5ドアセダンとなります。
ボディやシャシー自体は長安汽車の電動ブランドのディーパルが販売する「SL03」をベースとしており、カムテールを採用するファストバック風シルエットもそっくりとなります。
一方で内外装デザインや走りの味付け、電動格納式スポイラーなどはマツダ独自のものとなり、SL03よりもスポーティな仕上がりと評価されています。
インテリアは中央に14.6インチのタッチディスプレイを搭載、中国メーカーの流行を捉えた設計です。
また、14個のスピーカーで構成されるソニー製オーディオシステムや、64色から選択できるアンビエントライトなど、中国の消費者を意識した装備構成が特徴的です。
ボディサイズは全長4921mm×全幅1890mm×全高1485mm、ホイールベース2900mmと、中国で販売されている電動セダンの中では比較的小柄です。
パワートレインは純電動となる電気自動車(BEV)と、発電用エンジンを搭載するレンジエクステンダー付きEV(EREV)の2種類を用意します。
BEVモデルは全グレードでリン酸鉄リチウムイオン電池を採用しており、容量は56.1 kWhと68.8 kWhの2種類、それぞれ航続距離は中国独自のCLTCモードで480 kmと600 kmを誇ります。
両グレードともに後ろに出力254 hp/トルク320 Nmを搭載、駆動方式は後輪駆動となります。
一方、EREVモデルでは長安汽車が製造するJL473QJ型1.5リッター直列4気筒エンジンを発電用に搭載しており、駆動モーターは出力214 hp/トルク320 Nmを誇る仕様です。
搭載するバッテリーはBEVモデルよりも小さい18.9 kWhと28.4 kWhの2種類で、それぞれ純電動での航続距離はWLTCモードで105 kmと160 kmと公表しています。
中国での販売価格はEREVモデルが13.98万元(約300.9万円)から16.98万元(約365.4万円)、BEVモデルが15.98万元(約343.9万円)から17.98万元(約387.1万円)から発売されています。
ベースとなるSL03よりも2万元(約43万円)ほど高い価格帯であるものの、日系メーカーのBEVとしてはかなり安価に抑えており、デザインや走りの良さと相まって、価格面での勝負も仕掛けることでしょう。
EREVモデルとBEVモデルは基本的に同じ見た目を共有しますが、一方でフロントマスクは微妙に異なります。
発電用エンジンを搭載する関係でEREVモデルは穴の開けられているグリルになっている一方、BEVモデルは平面的なグリル風パネルがフロントに鎮座する設計です。
最上級グレードでは本革シートを採用、これに加えてシートヒーターやシートベンチレーターも搭載します。
オプション装備としてマッサージ機能も設定することで、極上の運転空間を実現しました。
ハンドルヒーターや50インチのHUD、シートポジションメモリ機能といった装備は上位グレード専用となり、日本円で390万円前後のクルマとしてはかなり充実していると言えます。
長安マツダは今後、毎年1、2車種のEVを中国で販売すると発表しています。
すでに明らかとなっているモデルとしては、EZ-6のような共同開発モデルとしてはコードネーム「J90K」というSUVで、こちらは2025年に投入される予定です。
「J90K」は北京モーターショー2024にてコンセプトモデル「創(ARATA)」としてプレビューもされており、ベース車両はディーパルのSUV「S07(旧名:S7)」になると見られます。
また、マツダは長安汽車と自動車輸出に関する新たなパートナーシップも結んでおり、EZ-6は欧州市場にも投入を予定しているとのこと。
2023年に満を持して投入した「CX-50」が中国では毎月の販売台数が1000代を下回るなど、マツダにとって厳しい状況が続いています。
この状況を打開すべく投入されたEZ-6ですが、発売前に中国の各自動車メディアが出したレビューでは比較的上々な評価がなされており、市場からのレスポンスも気になるところでしょう。
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