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ひし形マーク「意味知らない」 人が半数以上!? 覚えて無い人「免許返納した方が…」 正しく理解すべき謎マークとは

くるまのニュース / 2024年11月12日 9時10分

道路上に「ひし形マーク」があるのを見かけます。一体何を意味しているのでしょうか。

■ひし形マークが設置される場所はどこ?

 クルマを運転していると、ときどき道路上に「ひし形マーク」があるのを見かけます。
 
 これは運転をする上で非常に重要なマークですが、一体何を意味しているのでしょうか。

 道路上においては一時停止を示す「止まれ」や転回禁止を意味する「矢印とバツ印」など、さまざまな道路標示がみられます。

 中には消防署や警察署などの出入口付近に設置される「停止禁止部分」のように、その場所で停止すると交通違反に当たる道路標示もあるため、運転の際にはよく確認することが大切です。

 特に道路上の「ひし形マーク(ダイヤマーク)」については、2020年に山梨県警が県内の約2600人を対象におこなったアンケートで、「知らない」と回答した人や意味を間違って回答した人が6割超に上り、過去にその認知度の低さが話題となりました。

 実はこのひし形マークは、マークの前方に横断歩道または自転車横断帯があることを予告するものです。

 車両のドライバーがひし形マークに気付いて速度を落としたり、歩行者や自転車の存在に注意を払ったりすることで事故を防止するねらいがあります。

 ひし形マークは原則として「横断歩道等の設置場所に信号機が設置されていない道路」や「道路または交通の状況により、横断歩道等の存在がその手前から十分に認識できない道路」に設置されます。

 つまり信号機のない横断歩道や、カーブ・障害物によってその先の横断歩道が見えにくくなっている場所などの近くで見られるマークといえるでしょう。

 なお、ひし形マークは横断歩道・自転車横断帯から約30メートル手前の地点に1個。

 さらにそこから10~20メートルの間隔を空けて1個または2個設置されるのが一般的であり、ドライバーはひし形マークを見て横断歩道までの距離感覚をつかむことができます。

 最近ではネットニュースや警察の広報活動などでひし形マークの存在が広く知られるようになっているものの、歩行者からは依然として「横断歩道に立っていてもほとんどのクルマが止まってくれない」という嘆きの声が聞かれます。

 実際、JAFが2016年から毎年実施している「信号機のない横断歩道での歩行者横断時における車の一時停止状況全国調査(2023年調査結果)」によると、クルマの一時停止率は全国平均45.1%であり、半数以上のクルマが停止していない状況が浮き彫りとなりました。

 この結果を踏まえると、ひし形マークの意味を知らない、あるいは知っていても意識していない・安全な行動に移せていないドライバーが多く存在するといえるでしょう。

 道路交通法第38条第1項では、車両が横断歩道または自転車横断帯に接近する場合、横断歩道などを横断しようとする歩行者や自転車がいないことが『明らかな』場合を除き、横断歩道などの直前で停止できるような速度で進行しなければならないと規定しています。

 加えて、横断中または横断しようとする歩行者や自転車がいれば横断歩道などの直前で一時停止し、その通行を妨げないことも義務付けられています。

 ひし形マークを見つけたら前方に横断歩道や自転車横断帯があることを意識し、もし横断歩道を渡ろうとして近くに立っている人がいれば、スピードを落としていつでも停止できる運転を心がけましょう。

 そのほか、ひし形マークに関しては各都道府県でさまざまな取り組みがおこなわれています。

 一例として、2023年に栃木県では歩行者の多い場所や小学校付近において、ひし形マークの周りの部分を緑色に舗装して目立つよう整備しています。

 その結果、カラー舗装前のクルマの一時停止率が32.2%だったのに対し、カラー舗装後の停止率は45.1%と12.9ポイント上昇しました。

 それぞれのドライバーが安全運転を意識することに加え、道路に視覚的な工夫を施すことも一定の効果があるものとみられます。

※ ※ ※

 道路上のひし形マークは、その先に横断歩道または自転車横断帯があることを知らせる道路標示です。

 運転中にマークを見かけたら、前方をよく確認し安全な速度で走行するようにしましょう。

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