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100万円以下で「クラウン」に乗りたい! めちゃ安い“高級セダン”は買っても大丈夫? 古くても「やっぱりクラウン」だけど格安中古はやめたほうがいい?

くるまのニュース / 2024年11月19日 13時10分

トヨタ「クラウン」シリーズは、国産乗用車の代表するモデルであり、かつ高級車です。しかし100万円以下で購入できる中古車も多く存在します。どういったものなのでしょうか。

■トヨタ「クラウン」を“アンダー100万円”で買う!?

 発売から時間が経てば、どんな高級車もいつかは安くなります。現在の中古車市場には100万円以下で購入できるトヨタの高級車「クラウン」も豊富に出回っています。
 
 では、こうした中古車は実際のところ安心して乗れるのでしょうか。

 SUVやミニバンが根強い人気を博しており、その反対にセダンは不人気です。とはいえ、安全性や乗り心地、静粛性、走行性能といったトータルパフォーマンスでは、セダンの方が優れていることもあります。

 そんな代表例がトヨタ クラウンです。クラウンは1955年に登場した初代から、2022年に発表された16代目の現行型4車種まで続く、トヨタの最長寿モデルです。

 世代によってコンセプト等に違いはありますが、長年にわたり国産車の代表、そしてアッパーミドルセダンの中心的存在として多くの顧客ニーズを満たしてきました。

 高い信頼性や日本に特化した設計やコンセプトを持つことから、単に個人が乗るドライバーズカーとしてのみならず、公用車/社用車/タクシー/パトカーなどあらゆる用途に用いられ、運転手付きのショーファーカーとしても優れた性能を発揮します。

 そして、クラウンの長い歴史のなかで、転換点といえるモデルチェンジは3度ありました。

 最初の転換点は1983年。「いつかはクラウン」の有名なキャッチコピーが使われ始めた7代目(S120系)クラウンは、4輪独立サスペンションや今でいうABSなど、当時はまだ珍しかった新装備や新機能が搭載され、大幅な進化を遂げました。

 2度目の転換点は2003年に登場した12代目(S180系)クラウンです。「ZERO CROWN」を合言葉に、従来の直列6気筒エンジンを廃し、新たにV型6気筒エンジンを採用。

 車体の軽量化も施され、デザインも若々しいスタイリングへと一新しました。クラウンファンからは合言葉通り「ゼロクラウン」「ゼロクラ」とも呼ばれています。

 そして3度目の転換点が2022年に発表された現行型16代目です。セダン人気が低迷するなか、現代にマッチするクラウンのあり方を考えた結果、「クラウンクロスオーバー」や「クラウンスポーツ」といったSUVスタイルの新生クラウンが誕生しました。

 2023年11月には、コンサバティブなクラウンセダンも発売されましたが、全長は5mを超えてスタートプライスは730万円と高額化。ショーファーカーとしての色が濃くなり、さらに上級路線へと変更されています。

 そんなクラウンシリーズですが、現行モデルの良さはもちろんのこと、旧モデルを安く購入して楽しむというのもひとつの手です。

 なかには、年式は古いものの現在100万円以下の個体もたくさんあります。

■予算は100万円以下! どんなモデルが買える? 注意点は?

 現在、中古車価格100万円以下で販売されるクラウンは13代目(S200系)以前のモデルが多くを占めます。

 ただし、過度に古いモデルはほぼ“クラシックカー”のような扱いになるため、価格もやや高め。最も安価で購入できるのは11代目(S170系)以降のモデルとなるでしょう。

手頃で信頼性も高い13代目クラウン(後期型)手頃で信頼性も高い13代目クラウン(後期型)

 なかでも、個体数が多いのは2008年〜2012年まで販売された13代目です。

 13代目は“ゼロクラウン”の正統進化版といった位置づけで、曲線的なデザインを取り入れたほか、フルハイブリッドモデルの設定、「ドライバーモニター付プリクラッシュセーフティシステム」など先進機能の強化を図っています。

 2010年2月にはマイナーチェンジが実施され、精悍なフロントデザインや内装仕上げの変更などを図っています。ラインナップは従来どおり落ちついた「クラウンロイヤル」とスポーティな「クラウンアスリート」を設定。

 そして13代目クラウンの魅力はエンジンにもあります。世代が新しくなるにつれてエンジンのダウンサイジング化が進み、14代目以降はクラウンも一部グレードに4気筒エンジンが搭載され始めます。

 13代目に搭載されるのは2.5リッター/3リッター/3.5リッターで、すべてレクサスなどにも搭載される「GR型」のV型6気筒エンジン。大排気量からくるトルク感や、滑らかな回転フィール、6気筒らしいサウンドなどを味わうことができます。

 さて、100万円以下の中古車では、走行距離は10万km前後の個体が中心です。マイナーチェンジ前の前期型、およびマイナーチェンジ後の後期型ともに100万円以下で購入できます。

 年式の割に価格が安いうえ、定期交換部品以外の機関系トラブルといった致命的な故障も報告されていません。にもかかわらず、中古車台数が異様に多いのはどういった理由があるのでしょうか。

 クラウンを多く取り扱っている千葉県の中古車販売店の営業担当者は次のように話します。

「13代目クラウンは多く販売されたモデルなので在庫数が多く、需要に対して供給量が多いせいで中古車価格がやや安くなっています。

 100万円程度ですと、ある程度の距離を走った個体が中心になりますので、機関に関しては年式や走行距離相応と言えますが、中古車として目立ったデメリットはとくにありません。実際によく売れていまして、セダンを所望であればオススメのクルマです」

 もともと販売台数が多いうえに、登場から10年以上が経過したことで乗り換える人も増え、中古車として流通していることが増えたようです。その分、個体数が増えたことで全体的な相場の低下があり、手の届きやすい価格になっているのでしょう。

 さらに、個体数が多いというのは価格競争になりやすく、オプション品などが豊富なものであっても比較的安い価格で手に入る可能性も上がります。その反対に、珍しいカラーが欲しい場合も、個体数が多い今がチャンスでしょう。

 いっぽう、同じように非常に売れ行きのよかった12代目では、さすがに20年が経過することもあり、個体数が非常に減ってきています。このことから、13代目も向こう5年では大幅に数を減らすものとみられます。

 なお、13代目も最終型で12年が経過しています。そのため購入後、長く乗り続けるには入念な状態確認やメンテナンスが欠かせません。

 もともとが非常に頑丈で故障が少ないとはいえ、決して乗りっぱなしにするのではなく、メンテナンス記録をしっかりと確認し、必要に応じて手を入れてあげると良いでしょう。

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