“低燃費”な新型「クーペSUV」発表!軽量ボディד独自ユニット”装備でめちゃ楽しそう!「映え内装」も超カッコイイ「アルカナ」の魅力とは?
くるまのニュース / 2024年11月15日 22時10分
2024年10月9日にルノージャポンはクーペSUV「アルカナ」を一部改良しました。またデザインなどを変更した「エスプリ アルピーヌ」が新たに設定されましたが、具体的にどのような特徴があるのでしょうか。
■新たなモデルライン「エスプリ アルピーヌ」が登場した背景とは?
ルノーのクーペSUV「アルカナ」が、2024年10月9日に初のマイナーチェンジを実施しました。
最大のニュースは、モデルラインを「エスプリ アルピーヌ」に変更したこと。
その背景には、ルノーのお家事情がありました。
アルカナは、2020年にルノー初のクーペSUVとして初登場。
欧州を中心に他の地域にも展開され、現在まで姉妹車となるルノー「コリアXM3」を含め、約29万台が販売されています。
日本では、2022年5月より投入。
主力となるルノー独自のストロングハイブリッドシステム「E-TECHフルハイブリッド」は、日本のルノー車初のハイブリッドモデルとして注目されています。
特に輸入車SUVナンバー1となる22.8km/Lの低燃費が、輸入車オーナー及び検討層にとっては大きな魅力となりました。
さらに同年11月からは、より価格を抑えたマイルドハイブリッド仕様の1.3リッターターボエンジンモデルも追加されています。
そんなアルカナユーザーの購入理由として、クーペライクなスタイルの良さ、燃費の良さ、そのままゴルフバック2つを楽々と積み込めるラゲッジスペースの広さ、室内空間のゆとり、フランス車らしい走りの良さなどが挙げられています。
また輸入クーペSUVの主力となるドイツ車ブランドと比べると、ミッドサイズのクーペSUVとしては手頃な価格である点も強みとなったようです。
ただルノージャポンの中では、フラグシップスポーツカーである「メガーヌR.S.」に次ぐ高価格車です。
ルノー車が年間7000台から8000台規模の販売台数であることを鑑みれば、累計販売台数が2000台というのは、まずまずの成功を収めたといえるでしょう。
そして今回マイナーチェンジを受けた改良型ですが、基本スペックには変更なし。
装備面では、1インチアップの19インチアロイホイールに変更、インフォテイメントシステム「マルチメディアEASY LINK」が、7インチから9.3インチと画面をワイド化。
くわえて環境対応として、レザー内装から合皮を用いたレザーフリー内装となったことが挙げられます。
さらにデコレーションにも変化があり、ルノーが復活させた伝説のスポーツブランド「アルピーヌ」のエッセンスを取り入れた「エスプリ アルピーヌ」となりました。
アルカナでいえば、導入初期に用意されていた「ルノースポールライン(R.S.ライン)」に相当するものです。
なぜ、同等の役目を持つグレードが変更されたのか。
それこそがルノーのお家事情なのです。
これまでルノーのモータースポーツを含めたスポーツ部門「ルノースポール」が存在し、その名を冠したスポーツモデルがルノースポール、そのエッセンスを取り入れたモデルが「ルノースポールライン」として主に展開されてきました。
アルピーヌは1973年にルノー傘下に収まり、クルマの開発製造をおこなっていましたが、95年以降アルピーヌの名を冠したモデルはなくなり、市販車ではルノースポールモデルの製造をおこなっていました。
2000年以降には、アルピーヌブランドの復活への動きが活発となり、2017年には往年の名を受け継いだ「アルピーヌA110」を正式発表し翌年より販売が開始されました。
これによりルノースポールは、2021年にアルピーヌに統合されることになり、ルノー車のラインアップからも、続々とルノースポールの名を冠したモデルの生産が終了。
このような事情からルノースポールラインがエスプリアルピーヌに切り替えられています。
その日本での第1弾モデルが、アルカナというわけです。
■映える内装と、マイルドハイブリッドの魅力とは?
アルピーヌスタイルへと進化したアルカナですが、そのスポーティなスタイリングとキャラクターはしっかりと受け継がれ、アロイホイールを煌びやかな19インチとすることで、上質さが高められました。
そして、このマイナーチェンジより、2Dデザインとなった新ルノーエンブレムが採用され、フロントグリル全体に加え、エキゾーストフィニッシャーやアルカナのロゴをブラック化したことで、より精悍さも増しています。
フロントフェンダーにあるベゼルがエスプリアルピーヌであることを主張しています。
ドアトリムのトリコロールステッチがオシャレ!
またレザーフリーとなったインテリアでは、ステッチやアクセントにブルーが使われているのもアルピーヌの特徴の1つ。
ドア張りには赤白青のトリコロール・ステッチが施されています。
インテリアデザインはほぼ共通ですが、アクセントカラーが変わるだけでもその印象は異なり、より上品に進化していました。
試乗車は、エントリーモデルとなるマイルドハイブリッド仕様です。
これまでのアルカナは、燃費の良さから、7:3で断然フルハイブリッド仕様が人気でした。
その上、従来までは価格差が30万円だったことも大きいといえます。
新型では、その価格差が40万円に拡大したため、同等装備を誇るマイルドハイブリッド仕様の魅力も高まってきたというわけです。
また燃費についても、マイルドハイブリッド仕様もフルハイブリッド仕様には及ばないものの、17.0km/L(WLTC)と優秀です。
搭載されるエンジンは、最新のルノー車で定評のある1.3リッター4気筒ターボエンジンで、最高出力158ps、最大トルク270Nmを発揮。
そこに、発進と加速時にはモーターアシストが設けられます。
またトランスミッションは7速DCTとなっているため、俊敏なシフトと最適なギアセレクトで走りをサポートしてくれます。
全長4570mmというミッドサイズボディながら、軽さも強みとするアルカナだけに、マイルドハイブリッドならば、車両重量は90kgも軽い1380kgとなり、1.3リッターターボでも軽快な走りが愉しめるのです。
静粛性ではフルハイブリッド仕様に譲りますが、市街地や高速だけでなくワインディングのようなシチュエーションで、マニュアルモードで任意のギアセレクトが可能なので、操る楽しさは、マイルドハイブリッド仕様の方が勝っているといえるでしょう。
ただ誤解してはならないのは、SUVらしさを残したスポーティな味付けであること。
くわえて、広い室内を実現するロングホイールベースが生む直進安定性の良さもあります。
そのため日常使いでは、高い快適性を提供しているオールマイティなクーペSUVといえるのです。
E-TECHフルハイブリッドの陰に隠れてしまっているマイルドハイブリッド仕様ですが、価格と税制面では有利な小排気エンジンのマイルドハイブリッド仕様に分があります。
アルカナに興味がある方には、ぜひ両者を比較して愛車選びをして欲しいと思います。
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