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ニッサン斬新「“2シーター”マーチ」がスゴイ! オシャな「ウッド仕様」に大変身! 「冷蔵庫」完備で利便性バッチリな「コンパクトカー」の正体とは?

くるまのニュース / 2025年1月2日 13時10分

2025年1月に「TOKYO AUTO SALON 2025(東京オートサロン2025)」が開催されます。前回もユニークなカスタムカーが多数展示されたなか、斬新な「マーチ」が注目を集めていました。一体どのようなクルマなのでしょうか。

■ウッドが沢山使われた謎の「マーチ」とは?

 2025年1月10日から12日に、幕張メッセ(千葉市美浜区)にて「TOKYO AUTO SALON 2025(東京オートサロン2025)」が開催されます。
 
 このイベントは日本最大級のチューニングカー・カスタムカーの祭典で、例年自動車メーカーやカスタムパーツメーカーが最新のカスタムカーや技術を披露する場として、クルマ好きを中心に人気を博しています。
 
 そのカスタムカーのなかには、現在ではすでに生産終了しているクルマを現代風にアレンジしたモデルも出展されており、特に前回の「東京オートサロン2024」で展示された斬新な「マーチ」が、多くの注目を集めていました。
 
 一体どのようなクルマなのでしょうか。

 そのクルマとは「MARCH Patissier CONCEPT(マーチ パティシエ コンセプト)」です。

 同車は、日産がかつて販売していた「マーチ」をベースに特別なカスタマイズを施した1台です。

 マーチは1982年に初代モデルが登場したコンパクトカーで、約40年間にわたって4世代が発売され、多くのファンに親しまれてきました。

 しかし、2022年8月にその生産が終了し、今では新車として購入することはできません。

 それでも依然として根強い人気があり、中古車市場でも一定の需要をキープしています。

 そのなかで、マーチ パティシエ コンセプトは、マーチの中古車のリフレッシュし新たなデザインや機能を追加した特別仕様車として展示されました。

 これは高騰する新車価格や生産遅延の影響で中古車需要が増加する中、日産が中古車の価値を見直し、新たな付加価値を提供しようという試みでもあります。

 このコンセプトモデルの制作には、徳島県阿南市の「UZUKI sweets shop」の若手パティシエール、高橋初姫氏が関わっており、彼女の仕事での利用シーンを想定したカスタムが施されています。

 約8万7000kmを走行した2016年式の「マーチ XVセレクション」をベースに、内外装が丁寧にリフレッシュされ、新車同様の輝きを取り戻しました。

 デザインはピスタチオグリーンとゴールドのアクセントが特徴で、高橋氏の店舗にインスパイアされたウッド素材も各所に使用され、温かみのある仕上がりとなっています。

 さらに、ホイールキャップのデザインやフロントグリルの形状には、チョコレート菓子のモチーフが採用されており、ユニークでおしゃれな雰囲気を演出。

 リアドアやテールゲートには木目風のデカールが施され、レトロでクラシカルな印象を引き立てています。

 機能面でも、パティシエの仕事に役立つ工夫が随所に施されています。

 ラゲッジスペースにはウッドフロアが敷かれ、さらに「ポータブルバッテリー from LEAF」から電力が供給される冷蔵庫が搭載されています。

 この冷蔵庫は、マルシェなどのイベント時に簡単に引き出せるようレール式の設計になっており、移動販売を想定した仕様です。

 また、リアドアサイドには取り外し可能な黒板が装着され、販売時にメニューや看板として活用できます。

 加えて、ルーフラックも設置され、荷物の運搬にも対応するなど、実用性が高められています。

 日産がこのような中古車ベースのコンセプトカーを制作する背景には、中古車のリフレッシュを通じて新たな価値を創造する狙いがあります。

 単なる再利用ではなく、個性や特別な機能を加えることで、オーナーにとって唯一無二の愛車として楽しめるものとなっています。

 このような取り組みは、中古車市場での可能性を広げ、クルマの新たなライフスタイルを提案するとともに、再びそのクルマが多くの人々の目に留まるきっかけとなることでしょう。

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