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湾岸線~都心が最短距離に!? 謎のブツ切れ「首都高晴海線」の「延伸計画」がスゴい 実は「謎の廃墟」にヒントがあった!? 計画どこまで進んだのか

くるまのニュース / 2024年11月5日 16時40分

首都高の「10号晴海線」は、湾岸線から1区間だけ分岐する中途半端な路線です。さらに延伸して都心まで直結しないのでしょうか。

■「盲腸線」晴海線どうなる?

 首都高10号晴海線は、湾岸線からぴょこっと1区間だけ分岐して終わる、なんとも中途半端な路線になっています。
 
 さらに延伸して都心まで直結しないのでしょうか。

 晴海線は現在、東京ビッグサイトに近い「東雲JCT」を起点に、豊洲を超えて晴海へ降り立って終点となります。全長はわずか2kmちょっとです。

 信号交差点を3つスルーできるとはいえ、「東雲インターの長いランプ」「湾岸線晴海インター」程度の扱いです。

 一般道路は「晴海通り」として、勝どき・築地をつらぬいて都心へ入り、そのまま内堀通りに直通して日比谷・桜田門・永田町へ続いています。

 これらのルートを丸ごと首都高にすれば、湾岸線~都心の距離がさらに近くなります。今はレインボーブリッジで芝浦へ向かうか、辰巳から9号深川線で、箱崎JCTを経由して都心環状線へ向かう、どこか迂遠なルートです。文字どおりの「直結ルート」には期待がかかっています。

 もちろん計画としては、10号晴海線は銀座で都心環状線へ直結することになっています。

 2022年には、都心環状線の江戸橋ルートを八重洲ルートへ切り替える「新京橋連結路」の整備方針とともに、10号晴海線の接続部についても都市計画変更素案が作成され、「延伸計画が健在である」ということが改めて示されました。

 都心環状線の新富町ランプは、不可解に東へ伸びていく構造が特徴です。これは将来的に晴海線延伸部の下り線ルートになることを見越して作られました。築地川公園をぐるっと回り込んで、晴海通りで上り線と合流する計画だったのです。

 しかし、今回の都市計画変更では、この下りルートは廃止。築地川公園に残る「未開通部」の廃墟も、そのまま役目を終えることとなりそうです。なお下りルートが結局どうなるのかはまだ決まっていません。

「晴海線延伸」の気になる進捗ですが、都はまず「事業主体をどうするか」を先に決めないといけないとしています。順当に考えれば首都高による運営管理となりますが、建設段階で「首都高が作る」「国と首都高が分担する」など様々なスキームがあるため、それを国とも調整する必要があります。

 都は2024年2月の議会でも「高速晴海線は、都心と臨海部の一体的なまちづくりに不可欠であり、また、災害時には臨海部に位置する広域防災拠点とのアクセス強化が図られる重要な路線でございます」として、以下の方針をあらためて示しています。

「高速晴海線の整備を強靱化プロジェクトに位置づけ、道路構造の検討の深度化に取り組んでいくとともに、高速道路出入口の検討も進め、防災拠点と高速道路をランプによって結ぶことで、災害時の応急対策活動を支える交通網を強化してまいります」

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