ダイハツの「斬新軽トラック」に反響多数! 「カワイイ」「移動秘密基地」 全長3.4mにめちゃデカい“ドア”と「画期的な荷台」搭載! 新しい発想の「ツムツム」とは
くるまのニュース / 2024年11月6日 6時40分
ダイハツが2019年の「東京モーターショー」で世界初公開した「Tsumu Tsumu」について、公開から5年が経過した今でもさまざまな反響が寄せられています。
■斬新なボディは「日本の課題解決」のため
ダイハツが2019年開催の第46回「東京モーターショー」で披露した「Tsumu Tsumu(ツムツム)」は、日本が抱える問題を解決するクルマとして大いに注目を浴びました。
披露から5年が経過した現在もなお、SNSなどで多くのコメントが投稿されています。
2019年10月に開催された第46回東京モーターショー2019に、ダイハツでは「つどい」をテーマに4台のコンセプトカーを披露。そのうちの1台が軽トラックのコンセプトカー ツムツムです。
公開当初、ツムツムは「多用途に対応する次世代軽トラック」と説明。抜群の乗降性を持つビッグキャビンと、広い荷台を両立し、用途に合わせて荷台を換装することで、多くの「コト」に対応するといいます。
ボディサイズは従来の軽トラックと同等の、全長3395mm×全幅1475mm×全高1850mm。
エクステリアはスクエアかつシンプルに構成。ボディはグリーン×ブラックのキャブと低い荷台を組み合わせたポップなものとなっています。
フロントフェイスには6つのライトが横に並び、ブラックのキャビン上部からフロント下部にかけては1本のラインが通るなど、力強さも感じさせるデザイン。
ボディサイドやリアにも、テールに縦2本の灯体で構成されたテールランプが備わる程度と、シンプルな道具感を演出しています。
インテリアも実用向けに徹底され、直線的なインパネにグリーンの外板むきだしのドア、樹脂製のフロア、Aピラー内蔵の大型グリップなど、装飾は省き、業務用途での扱いやすさを目指した仕上がりです。
次世代の軽トラックらしさを感じさせるスタイリッシュさを持ち、かつ十分に実用できそうなツムツムですが、特徴はそれだけではなく、実は斬新で非常に画期的な機構を2つ、採用していました。
ひとつは運転席側ドアを通常のものではなく、ボディ中央側にヒンジを持つ折戸タイプとしたこと。
キャビンの右側面ほとんどがドアというような大開口部に加え、シャシ自体も従来の軽トラックとは違い非常に低床な構造としたことで、乗降性が大幅に向上し、室内空間の拡張にも役立っています。
もうひとつが、荷台を用途に合わせてまるまる換装できる構造としたこと。
農業用ドローン基地や個室空間などを利用例として挙げており、大幅な改造が不要ながら多用途に対応していたのも大きなメリットでした。
このツムツムが誕生した背景として、ダイハツの奥平総一郎社長(当時)は、東京モーターショー2019の会場で以下のように話しています。
「ツムツムは、このクルマを通して働くひとへの優しさで地域の暮らしを支え、これからの日本の『働く』を応援していきたいと考えております。
地域での移動や働き方をめぐる課題に取り組み、ダイハツならではの答えを出す、ダイハツの次世代のモビリティを表現したものです」
大胆で斬新ともいえるツムツムの発想は、これまで地域生活に密着した軽自動車を数多く手掛けてきたダイハツならではの、新時代の軽トラックのあり方をしめすもので、大いに注目を集めたのでした。
公開から5年が経過しましたが、SNSなどでは「これが街を走り始めたら近未来感がすごい」「SFアニメに出てきそう」など、非日常感のある特徴あるデザインに対するコメントが多く見られました。
ほかにも「これで配達したらかわいい」「荷台部分にベッドを入れたらキャンピングカーになるかな」「大人の移動秘密基地に欲しい」など、商用ニーズのみならず、一般用途での使い道を想像する人もいるなど、新しい軽トラックとして期待が高まっています。
現在までに市販化に向けた大きな動きはありませんが、2023年10月、「ジャパンモビリティショー2023」で、軽トラック・バンのコンセプトカー「UNIFORM」シリーズを発表しています。
シンプルかつスクエアなデザインはツムツムと共通性を感じさせるものですが、公開時にダイハツは「使いやすさなど働くクルマの原点を追求し、多様な働き方や用途に対応する未来の軽商用車」としていることから、ツムツムの進化版といっても過言ではありません。
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