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ホンダの“3代目”「和製スーパーカー」はいつ登場!? ついに究極の“静音”マシン化か? 待ち望まれる新型「NSX」はどうなるのか

くるまのニュース / 2024年11月17日 11時10分

2017年2月の発売からわずか5年半という短命での販売終了となった、ホンダの2代目「NSX」。ただ、2024年8月に発表となった日産との協業によって、NSX復活のシナリオが期待できるようになってきました。

■NSX復活はありえる!! 日産との協業でみえた国産スーパースポーツの活路

 2017年2月の発売からわずか5年半という短命での販売終了となった、ホンダの2代目「NSX」。ホンダファンのみならず、スポーツカーファンにとっては、国産のスーパースポーツの欠落は非常に寂しいもの。
 
 ただ2024年8月に発表となった日産との協業によって、NSX復活のシナリオが期待できるようになってきました。

 2024年8月、日産と三菱、ホンダは、3社での戦略的パートナーシップ検討の覚書を締結しました。

 これまでも「協力すればいいのに」と、おそらく多くのクルマ好きが思っていた日産とホンダ。

 北米市場で絶大な支持を得ているホンダと、欧州市場で存在感のある日産は、日本市場においては似たような占有率で、トヨタの後塵を拝している状況も同じです。

 また、NSXと「GT-R」という世界に誇るスポーツカーブランドを持っている(持っていた)ことや、「e:HEV(イーエイチイーブイ)」や「e-POWER(イーパワー)」といった独自のハイブリッド技術をもつことなど、クルマづくりの面でも似ています。

 明らかになっている協業範囲はおもに電気自動車の分野で、部品の共同調達のほか、クルマの「味付け」には直接関係のないe-Axle(イーアクスル)や駆動用バッテリーなどの基幹部品の共用化など。

 ただ将来的には、クルマに搭載するソフトウエアの共同開発や、完成車の相互供給についても協業を検討するとのこと。そこで期待したいのが、2022年10月に販売終了となったNSXの復活です。

 ちなみにホンダは2022年4月に発表した「四輪電動ビジネスの取り組みについて」で、スポーツマインドを持つ「フラッグシップ」モデルも投入すると発表しており、ティザー画像はいかにもNSXを思わせるフォルムでした。

 すでにフォルムを公開しているだけに、2025年以降に姿を現すことは大いに期待されます。

■パワートレインの共同開発をしながら「まったく異なる味付け」で誕生か!?

 そんなスーパースポーツカーの開発には、通常の乗用車よりも壮大なコンセプトと予算、コスト、時間、技術力、人材、そして、これらを仕切るリーダーが必要。

 特にコストについては、部品のコストを販売価格に転嫁する海外メーカーと違って、国産スポーツカーには暗黙のコスト上限があります。

日産が2023年の「ジャパンモビリティショー」に出展したEVスポーツ「ハイパー フォース」は新型「NSX」と遠縁の「親戚関係」になる!?日産が2023年の「ジャパンモビリティショー」に出展したEVスポーツ「ハイパー フォース」は新型「NSX」と遠縁の「親戚関係」になる!?

 NSXとGT-Rは、どちらもこだわりの内容で構成されてきましたので、他方が開発したクルマをOEMし合うことは考えられません。

 しかし単独開発ではコストがかかりすぎてしまう主要パーツを共用する、というのはあり得ると思います。

 たとえば、スポーツカー向けの高出力e-Axleを共同開発し、それを次期GT-Rは前後輪に使い、次期NSXは後輪のみに使うとすれば、クルマの「味付け」をまったく変えることができます。

 こう考えると、次期NSXと次期GT-Rになんらかの共通部分が含まれることはあり得ない話ではないどころか、大いにあり得るのではないでしょうか。

※ ※ ※

 ホンダと日産の主要開発事業所はどちらも関東圏内にありますし(日産は神奈川県、ホンダは栃木県)、走行試験場は、ホンダも日産も栃木県内。

 また両社とも、北海道に広大なテストコースも完備しています(ホンダは鷹栖プルービンググラウンド、日産は陸別試験場)。

 ひとまず乗り合わせしてみよう、なんていうエンジニア交流は容易に考えられます。

 できることならば筆者(元日産の開発者、現・自動車ジャーナリストの吉川 賢一)もやりたかった……。

 国産スポーツの火が消えないよう、両社を大いに応援したいと思います。

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