6速MTあり! 全長4.5m級“ちょうどいいサイズ”の「新型スポーツカー」が凄い! 480馬力“直6ツインターボ”×FRのみってサイコー! 新型「BMW M2」どんなモデル?
くるまのニュース / 2024年11月15日 21時10分
MT車の設定が減るなか、BMWにはスムーズでハイパワーな直6エンジンをMTでかつFR駆動で楽しめるモデルがあります。
■直6ターボをFRのMTで味わえる「純粋なスポーツカー」
新車で販売されるクルマの90%以上がAT(オートマチックトランスミッション)車の現在、ダイレクトなシフトフィールを楽しめるMT車の存在は貴重になりました。
しかし、なかには400馬力を超える出力をMTで操れ、さらに直列6気筒の滑らかなフィーリングを味わえる2ドアモデルもあるのです。それがBMW「M2」です。
M2は2015年に登場したコンパクト2ドアスポーツカーです。コンパクトクーペ「2シリーズ」をベースに、BMWのモータースポーツ部門であるBMW M社が手掛けたハイパフォーマンスモデル(Mモデル)として展開されています。
現在、Mモデルはミディアムサイズの「M3」や「M4」、アッパーミディアムセダンの「M5」など比較的大きなボディを持つものがほとんどですが、M2は1972年にデビューした市販車初のターボ搭載車「2002ターボ」や初代M3(E30型)などのように、コンパクトボディ+高回転型エンジンのFR車という特徴を受け継いで登場しました。
現行型(G87)は2代目で、2022年10月に発表されました。M4よりもコンパクトな車体を持ちながら、同車と同じユニットの3リッター直列6気筒ターボ「S58B30T0型」エンジンを搭載。
重量バランスはほかのBMWモデルと同様に限りなく50:50に近づけ、高い操縦性・コーナリング性能を確保しました。
ボディサイズは、全長4580mm×全幅1885mm×全高1410mm、ホイールベース2745mmです。
エクステリアは2シリーズを基本に、Mモデル共通のアグレッシブなデザインを採用。3つの大型ロアインテークは四角型となり、BMWのアイデンティティである「キドニーグリル」は直線的なデザインのフレームレス型を装備しました。
ボディサイドは初代M3のような大きなブリスターフェンダーによって拡幅され、2シリーズ比で全幅も60mmワイド化を図り、迫力を増すとともにワイドトレッド化も実現しています。
リアにはトランクスポイラーを装備し、空力性能を考慮したほか、マフラーまわりもフロントと共通する角張ったデザインのリアディフューザーを採用しています。
インテリアではM3・M4と共通するコンポーネントを採用。最新のインフォテイメントディスプレイ「BMWカーブドディスプレイ」やスポーツシートを備え、快適性能を向上。後席は大人2人がしっかり乗車できるように設計されています。
安全運転支援機能は、アクティブクルーズコントロール(AT車)や衝突被害軽減ブレーキ、車線変更警告システム、急発進抑制機能などが標準装備されます。
走行性能面では、ボディやドライブトレインパーツにアルミニウム素材を採用することで、軽量化と剛性の向上を両立。さらにエンジンルームにはストラットブレースを追加したほか、フロント/リアアクスルへの補強も行い、車体剛性の大幅強化を図っています。
また、スポーツ走行に対応するため、耐熱・耐フェード性能に優れた大径ブレーキディスクや、軽量化された6ポッドの「Mコンパウンドブレーキ」を標準装備。足回りも可変式の「Mアダプティブサスペンション」を採用し、スポーツドライビングと街乗りでの乗り心地の両方を確保しました。
2024年10月にはパワートレインがアップデートされた新型モデルが登場しました。
搭載エンジンは従来と同型の3リッター直列6気筒ツインターボエンジンですが、20馬力の出力向上が図られ、最高出力480PS・最大トルク600Nm(MT車は従来通り550Nm)を発生。
トランスミッションは従来通り、3つのシフトモードを選択できる8速AT「Mステップ・トロニック」を搭載するほか、引き続き6速MTも用意されます。駆動方式は従来同様FRのみです。
近年登場するハイパワーモデルは4WD化が進み、またMT車も少なくなっているなかで、新型M2は直6エンジンをFR&MTで味わえるという、非常に貴重なモデルといえます。
新型M2の価格(消費税込)は、AT車・MT車ともに998万円で、全車右ハンドルとなります。
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