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日産「新型エルグランド」いつ登場!? 唯一無二の「ターボエンジン」も搭載か? 王道の「キング・オブ・ミニバン」“全面刷新”に期待高まる!

くるまのニュース / 2024年11月25日 16時10分

2024年11月7日、日産が2024年度上期決算を発表し、営業利益90%減となったことを明らかにしました。利益率の高い高級車で挽回したいところですが、日産を代表する高級ミニバン「エルグランド」の全面刷新はいつ頃行われるのでしょうか。

■元祖高級ミニバンといえば「エルグランド」だ!

 日産は2024年11月7日に2024年度上期決算を発表し、営業利益90%減であることを明らかにしました。ここは利益率の高い高級車で一気に挽回したいところです。
 
 しかし現在国内でラインナップされる日産の高級車といえば、2010年にフルモデルチェンジを受けデビュー15年目を迎えた高級ミニバン「エルグランド」などごくわずか。待ったなしの状況ですが、次期型はいつ登場するのでしょうか。

 国産の高級ミニバンといえば、近年はトヨタ「アルファード/ヴェルファイア」一強のマーケットとなってしまいました。

 自販連調べによる2024年度上半期(4月から9月)の販売台数ランキング「トップ50」を見ると、アルファードは8位(3万8794台)、ヴェルファイアは1万6441台(24位)にランクイン。

 2兄弟を合計した5万5235台という数値は、トヨタのコンパクトミニバン「シエンタ」の5万8645台(3位)に匹敵するという驚異的な台数です。

 それ以外で現在販売中の高級ミニバンとなると、ホンダ「オデッセイ」と日産のエルグランドがありますが、どちらかと言えば日陰の存在になってしまいました。

 オデッセイが39位(6064台)に留まるものの、エルグランドは50位“圏外”となっています。

 しかしそんな高級ミニバンの人気は、元はと言えばエルグランドが火付け役でした。

 初代は1997年にデビューし、それまで商用ワンボックスカーをベースにしたワゴン車が主流だったところ、日産はSUVの2代目「テラノ」のプラットフォームを流用し、国産では実質的に初となる「高級ミニバン」として開発されました。

 初代は発売後、月販1万5000台を超すセールスを叩き出すなど大ヒットを記録し、高級ミニバンという新ジャンルを切り開きました。

 実は日産は、エルグランド以前に「ラルゴ」でその土壌を作り上げていました。

 ラルゴは日産のワンボックスカー「バネット」シリーズの中で高級感を訴求した派生モデルで、初代(1982年から86年)、2代目(1986年から93年)は「バネットラルゴ」の車名で、3代目(1993年から99年)は「ラルゴ」の車名で販売されています。

 なかでも3代目ラルゴは、当時のミニバンには珍しい3ナンバー専用車で、フロントノーズが長めで高級感あるグリルを装着していました。

 CMキャッチコピーは「ポストセダンをどうぞ」で、実際に「セドリック」「グロリア」といった高級セダンから乗りかえるユーザーが多かったといいます。

 そんな3代目ラルゴを販売中の1997年、初代エルグランドがデビューしています。日産はラルゴの販売実績から、高級ミニバン「エルグランド」のヒットを確信していたのではないでしょうか。

■現行「エルグランド」が販売終了にならない理由とは

 現行型で3代目となるエルグランドは、前述の通りデビュー15年目を迎えました。

 2014年、2020年と2回のマイナーチェンジを実施し、2024年3月にも一部仕様変更をするなどの改良を重ねて、延命が続けられている状態になっています。

 基本設計が古いため、日産が誇る先進安全技術「プロパイロット」が採用できないなど、ライバル車に大きなアドバンテージを与えてしまっています。

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 いつまでもエルグランドに新型が出ない理由に、「フルモデルチェンジしてもアルヴェルに勝てないから」といった憶測が出ているようですが、ミドルクラスミニバン「セレナ」は2024年上半期でミドルクラスミニバンではトップ、総合7位という人気を博しています。

 日産が本気でエルグランドを開発すれば、アルヴェルの牙城を崩すというストーリーを展開するのもけっして夢ではないでしょう。

  ただ高級ミニバン市場は日本が中心で、グローバルで見るとマイノリティーです。

 国産車メーカーのグローバル販売のうち、国内は1割から2割前後となっており、日産は約13%(2024年4月から8月)、三菱との合弁会社の生産となる軽自動車を省くと約8%となっています。

 ただコンパクトカー「ノート」は、ほぼ日本専売車(一部東南アジアで販売)ですが、日産は力を入れて開発しています。

 コンパクトカーの需要は非常に高く、登録車の中では最も売れるボディタイプとなっています。日本市場だけのために開発しても、開発費用の償却は早く利益を確保できるという背景があるはずです。

 そんな「開発費用の償却」という点に着目すると、現行エルグランドが延々と販売されている理由が浮かび上がってきます。

 フルモデルチェンジから14年が経ってもなお、開発費用の償却に至る販売台数を達成できていないため、改良を繰り返して細々と生産が続けられているという訳で、逆にいえば販売終了にはできないという仮説が立てられます。

 ただ日産が「次期高級ミニバンの開発をしてない」ということはなさそうです。

 2023年10月開催の第1回「ジャパンモビリティーショー2023」(JMS2023)で日産は、EV(電気自動車)コンセプトカーでミニバンタイプの「ハイパーツアラー」を初披露しました。

 完全自動運転技術を搭載し、運転席と助手席が360度回転し後席と向かい合わせにできるようになっているほか、パワートレインは「アリア」にも採用されている電動駆動4輪制御技術「e-4ORCE」を採用しています。

 いっぽうで、そのスタイリングから「次期エルグランドではないか」と大きな反響を呼びました。

 コンセプトカーのため現実離れしている点は多いですが、日産が新型高級ミニバンを開発中であることを暗にアピールした格好となっています。

 JMS2023が開催されていた頃は世界的なEVシフトの加速真っ最中でしたが、2024年に入りEVシフト失速の声がほうぼうから聞こえてきました。

 また現実的にみても、一足飛びに次期エルグランドがEV専用車になるとは考えにくく、ミドルクラスSUV「エクストレイル」に搭載される1.5リッターVCターボ+e-POWER(ハイブリッド)のパワートレインを流用するとみて良いでしょう。

 エクストレイルとプラットフォームを共有する三菱「アウトランダー」に搭載するPHEV(プラグインハイブリッド)の設定も期待したいところです。

 現行セレナも、e-4ORCEを搭載したモデルが追加されたことを考えると、次期エルグランドは「e-POWER+e-4ORCE」を搭載した上質な走りで、ライバルのアルヴェルの牙城を崩しにかかるストーリーが見えてきます。

※ ※ ※

 日産は2024年3月、新たな経営計画「The Arc」を発表し、2024年度から2026年度にかけおよそ3年間で30車種の新型車投入などを明らかにし、映像で各モデルのシルエットも公開しました。

 そのなかには「次期エルグランド」を思わせるラージミニバンの姿もありました。

 もはや待ったなしの状況だけに、2025年にも正式公開して「復活の狼煙(のろし)」をあげることを大いに期待しましょう。

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