“全長4.3m”! スズキ新型「コンパクトSUV」世界初公開! 「ジムニー」由来の“四駆技術”採用した「e VITARA」発表! 社長のコメントから見る「これからのスズキ」とは?
くるまのニュース / 2024年11月6日 8時10分
2024年11月4日(現地時間)にスズキ「e VITARA(ビターラ)」を世界初公開しました。スズキ初のBEVとなる同車ですが、カーボンニュートラルの実現に向けて今後どのようなモデルが展開されていくのでしょうか。
■e VITARAで垣間見えたスズキの技術戦略とは?
2024年11月4日(現地時間)にスズキは、イタリア・ミラノにて新型コンパクトSUVとなる「e VITARA(ビターラ)」を世界初公開しました。
スズキ初のBEV(バッテリーEV)の量産モデルとなる同車を皮切りにカーボンニュートラルの実現を加速させるといいますが、今後どのようなクルマが展開されていくのでしょうか。
eビターラは、2023年にインドで開催された「Auto Expo」と「Japan Mobility Show」で展示されたBEV(バッテリーEV:電気自動車)コンセプトモデル「eVX」の量産版です。
「Hi-Tech&Adventure」をデザインコンセプトに、BEVの先進感とSUVの力強さを融合。
プラットフォームにはBEV専用の「HEARTECT-e」を開発し、また4WD車には1970年の「ジムニー」から続くスズキの四駆技術を駆使した新技術「ALLGRIP-e」を採用しているといいます。
ボディサイズは全長4275mm×全幅1800mm×全高1635mm、ホイールベース2700mmです。
また最低地上高を180mm確保し、悪路走行も考慮されています。
パワートレインに関して、バッテリー容量は49kWh仕様(2WD)と61kWh仕様(2WD/4WD)を設定。
これにシングルモーターの最高出力106kW・最大トルク189Nmの49kWh仕様(2WD)、128kW・189Nmの61kWh仕様(2WD)のほか、フロントに128kW、リアに48kWのモーターを搭載し、最大トルク300Nmを誇る61kWh仕様(4WD)の3種類から選択可能です。
なお、生産はインドのスズキ・モーター・グジャラード社で2025年春から開始するとしています。
※ ※ ※
そんなeビターラの存在についてスズキの鈴木俊宏社長は次のようにコメントしています。
「eビターラの投入は、カーボンニュートラル実現のための非常に重要なマイルストーンとなります。
今回のeビターラを皮切りに、今後もさらにBEVのラインナップを拡充するとともに、それぞれの国や地域に適所適材なモビリティを提案してまいります」
スズキは2024年7月に、エネルギーの極少化に向けた「10年先を見据えた技術戦略」を発表。
そこでは「軽くて安全な車体」「バッテリーリーンなBEV/HEV(ハイブリッド車)」「効率良いICE(ガソリンエンジン車)、CNF技術」「SDV(Software Defined Vehicle)ライト」「リサイクルしやすい易分解設計」をキーワードに挙げています。
eビターラ発表の場で鈴木俊宏社長は、スズキの行動理念である「小・少・軽・短・美」について、「小」はよりコンパクトに、「少」はより少ない資源で、「軽」はより軽くつくる、「短」はより短く迅速に、「美」はそれらをより美しく仕上げるという意味が込められていることを説明。
これらが技術戦略の達成において、重要な役割を果たすことを主張していました。
なかでも「軽」にフォーカスし、鈴木俊宏社長は次のように述べていました。
「(主要事業拠点である)欧州・日本・インドでの全社平均の車両重量とスズキ車の平均車両重量を比較すると、スズキは他社よりも200kg軽く作っています。
200kg軽いと、走行に必要なエネルギーは6%、製造時のエネルギーは20%少なく済み、当然のことながら資源の使用が少なく済む、というのがスズキの技術理念です」
そのほか、二輪部門では鈴鹿8耐においてCN燃料を使用したチーム スズキCNチャレンジで参戦したこと、マリン部門では海洋のマイクロプラスチック回収技術に挑戦していることを語り、エネルギー極少化によるカーボンニュートラル実現への取り組みをアピールしていました。
スズキのカーボンニュートラル実現のなかで、今回のeビターラはBEV世界戦略車の第1弾として展開されます。
今回のコメントや前出の技術戦略から、今後はBEVラインナップの拡充にくわえ、ハイブリッド車、CNG車、バイオガス・エタノール配合燃料などの内燃機関車も投入し、各地域に合った最適なモデルが順次展開されていくことでしょう。
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
スズキ「新型カクカクSUV」世界初公開に反響多数! 「エスクード復活!?」「日本でも売るのか!」 全長4.3m“タフデザイン”×「高性能4WD」採用! 「e VITARA」25年夏に投入へ
くるまのニュース / 2024年11月5日 18時10分
-
スズキ、初のEV公開=「eビターラ」、トヨタにも供給
時事通信 / 2024年11月5日 15時9分
-
スズキ初のEV、『eビターラ』発表…2025年夏から日本など世界市場に投入へ
レスポンス / 2024年11月5日 9時33分
-
スズキが新型「コンパクトSUV」世界初公開! 全長4.3m以下×カクカクデザイン採用!? 伝統四駆技術採用の「e VITARA」 25年夏以降に日本で発売、トヨタにもOEM供給か
くるまのニュース / 2024年11月5日 9時25分
-
トヨタとスズキが新型「SUV」を25年に投入へ 走り意識&4WD採用のBEV!? スズキ開発でトヨタでも販売
くるまのニュース / 2024年10月30日 15時0分
ランキング
-
1「中毒性がある」なぜハマる?ショート動画“無駄な時間”半数が回答も…、携帯各社が“増量プラン”あなたは毎月何ギガ使う?【Nスタ解説】
TBS NEWS DIG Powered by JNN / 2024年11月5日 21時38分
-
2ミシュラン2つ星「カニの神様」に“高級ブランドガニ偽装&土下座”トラブルが発覚!《ライバルカニ店との泥沼バトル》
文春オンライン / 2024年11月5日 18時0分
-
3睡眠市場は2000億円にも!?快眠の秘訣は「寝返り」にあり!【Nスタ解説】
TBS NEWS DIG Powered by JNN / 2024年11月4日 20時32分
-
4NY株反発、427ドル高 選挙後の米経済先行き期待
共同通信 / 2024年11月6日 7時24分
-
5NHK、34年ぶり赤字の原因はどこにある? ネトフリと比べて分かる“いびつ”な構造
ITmedia ビジネスオンライン / 2024年11月5日 12時10分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください