トヨタ「アルファード」が100万円以下で買える!? 安い個体は何に注意? 低年式モデル「購入ポイント」プロに聞いてみた
くるまのニュース / 2024年11月7日 12時10分
中古車市場には100万円以下の個体も数多くあります。そのなかで中古の格安トヨタ「アルファード」を購入するメリットやデメリットを中古販売店に聞いてみました。
■中古車価格も高いアルファード!安くて便利な低年式車はお買い得?
トヨタ「アルファード」といえば新型ばかりに注目が集まりますが、低年式の中古車はどのような状況なのでしょうか。
中古車市場には100万円以下の個体も数多くあります。中古の格安アルファードを購入するメリットやデメリットを中古販売店に聞いてみました。
高級ミニバンとしても知られるアルファードですが、高級感だけでなく希少なフル3ナンバーサイズミニバンである点も魅力です。
安価な中古アルファードなら広い室内空間を気兼ねなく使えそうですが、実際のところはどうなのでしょうか。
初代アルファードがデビューしたのは2002年。
トヨタ「エスティマ」のプラットフォームを流用したボディサイズはミニバン最大級となる全長4800mm×全幅1805mm×全高1935mmであり、アルファードは3列目シートに快適に座れる当時数少ないミニバンでもありました。
アルファードは現在まで3度のモデルチェンジを果たし、いずれも大型の高級ミニバンとして高い人気を誇っています。
2008年にフルモデルチェンジした2代目は、初代の高級感をさらに向上して登場。また、内外装が異なる姉妹車ヴェルファイアが追加された点も大きなトピックです。
2代目アルファード/初代ヴェルファイアの7人乗り上級グレードの2列目には左右独立の本革エグゼクティブパワーシートやLED間接照明などが追加され、ミニバンとしてのホスピタリティが大きく高められました。
2015年に登場した3代目は、高級ミニバンではなく「大空間高級サルーン」をテーマに開発され、内外装や装備だけでなく走行性能や乗り心地も大きく向上。
そして2023年6月に登場した現行型となる4代目は、アルファードとしてのコンセプトを維持しながら細部を見直し、より使いやすく、より広く、より上質に進化しています。
アルファードは高級車を謳うだけあって新車価格が高いうえ、その圧倒的な人気もあって中古の高年式車両の相場は非常に高額です。
しかし、低年式のアルファードなら100万円以下の個体も多く存在します。
■中古車価格100万円以下のアルファードはどんな状態?
現在、100万円以下の値札が付けられている中古のアルファードは2011年以前に登録された個体であり、なかでも2代目前期型がほとんどを占めています。
もちろん100万円以下で購入できるのは安価なグレードであるうえ、走行距離も10万km前後と過走行気味です。搭載されるエンジンは直列4気筒エンジンとV型6気筒エンジンのうち、初代/2代目ともに直4の2.4Lエンジンの個体がほとんどとなります。
こうした安いアルファードは実用に耐えるのか、中古販売店に100万円以下のアルファードを購入するメリットとデメリットをたずねてみました。
アルファードを多く取り扱っている中古車販売店の営業担当者は次のように話します。
「アルファードのように大きなミニバンは少ないこともあって、100万円以下の車両についても多くの問い合わせを頂いております。
安く便利なため、仕事などに使って乗り潰し、再び同じ型への乗り換えを繰り替えすお客様も多くいらっしゃいます。
ただし、2.4Lエンジンを搭載した車両のなかには走行中のエンジンオイル消費が激しい個体があり、頻繁なオイルチェックが求められます。
トヨタはエンジンの無償対策修理を実施していましたが、対応期間はすでに終了しているためアフター保証は必須といえるでしょう。
また、2代目アルファード/ヴェルファイアはステアリングコラムが弱い傾向がある点にも注意が必要です」
左上から初代アルファード。このように見た目も合わせて進化してきた
※ ※ ※
中古で安価に購入できる初代および2代目のアルファードですが、購入には注意が必要のようです。
とくに2.4L直列4気筒の2AZ-FE搭載車は、一般的なクルマよりも短いサイクルでの定期的なオイルチェックが必須となるため、誰にでもおすすめできるクルマとは言えません。乗用車として使うならV型6気筒エンジン搭載車のほうが安心でしょう。
いずれの場合でも、詳細な整備記録簿が付属したクルマならより安心感は高くなります。
しかしメーカーの無償修理期間が終了しているため、購入するなら保証が充実した中古車販売店を選ぶのが吉と言えそうです。
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